幻の朝鮮独自文化
誰が言ったか存じませんが、「日本の文化は韓国(正確には朝鮮半島に昔あった国)が伝えた」と韓国人が誇るのを「ジュースの旨さを誇るストロー」と評したのは秀逸です。
もともと日本という国は、いろんな地域から人や物や文化が流れ込んでくるのが有史以前からの伝統です。「海を渡ってやってくるものは全て良いもの」という舶来崇拝信仰は日本の文化醸成の根源です。そして流れ込んできた人や物や文化をそのまま使うのではなく、改良してさらに良いものにする力こそが、日本の独自文化の真髄と言えます。
翻って、朝鮮はどうでしょうか?韓国人は「日本の文化は中国文化や西洋文明の模倣文化」と言いますが、朝鮮、あるいは韓国でも良いのですが、「独自文化」と言えるものがあるのでしょうか?
「朝鮮独自文化」を聞かれて、「ハングル」や「キムチ」を挙げる人もいるでしょう。しかし「ハングル」は朝鮮で開発された文字であることは確かですが、明らかに漢字や近隣諸国の文字の構成要素を取り入れてます。漢字から発祥していることを理由に日本語の「ひらがな」「カタカナ」を日本の独自文化と認めない韓国人がいる限り、「ハングル」を朝鮮独自文化とは、少なくとも私は認めません。
ついで「キムチ」ですが、これもまた朝鮮オリジナルとは絶対に言えません。野菜や肉を保存のために塩漬けにするのは、塩が存在するどのような国や地域にもある技術で、これを朝鮮オリジナルとはいくらなんでも言えません。
さらに現在のキムチに不可欠の唐辛子は、皆様ご存知の通り南米原産。朝鮮半島への伝来は日本からです。もちろんにんにくもエジプト原産、代表的な白菜キムチに使われる白菜は中国原産と、何一つ朝鮮オリジナルのものはありません。
実際に日韓チャットで何度となく韓国人に「朝鮮のオリジナル文化を三つ挙げてみろ」と聞いてみましたが、答えが返ってきたためしは一度もないのです。
朝鮮独自文化は秀吉が焼いただの、日帝が奪っただの言う韓国人も多いのですが、もしそれが事実としたら、朝鮮の独自文化とはなんと貧弱で浅薄なものでしょうか。焚書坑儒や文革を経てなお残る中国文明を見れば、秀吉が焼いて日帝が奪った程度で無くなる独自文化など、最初から無かったと言ってるのと同じです。
こんな話を何かの本で読んだことがあります。
朝鮮で、青瓦を作る職人がいたそうです。彼の作る青瓦は、他の職人には真似の出来ない深い美しい発色でした。ところがその青瓦職人は、実子にも弟子にも決して自分の技術を伝えようとはしませんでした。
彼が実子に秘伝の技術を伝えようとしなかったのは、いくら名人でも所詮青瓦職人は人から蔑まれる職業だったからです。可愛い我が子にこんな職業を継がせたくなかったのです。
そして彼が弟子に秘伝の技術を伝えようとしなかったのは、弟子がその技術で師匠である自分を追い越すかもしれないことを恐れたからです。
結局、彼の持っていた技術は彼の死と共に失われたそうです。
朝鮮独自文化が育たなかった理由は、この話に凝縮されていると思います。
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