fc2ブログ
管理画面

日韓対人意識の格差

ご存知の方も多いと思いますが、朝鮮語には敬語があります。そしてこの敬語と相対する言葉に、「ぞんざい語」があります。朝鮮語音では「パンマル(半言葉)」と呼ばれるものです。敬語が意図的に使われるものであるのと同様、ぞんざい語も意図的に使われます。

朝鮮での敬語は「絶対敬語」と呼ばれるもので、たとえ自分の身内でも、上位の者に対して下位の者は尊称と敬語を用いるのがマナーになっています。

日本の場合だと、例えば来客の「社長はいらっしゃいますか?」という問いかけに対して、社員は「誠に申し訳ございませんが、社長の鈴木はただいま不在にしております」と答えるのがマナーです。

ところが朝鮮では「社長はいらっしゃいますか?」と来客が尋ねれば、社員は「社長様におかれましては、ただいまお出かけになっていらっしゃいます」と答えるのがマナーです。

さて、敬語とは相対する関係にあるぞんざい語ですが、日本ではあまり明確に確立していません。日本語では原則として、たとえ相手が自分に対して下位に位置する者であっても丁寧な言葉を使うのが暗黙のルールでマナーです。

例えば日本では、上司が部下に「これを10部、コピーしてきてくれませんか?」といった言葉遣いをするのは普通です。もちろん「おい、これ10部コピーしてこい」とぞんざいに言うことも出来ますが、何となく野卑な感じがするのは否めませんし、そんな言い方をする人は自分で自分の品を下げることになるのは確実です。

ところが朝鮮では、対人関係を会話においても明確にするために、ぞんざい語(パンマル)はきっちりと確立されているようです。例えば、北朝鮮を訪問した小泉首相に対して、金正日がパンマルを使ったというのは有名な話です。

ですから韓国では、子供が大人に対してぞんざい語を使うと張り飛ばされますし、大人が子供に対して丁寧な言葉遣いをするのは奇異な印象を受けるようです。日韓チャットにおいても、韓国人は必ず最初に年齢を聞いてきますが、これは対話相手に対してどのような言葉遣いをすれば良いのかを判断するためです。

ところで、日韓チャットに来る韓国人の大半は子供です。逆に日本人側の大半は30代以上の大人です。韓国の礼儀作法に従えば、ほとんどの韓国人は日本人に対して敬語を使うべきです。しかし実際には、韓国人の潜在意識に「日本人は韓国人より下」というのがありますので、いきなりぞんざい語で話してくる連中は少なくありません。それを日本人から咎められれば、翻訳のせいにするか逆切れするかのどちらかです。

こういう韓国人の態度は、日本人から見ると激しく無礼なのですが、韓国人から見れば韓国風の序列意識に従わない日本人が礼儀知らずということになります。

こういう日韓の意識の格差を理解しないで日韓チャットに来ると、多分三日と経たずに神経が焼き切れると思います。

もっとも、理解してても焼き切れそうになりますが。










目指せ海外カテゴリベスト5キャンペーン実施中。
それを実現できるのは、皆様のクリックだけです。
スポンサーサイト




月見櫓 韓国 日韓