北朝鮮制裁決議案提出
北朝鮮のミサイル発射に関して、当初の日韓チャットでの韓国人の反応は先日記事に書きましたが、実に他人事全開の様子で心底感心しました。さらに「日本人は北朝鮮のミサイル発射で怯えているに違いない」と期待してやってくる韓国人が多かったのも印象的でした。
と言うわけで、本日も引き続き北朝鮮ミサイル発射問題をネタにさせていただきます。
日本時間の7月8日未明、国連安保理の非公式協議では北朝鮮に対する制裁決議が提出されました。日本は、いったんは【制裁決議】から【非難決議】に格下げして中国に譲歩しようとしたとかいう報道も見たような気がしますが、結局【制裁決議】で押し通すことに決まったようです。
これに対し中露、特に中国は強硬に反発しているようです。
中国にとって北朝鮮は言わば子分です。今回は長年面倒を見続けてきた不肖の子分が不祥事をやらかしたわけですから、これを非難することは中国にとっては自分の不始末を指摘されていることでもあります。また北朝鮮に対して国際社会が制裁を発動すれば北朝鮮は崩壊するでしょう。しかし崩壊するにしても、おとなしくフェイドアウトするなら可愛げもありますが、北朝鮮のことですから「どうせ潰されるなら世界も道連れにしてやるニダ!」というやけっぱちの行動に出る恐れは十分にあります。何しろ金正日は「北朝鮮の存在しない地球など消滅しても良い」と豪語しています。
そして北朝鮮が崩壊した後も面倒です。韓国が崩壊した北朝鮮を抱えられるわけもなく、当然成り行きからすれば中国が面倒を見なければならなくなるでしょう。しかし現在の中国が分裂の危機を孕んでいることは皆様既にご承知のことと存じます。中国共産党としては何が何でも分裂は回避したい、せめて北京五輪までは保たせないとあまりにも無様です。
この微妙な時期に、北朝鮮なんて役に立たないだけじゃなくて足を引っ張りかねないお荷物を抱えるのは、さすがの中国様でも嫌なのでしょう。かと言って長年飼ってきた北朝鮮を西側に良いようにされるのも中国様のプライドが許しません。そんなこんなで中国様は駄々を捏ねていらっしゃるのではないでしょうか。
しかし北朝鮮のミサイル発射は、明らかに国際平和に反する行為であり、国際秩序に対する挑戦です。国連は何があっても北朝鮮に対する制裁を行わなければ、国連の存在意義そのものが疑われます。北朝鮮は色々愚にも付かない言い訳を並べているようですが、どこの世界に予告も無く他国に向けてミサイルを連続発射する軍事訓練があるんですか。もしあると言うなら、北朝鮮以外の国が北朝鮮に向けてやってもOKですよね。
あ、なんだそうすりゃ良かったんだ。
今回の国連安保理の制裁決議採決に中国が拒否権発動したら、今度何の予告も無く北朝鮮に向けて日米合同軍事訓練かましてやると良いかもしれません。
北朝鮮と中国が今回の主張を覚えていられたら、彼らも何も文句言わないでしょうって言うか言えないでしょう。もちろん彼らが今回の主張を覚えていられない可能性は低くないと思いますが、その時は訓練が訓練じゃなくなるだけのことです。