君が望むなら。
実は韓国の対日感情を「反日」という言葉で表すのはふさわしくないという意見が、日本側から出ております。その主張するところは理解しないでもありません。しかしそれがふさわしいか否かは別として、当座はあれを「反日」と形容するのが最も誤解が少ないと判断し、あえて「反日」という言葉を使います。
日韓チャットで韓国人に「このまま反日を続けることが韓国の国益になると思うか」と聞けば、ほとんど全員が「No」と答えます。彼らにも反日の弊害は、理解できずとも感じてはいるようです。問題は「韓国は反日ではない」と思っている連中が多いことでしょう。
「韓国は反日ではない」と思っている連中が多いということは、日韓間の摩擦や齟齬は、韓国側には問題がないと考えているということです。韓国人がそう考えているとすれば、彼らにとって日韓間の摩擦や齟齬は日本のせいだということになります。そして日韓チャットや韓国の報道から受ける印象は、この想像が事実であることを裏付けています。
実際、最近の日韓チャットで韓国人が「韓国の反日は日本の嫌韓が原因だ」などと言っているのを見たこともあります。彼に言わせると、日本が韓国を嫌うから反日を叫ぶ韓国人が出てくるそうです。しかし日本で嫌韓が台頭してきたのは、2002年の日韓共催ワールドカップ以後です。
それ以前の日本では「アメリカを嫌いと公言することは出来る。フランスを嫌いと公言することも出来る。しかし韓国を嫌いと公言することは出来ない」と言われていました。その当時、もし韓国が嫌いだと公言すれば、自動的にレイシスト扱いされかねなかったからです。
日本で嫌韓を公言出来るようになったのは2002年以降ですから、韓国の反日が2002年以降からのものであれば、「韓国の反日は日本の嫌韓に反応したものだ」という理屈は成立します。しかしどんなに親韓な人であっても、2002年以前の韓国に反日が存在しなかったとは言えないでしょう。
つまり韓国人は問題の存在すら理解していません。問題の当事者が問題の存在そのものを理解してないのに問題がなくなったり解決したりするようなことがあれば別に構わないのですが、当然そんなことは有り得ません。
韓国人が自らの反日感情に気づいてそれを整理することが出来なければ、永遠に日本と相容れることは出来ないでしょう。個人的にはその方が望ましいと思ってはいますが、韓国人はどう考えているのでしょうか。
日本は、何だかんだ言われながらも国際評価を高める努力を行なってきました。注ぎ込んだ努力に見合うだけの評価とは思いませんが、それでも日本の国際評価は高まっていると思います。そういう状況の下で、韓国が百年一日の如く反日に浸かって日本を侮り蔑んでいれば、それはやがて相対的に韓国自身の評価を貶めることになり、ひいては自ら国際的に孤立せざるを得なくなると思います。
それでも韓国は反日じゃないと主張し、日韓間の問題を日本に責任転嫁する方針を貫くと言うのであれば、私はむしろそれを歓迎します。北朝鮮と手をつないで、国際的孤立への道を邁進してください。