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奉祝皇孫殿下御生誕

本日9月6日、皇太子弟秋篠宮妃殿下紀子様におかれましては、親王をご出産との由、誠に慶賀に存じ上げ奉ります。世の中には生まれる前に消えていく命もあります。皇孫殿下の男女の別はともかく、無事お生まれとの報に安堵し、我が事のように嬉しく思いました。親王殿下におかれましては、色んな意味で大変な星の下にお生まれではございますが、それに打ち勝ち幾久しくお健やかにお育ちあそばされますよう、国民のひとりとしてお祈り申し上げます。

しかしつらつら考えるに、このように国民がそろって敬うべき存在があるというのは、実に幸せなことだなと思います。日本国民のみならず、世界中からの崇敬を一身に受け止められる天皇陛下と、陛下ほどではないにせよ国民の善き規範たるべしとされる皇族方がお感じになっていらっしゃる重圧は、一本の野の草がごとき我が身には想像の域を超えます。

小学校5年生の時、何の授業だったかよく覚えていませんが、担任の教師が突然黒板に「現人神」と書いて、「これ、なんて読むかわかる人」と生徒に質問しました。私の頃は1クラス45人制でしたが、誰一人答えられません。子供たちは口々に「ゲンジンシン?」「ゲンヒトガミ?」と答えますが、教師はニヤニヤしながら首を横に振ります。

正解が出ないのを見計らって教師はおもむろに黒板に「あらひとがみ」とルビを振りました。そして戦前の日本では天皇を神様と信じていたのだと私たちに教えました。それはちょうど、迷信を信じる未開人を嘲るような言い方でした。具体的には「明治天皇は自分を神だと信じていたから、風呂に入るときも穢れた下半身と、清浄な上半身を同時に湯に浸けることはしなかったのだよ」という逸話を紹介して、子供たちを驚かせ笑わせました。

いくら賢くても所詮子供です。そして子供は大人の顔色を伺います。クラスの中で賢いと思われている子供たちから次々に教師に迎合します。その中に、私も入っていたことは言うまでもありません。横目で教師の顔色を伺いながら得意げに「馬鹿みたい、人間が神様なわけないやん」と言っていたことを今でも覚えています。

もちろん当時の私が日本の神々の概念を理解しているわけもありません。小学生の頃、一時期日曜学校に通っていたこともあって、当時の私にとって神様とはキリスト教に出てくるような神様でした。ですから私のイメージする神様と、テレビで見る丸眼鏡にスーツを着たあまりしゃべらないし笑わないおじいちゃんだった天皇陛下(もちろん当時は昭和天皇です)とのギャップは、言うまでもありませんが極めて大きなものでした。

その後幾つかの宗教を知る中で神道にも触れる機会があり、ようやく「天皇は神」という概念が理解出来ました。神道の概念では、人間が神になることはそれほど珍しくありません。また、神が人間になる例もしばしばあります。個人に対する崇拝が極まればその人を【神】と呼ぶのは、現代日本でも非常にしばしば見られる現象です。それを子供に説明せずに、いきなり「戦前の日本では天皇を神と呼んでいた」あるいは「呼ばされていた」という教え方は、今から思うと実に卑怯だと思います。

先日「畏れ敬うべき神を持たない朝鮮人」について書きましたが、人間が人間として生きていくためには、畏れ敬うべき存在が無いということは非常に危うい状態であると思います。そういう意味で、畏れるかどうかはともかくとして、敬うべき存在として天皇陛下というシステムを戴くことは、日本人にとって大変幸いなことです。またこのシステムが、二千年以上続いていると世界に認められていることも大きいと思います。

石炭を高圧で加工すれば、ダイヤモンドが出来ます。しかしそれは自然がたくまずして何万年、何億年とかけて作った天然のダイヤモンドに比べれば、明らかに品質が落ちます。そしてダイヤモンドは、かなづちで叩けば容易に砕け散り、火にくべれば容易に燃え失せてしまいます。

日本の天皇というシステムも同様です。これを無くしたり傷つけたりことは簡単です。一日で可能です。しかし二千年以上の歴史は、当然ですが二千年以上の時間を必要とするのです。

日本人が営々と受け継いできたこのシステムは、また後世の日本人にそのまま受け渡すべきシステムでもあります。現代日本人の恣意で無くしたり作り変えたりするべきではありません。

実は天皇陛下及び皇族方の個人的な人権に思いを馳せると、果たしてこのシステムを一人の人間に背負わせるのは是か非かという問いも出てきます。しかしそこで先の「天皇=神」の概念が出てきます。人として生まれ神として生きるということは、言わば生きながら神に捧げられた方々であると思います。そして我々民草のため一生を神に捧げる方々に崇敬の念を覚えるのは、人間であれば当然だと思います。

と言うわけで、この度の親王殿下のご生誕を心から祝賀すると共に、天皇陛下と皇族方におかれましては、何かと大変ではありましょうが我々民草のため向後も末永くお栄えあらせられますようご祈念申し上げます。



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