ChinaのものはChinaに返せ。
ところで、筆者はアメリカが韓国を見捨てれば、北朝鮮の南進が始まると思っていました。なぜなら、1950年1月の「朝鮮半島はアメリカの防衛線外である」という所謂「アチソン声明」によって、朝鮮半島有事にアメリカは関与しないと踏んだ金日成が南進を始めたことにより、朝鮮戦争が勃発したからです。
しかし、現実はそれよりも恐ろしい事態が起こりつつあるようです。いや、ある意味望ましいと言うか、あるべき物があるべき姿に戻るとでも言うべきでしょうか。
即ち、中国の半島支配です。
朝鮮半島の歴史のほとんどは、中国の属国としての歴史でした。歴史的にも言語的にも風俗的にも、朝鮮半島にあるありとあらゆるものが中国の支配下及び影響下にあったのは疑う余地もありません。今日、韓国人が「優れた朝鮮文化」と自慢するものは全て朝鮮が中国の一地方であったから持ち得たものであるということは論を待たないでしょう。そもそも朝鮮は中国人が建国した国という説もあるほどです(筆者はそれを真実と考えています)。
さらに領土的野心にかけては、有史以来現在に至るまで、世界で最も激烈なのが中国です。あれだけでかい国のくせに、香港・マカオを英国から取り返し、チベットを侵略し、台湾を脅迫恫喝し、そして我が日本の領土領海とその資源を掠め取ろうとしています。
香港・マカオは首尾よく返還させることが出来ました。しかしチベットの侵略については、垣間見えるその余りの酷さに、国際社会もその動向を注視するようになってきています。
台湾に対する脅迫恫喝は、振り上げた拳が下ろせない格好にはなっていますが、恐らく実際に拳を振り下ろすことは出来ますまい。もし拳を振り下ろせば、台湾に与えるダメージを上回る国際非難を食らうことは、火を見るより明らかです。損得勘定をすればどう考えても割りにあいません。プライドの問題はあるでしょうが、中国人は韓国人と違って、プライドのために損得を忘れることは無いでしょう。
日本に対する領土領海侵犯と資源略奪については、日本の国民としては日本政府の対応が生ぬるいとは思います。しかし中国にしてみれば、今まで左を向いてろと言えば黙っていつまでも左を向いているばかりだった日本が口答えをするようになっただけでも、十分癇に障っていることだと思います。
ここで注目したいのが朝鮮半島です。
中国にとって北朝鮮は、得てもそれほど旨味がある地域ではありません。農業適地でもないし、稼げる産業や工業もろくにありません。北朝鮮には豊富な地下資源があると言う者もいますが、仮にそれが事実であっても、その上で黙って座っていれば地の底から地下資源が涌いてくるわけではありません。
と言うか、今まで中国が毎年のように北朝鮮に貸しては踏み倒されていた援助や貸金を思えば、多少の地下資源などではまったく割りに合わないでしょう。中国にとって北朝鮮とは、言わば庭先にいつも餌をねだりに来る痩せこけた野良犬のようなものです。
そして、その北朝鮮の南方にある韓国は、中国の庭先をうろついて餌をねだる痩せこけた野良犬と同腹の兄弟です。この犬は、日米が飼って十分に餌を与えたので、いまや丸々と太っています。
ところで、犬は三日飼えば死ぬまで恩を忘れないと言いますが、この朝鮮犬だけはどうやらそういう忠義とは無縁の犬種のようです。たとえ飼い主であっても、うっかり背中を見せると牙を剥く犬ですから。
この朝鮮犬の度し難い性癖に、飼い主である日米は最早十分うんざりしています。
そこへ「この犬は、我が家が餌をやっている犬と同腹の兄弟であるから、即ち我が家の犬である」と中国が主張すれば、現在の飼い主はこの性悪朝鮮犬を新しい飼い主に引き渡すにやぶさかではないでしょう。そもそもこの兄弟犬の親犬は、中国が飼っていた犬です。かつて中国が飼っていた犬の子孫が、現在近所に迷惑をかけまくっている野良犬と、その同腹の兄弟で飼い主の手を噛んだ犬です。この犬どもを中国が飼うと言えば、それに異論を唱えるご近所さんはいないでしょう。
日米の手に負えなかった性悪犬も、その親犬を飼い慣らしていた中国に引き取られれば、おそらく立派に躾けられるでしょう。
さすがの中国でも躾けられない可能性もありますが、大丈夫です。
元々中国では、犬は食用ですから。