日本海呼称問題から窺う韓国の本心
動画をご覧になりたい方は、以下のリンクからご確認ください。
フルバージョン
・東海(19:18)
3分割バージョン
・1部 日本海ではなく東海(8:20)
・2部 世界地図から消え去った名称「東海」(2:19)
・3部 世界地図が変わっている(8:19)
さて、上記資料にあるように、韓国では「日本海」を「東海」と呼んでおり、国際的にもこの呼称を用いるように働きかけています。
曰く「あの海域は二千年の長きにわたり、東海あるいは朝鮮海と呼ばれていた。しかし日本の侵略によってその名を奪われ、日本海と名付けられてしまった。不当に奪われた我らが「東海」の名称を取り戻そう!」と。
この動画を見た時、私の脳裏をよぎったのは、「【東海】より、まずは【朝鮮】の方を取り戻せば?」ということでした。
北朝鮮はその正式国号を「朝鮮民主主義人民共和国」としておりますが、韓国の正式国号「大韓民国」に「朝鮮」の二文字はありません。日本との併合で国際的に失われたのは「東海」という海域の呼称などより、「朝鮮」という国号の方であるということは、おそらく日本側としても異議のあるものではありますまい。
二千年もの間、彼らが愛し用いてきたとして「東海」という呼称にそれほどまでに執着するのであれば、それ以上の長きにわたって彼らが愛し用いてきたはずの「朝鮮」という国号をこそ取り戻すべきと主張するのが筋ではありませんか。その主張がなされれば、国際社会はもちろん日本としても、それを拒んだり否んだりすることはあり得ません。
ところが私の知る限りにおいて、韓国内でそのような運動があるという話を聞いたことがありません。のみならず、彼らは日本人から「朝鮮」という呼称で呼ばれることを忌み嫌うこと甚しく、失われた「朝鮮」という国号を取り戻そうとするどころか、過去の遺物として葬り去ろうとしているようにさえ見えます。
彼らのこういう態度から導き出される考察はそれほど多くありません。要するに「日本海呼称問題」とは単純に、「日本に対する嫌がらせ」です。彼らがどれほどの理由と理屈を後付けしようとも、その根本的な目的は、決して失われた呼称を取り戻すことではありません。
昨年11月に盧武鉉大統領が安倍総理大臣と会談した際、「東海」という呼称ではなく「平和の海」という呼称にしては如何かと口を滑らせて大騒ぎになったことは、この考察を裏付けるものだと思います。
この手の日本に対する嫌がらせは、何も「日本海呼称問題」に限ったことではありません。竹島にしても靖国参拝にしても慰安婦問題にしても、いずれも彼らの目的は、突き詰めれば日本に対する嫌がらせでしかありません。
より正確に言うならば、「日本に対して嫌がらせをすることで、上位に立ちたい」という欲求です。これは日本に帰化して大阪の高槻市議選に立候補した在日朝鮮人の発言、「あと100年生きて、なんとしても日本人を差別して死にたい」に象徴されているかと思います。
彼らは常に自分に有利と思われる資料を発作的且つつまみ食い的に拾ってきては自論に貼り付けますが、その意味を正確に理解していないことが多く、しばしば自家撞着を起こします。
例えば上記の動画で、初っ端から広開土王碑文を持ち出してきております。彼らがあの碑文に書かれていることを根拠として提示するならば、同碑文にある「倭国が百済・新羅を臣民とした」という銘文も肯定することになりますが、彼ら的にそれは認められることなのでしょうか(と言うか、広開土王碑文にある「東海」が日本海を指していたかどうかも、実は怪しいのですが)。
つまり彼らにとって、資料などはどうでも良いのです。それは彼らの本当の目的を装飾あるいは隠蔽するためのものであって、資料そのものの真偽や解釈に拘泥する必要はありません。
彼らが本当に欲しているのは竹島でも日本海の呼称でもありません。彼らが欲しているのは日本の関心であり、日本を屈服させることであり、日本が彼らの忠実な下僕として従順に仕えることだということを、私たちは知っておく必要があると思います。
上記動画中で明言されている「国連の併記勧告」とは、どこの国連から発せられたものなのか不明ですが、日本が所属する国連では 「地名について争いがある場合には、それぞれが主張する地名を併記することが公平であるとの誤った議論があるが、これについても、国連事務局は、併記することは従来の国連の慣行を破ることであり中立ではなくなる、むしろ中立・公平であろうとすれば、従来の慣行を維持することであると説明の上、従来からの慣行である「日本海」単独呼称を維持する方針を明確にしている。」 としているようです。 |