夢のうちにも花ぞ散りける
韓国人によるソメイヨシノ韓国起源説は、この時期の風物詩です。しかし今年は大ハッキング祭りが尾を引いて、3月末から4月頭にかけては、桜どころの騒ぎではありませんでした。
その騒動もやっと落ち着き(と言うよりは韓国人参加者が激減してw)、まったりと季節の話題などを持ち出すことも出来るようになりました。気づけば東京や大阪では、桜が散り始めようかという時期です。
そんな一昨日、私たちが「今年の大阪の桜は長持ちしてるよぉ」「桜はやっぱりソメイヨシノだねぇ」「そう言えば今年は韓国人の桜ウリナラ起源説を聞かなかったねぇ」などとのんびりまったり桜談義を交わしているところへ、韓国人が舞い込んできました。
私たちの会話を見た韓国人は「桜の花は日本が韓国で抜き出したと分かりますが」と口走ります。「韓国から種を持ち出して植えたのだ」と。私が「日本で桜と言えばソメイヨシノだが、韓国の桜は何?」と聞くと、韓国人は満を持して答えました。
「ワングボッコッナムはの原産地は濟州島です」
ちなみに「ワングボッコッナム」とは「ソメイヨシノ」の機械翻訳で、「ワング」は「王」の朝鮮語読み、「ボッコッ」が「桜の花」、「ナム」が「木」の朝鮮固有語のようです。つまり「ワングボッコッナム」とは直訳すると「王桜の花木」となります。
「王桜」とは済州島に自生する桜の一種で、学術的にソメイヨシノとは別品種であることが既に確認されております。しかし韓国ではいまだにソメイヨシノと王桜を混同しており、のみならず「大韓民国ではいまだに「王桜=ソメイヨシノ」説が有力なため、王桜の自生地にソメイヨシノを植林する活動が積極的に進められており、王桜の絶滅が心配されている。 (WikiPedia「ソメイヨシノ」より)」という有様のようです。
以前の記事にも書いた通り、韓国人にも花を愛でる習慣はあるようですが、特定の花(日本人の場合は桜)に強くこだわる習性はありません。にもかかわらず、彼らがあえてソメイヨシノを王桜と混同し、さらにそれを積極的に植樹するとは、どういう意図があるのでしょうか。
これについては、「ソメイヨシノを積極的に植樹することで済州島の王桜を絶滅させ、「済州島の王桜はソメイヨシノと同一品種ニダ。だからソメイヨシノはウリナラ起源ニダ」と唱えるつもりなのではないか」という考察もありました。
確かに、奴らならそれくらいのことをやっても不思議はないと思います。思いますがしかし、そんな回りくどいことをするくらいなら、最初から素直に済州島の王桜を広めて「これぞウリナラ桜」と胸を張った方が、よほど簡単で手っ取り早いと思います。それなのに彼らがわざわざ「ソメイヨシノ」に拘泥するのは何故でしょうか。
それは、彼らが桜そのものに対してはそれほど思い込みも執着もないために、「桜」にさまざまな品種があるということを知らないからかもしれません。実際、WikiPediaを見ると、日本語版の「サクラ」のページはその膨大な情報量に驚かされますが、ハングル版の「サクラ」のページは実に淡白です(日本人の桜に対する愛着が異常なのかもしれませんがw)。
思い込みも執着もないのに、彼らがソメイヨシノを韓国起源にしたがる理由は、「日本人がそれを高く評価しているから」としか私には思いつきません。
別に桜に限ったことではありません。彼らは「日本人が好きなもの」「日本で評価されているもの」に常に強く執着します。まるで他人のおもちゃを欲しがる子供のように。
これに対して日本側は、今も昔も舶来偏重が習い性です。ソメイヨシノ韓国起源説も、元はと言えば日本人が言い出したことだと日韓チャットで指摘されましたが、確かに何でも「外国から渡来した」と言いたがるのは、日本人の悪い癖でしょう。
韓国側は、こういう日本人の悪癖を実に上手く利用します。日韓間で問題になっていることのいくつか(例えば日韓同祖論や最近話題の慰安婦問題もそうです)は、日本人側から火種が提供されていたりします。
朝鮮ウリジナルの起源説は根拠や論拠が浅薄で、放置しておいてもそれほど問題にはならないのですが、日本発の韓国(朝鮮)起源説は、それなりに検証を必要とする論拠があることが多く、一度火が着くとその消火は極めて厄介です。
韓国の日本文化収奪癖を糾弾するのは当然ですが、日本側も迂闊な海外起源説を持ち出す悪癖を自戒する必要があるなあと思ったソメイヨシノ起源論でした。