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傍目八目

先日の記事のコメントで、筆者に「外務大臣を」というコメントがあり、心底仰天いたしました。外交や国際政治というものは誠に複雑です。このブログでは原則として朝鮮に的を絞って御託を並べておりますが、現実の国際関係とは、朝鮮なんぞにかかりっきりでいられるほど簡単ではないと思います。

もし日本が韓国にかまけておれば、その隙を突いて支那やロシアが動くでしょう。支那やロシアが動けば、アメリカや欧州も動くでしょう。その間隙を縫って北朝鮮が要らぬことをするだろうことも、十分予想出来ます。

例えば領土問題です。相手が韓国だけなら話はそんなに難しくありません。日本が本気でぶん殴る構えを見せるだけで、韓国は震え上がるでしょう。実際に殴り合ったとしても、日本が韓国ごときに負ける気遣いはありません。

しかし領土問題で日本が韓国相手に殴り合う姿勢を見せれば、他の国との間の領土問題についても、それなりの姿勢を見せねばなりません。韓国を殴った後で、韓国以外の国と殴り合うつもりはありませんなどと言っても、それを信じる国は存在しないでしょう。

領土問題を解決するために支那やロシアと武力衝突をも視野に入れた交渉を行うことを想像すると、心底ぞっとします。かつて我々のご先祖様が支那やロシアを相手に戦った時、どれほどの決意と覚悟で臨んだのかを想像すると、本当にご先祖様には頭が下がります。

当時の日露の国力差は、現在のそれとは比べものにならぬほどでした。もちろんロシアの圧倒的優位です。支那にしても、近代化においては日本が先んじていたとは言え、国力差で日本が圧倒的に優位だったというわけではありません。

あの頃の日本には、金も力もありませんでした。あったのは、身の丈に余る理想と大義でした。だからこそ、ご先祖様は無謀とも思える戦いに身を投じたのです。

今の日本は、金はそこそこありますが理想も大義も、あの頃と比べれば貧弱です。これでは韓国程度はぶん殴れても、中露をぶん殴ることは出来ないでしょう。しかし韓国をぶん殴るのは弱い者いじめでしかないような気もしますし、韓国をぶん殴ってる間に、背中を中露朝に襲われないとも限りません。

どうしてもどこかと殴り合いをしなければならないのであれば、最初に最も強い奴と白黒つけておく方が長い目で見て得策です。弱い奴から殴ると、次から次へと何度も戦わねばならない羽目に陥ることは、ご先祖様が既に経験済みです。しかも順を追うごとに強い相手とやり合うことになります。

ひ弱な主人公が、苦しい戦いに辛勝する毎にどんどん強くなるのは少年マンガの定番設定ですが、現実にそんなことをやった日には、たちまち五体不満足になってしまいます。気力も体力も、限界ってものがありますから。

だからと言って、いきなり中露と白黒つけましょうかと言っても、国民のコンセンサスは絶対に得られないでしょう。一番良いのは、殴りも殴らせもせずに勝つことですが、これは一番難しいと思います。

外務大臣や総理大臣という立場は、どこか特定の国のことだけを考えて論っておれば済む立場ではありません。そういう立場に立てば、迂遠に見えても安全で確実な選択肢を取らなければ、国の行く末を誤りかねないのです。外務大臣や総理大臣におかれましては、言って聞かせてやってもわからん国と民族を相手に、それでも対話の道を模索せねばならない立場におられることを、実はひそかにご同情申し上げております。

そんな大役は「中国は手に余るからパス」などと放言する輩には、とてもとても務まるものではありません。その程度の者は在野で好き勝手言ってる程度がお似合いです。有り得ないとは思いますが、まかり間違って私のような者が身の程に合わぬ立場に立つようなことになれば、きっと「日本の潘基文」とか「日本の盧武鉉」などと呼ばれるようになるでしょう。いや、いろんな意味で彼らにすら及ばぬかもしれませんが。

それがどのような意味であっても、彼らに擬えられることだけは御免蒙りたいと存じます。



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