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鬼とトッケビの新・モノ騙りその4

前回までが李寧煕創作の「おとぎばなし」で、今回よりそれに対する牽強付会が始まります。さらに虚偽と事実を綯い交ぜにして繰り広げる朝鮮式論述法が遺憾なく発揮されます。

私が子供の頃、子供向けの雑誌の付録か何かの豆本で「ヨーロッパのとある国には黒目が三つある人がいる」とか、「アメリカにはガラスを主食にしている人がいる」とか「ヒマラヤには雪男が棲息している」などという、嘘だか本当だかわからない豆知識を集めたものがあり、半信半疑で読んだ記憶があります。当時、子供心に「嘘だぁ」と思いながらも、興味津々でページをめくったものです。

一方「子供の科学」なんかに書いてあることは、まじめに鵜呑みに信じておりましたし、おそらくそういう「学習雑誌」は、可能な限りまじめに正確に書いてあったのではないかと思います。

今回のこの絵本のスタンスは、いったいどちらなのでしょうか。今までの「新・モノ語り」シリーズは後者であったと思うのですが、今回の「鬼とドッケビの新・モノ語り」に限っては、前者としか考えられません。

ここまでのお話が「おとぎばなし」だとしても、何の教訓も得られない「おとぎばなし」では、子供に話して聞かせてやる価値など皆無なだけではなく、害になるだけです。

この絵本は、日本の小中学生に対する韓国人の思想工作の一環としか考えられません。新日鐵の意図が何処にあれ、韓国人の対日思想工作に加担した責任は免れ得ないでしょう。

トッケビイメージ13
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トッケビイメージ14
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P.22ハングル訳文
古代韓国の四ヶ国、新羅、高句麗、百済、伽耶はそれぞれ
高い銑鉄技術を持っていましたよ。
韓国の鉄器が一番最初日本に伝えられたことは紀元前3、4世紀頃です。今から2千3、4百年前のことですね。
本格的な製鉄技術は、4世紀から6世紀初めにかけて、やはり我が国の人々に伝えられました。


新羅=紀元前57年から935年
高句麗=紀元前37年頃から668年
百済=紀元前18年(?)から660年、もしくは346年から660年
伽耶=3世紀から6世紀中頃にかけて朝鮮半島の中南部において、洛東江流域を中心として散在していた小国家郡。

と言うわけで、紀元前3~4世紀に新羅・高句麗・百済・伽耶は存在しておりません。朝鮮半島に鉄器文化が伝わったのは中国の戦国時代(紀元前475年から221年)と推定されており、日本に鉄器が伝わったのと大きな時間差はありません。

金属加工技術の伝播については、百済より韓鍛治(からかぬち)の卓素(たくそ)を献上させたり、新羅より鍛治工を呼び寄せたりしていることが、日本側の記録にも残っております。しかし彼らが日本にどのような技術を伝えたのか、彼らが日本において何を作ったのかは定かではありません。

そもそも、日本や中国の文献資料には、新羅・百済が倭国の属国あるいは朝貢国であったと思われる記述が散見されます。当時倭国が伽耶に鉄資源の供給拠点を置いていただろう可能性は濃厚ですが、同程度に伽耶に倭国勢力が存在した可能性も低くありません。

もしこの絵本が、日本人が読むことを十二分に意識して書かれたもので、真面目に誠実に「学習絵本」として出版されたものであるならば、せめて注釈ででも、そういう記述があってしかるべきではないかと思います。

ところで、P.22の日本語文の方に「鉄の道アイアンロード」という言葉があります(ハングルでは「銑鉄の道」)が、これは一般的にはあまり用いられていない単語のようです。Googleで検索するとバイク屋がトップヒットします。

「アイアンロード」とは、おおかた「シルクロード」をもじった李寧煕の造語でしょうが、何でもかんでも「ロード」を付けりゃあ良いってものではありません。「アイアンロード」じゃ「鉄道」と思ってしまう方が普通でしょう。

ちなみに「鉄の道」で検索すると、鉄道ファンのサイトがトップヒットします。次いで日本国内の鉄文化やその伝播を紹介するサイト「鉄の道文化圏」がヒットします(現在鋭意製作途上のようです)。

なおP22の挿絵には、高句麗アイアンロード(豆満江河口発咸興経由敦賀)と、新羅アイアンロード(浦項・慶州発出雲)、伽耶・百済アイアンロード(扶余発金海経由福岡)の三つのルートが明記されています。しかし不思議なことに、ハングル文の方には「鉄の道(ハングルでは「銑鉄の道」)」という単語がありません。そこでハングルで「銑鉄の道」を検索してみましたが、まったくヒットしませんでした。念のためハングルで「鉄の道」を検索してみたら、案の定「鉄道」ばかりがヒットしましたw

P23ハングル訳文
おばけというのは誰なの?

P25ハングル訳文
体つきが大きくて、恐ろしい顔をしていたが、
おばけは怪物ではありません。
おばけは事実は人だったそうです。
それなら、人がどうして怪物のように見なされてきたことでしょうか。
またその人がどうして不思議な福棒を
持っていたことでしょう。


洋の東西を問わず、異形の存在は妖怪や怪物、精霊、鬼神とみなされるのが普通です。さらにそれらは、人々の畏怖や願望を投影されて、不思議な力や物を持ちます。トッケビも例外ではなかっただけの話です。

トッケビイメージ15
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トッケビイメージ16
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P.26ハングル訳文
‘古代’と呼ばれるとても遠い昔。
韓国の地には新羅、高句麗、百済と伽耶と呼ばれた
国々が隣り合っていました。
これら国は皆とても良い暮らしをしていました。
銑鉄作る優れた技術を持っていたためですね。
この銑鉄で、よく切れる鎌や刃物、矢尻などをより多く
作って 田畑をより多く広げて、
攻め込む敵を打ち破って
国の地も相次いで広げていったそうです。


攻め込む敵を打ち破る、すなわち専守防衛で国土が広がるなら、現在の日本もどんどん国土を広げることが出来ます。

P.29ハングル訳文
人間は初め、石や動物の骨で刃物や斧や
矢尻、針のようなものを作って生きていたのに、
ある日銅という金属を発見しました。
銅鉱石塊りを火に溶かして、模型に入れて固めれば、
色々な生活道具をたやすく作ることができるという事実を
知ったのです。
銅は人間が発見して、生活道具で使った
最初の金属だったそうです。


※お断り この絵本の画像は6/19に削除しました。



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