月見櫓

先日、2014年冬季オリンピック開催地に立候補していた韓国の平昌が落選したのは、皆様のご記憶にも新しいと思います。お約束どおりこれを「日本のせいニダ！」と韓国人が火病っておりましたが、韓国を知る方々におかれましては、それを笑いこそすれ驚かれた方はいらっしゃらないでしょう。むしろ彼らが「招致失敗は、我々にこのような原因があったせいではないだろうか」などと自省や自己分析を行なっていたら、私は驚きます。

さて、今回の平昌(私はこれをヒラマサと読んでいます)五輪招致のウェブサイトに、朝鮮半島を異常に拡大し、かつ日本を覆い隠すような地図を載せていたことも、既に皆様ご承知のことと思います。


国際的に発信するウェブサイトにこのような地図を載せるとは、いくら日本が憎いと言っても韓国人は常識が無さ過ぎると、韓国ウォッチャーには散々笑いものにされておりました。しかし実はこれは日本憎しという明確な意識の下で行なわれたものではないと、私は思います。実は、これこそが韓国における「常識的な」地域イメージなのです。

韓国では、朝鮮半島は日本より大きいと誤解するような教育を国民に施しております。一般に、地図に朝鮮半島全土が描かれている場合、日本は右下の方にわずかに九州と山陰・山陽の一部が描かれているだけです。ですから視覚的に日本と韓国の大きさを理解している韓国人は、かなり少ないと思われます。

もちろんちゃんとした地図や数字、衛星写真などは如何に彼らといえども誤魔化しようがありませんが、イメージイラストのようなものであれば、彼らの理性のタガ(そんなものがあるのかどうかも疑わしいですが)は易々と外れます。

現在、私が利用している日韓チャットはふたつあります。なぜふたつ使っているかと言うと、いつもたいていどちらかがぶっ壊れているからです。

どちらのチャットサイトにもEnjoy Koreaのような翻訳掲示板も併設されていますが、私は基本的にチャットにしか参加しておりません。どちらのチャットサイトの翻訳掲示板も、質･量ともにEnjoy Koreaにはるかに及ばないからです(もっとも、Enjoy Koreaにも参加しておりませんが)。しかしたまに不具合の告知なんか無いかなあと思って覗くことはあります(たいてい何の告知もありません)。

その翻訳掲示板で最近見つけたのが、以下の地図です。


これは日韓チャットサイト運営者側が用意した「地域掲示板」の案内地図です。

朝鮮側の地図に北朝鮮が描かれていないのもどうかとは思いますが、日韓チャットには北朝鮮人が来ることは、ほとんどありません。極稀に在日北朝鮮人が来るぐらいです。ですから、北朝鮮が省略されていることはまあ良しとしても、左側の朝鮮半島南部とドットで描かれた日本列島のサイズの比率はどうかと思います。右側の日本列島の地図には、朝鮮半島南部の更に一部しか画面に描かれていないため少々わかりにくくはありますが、こちらも明らかにサイズの比率が狂っています。

もっとも、これでも比較的(日本で言うところの)良識に沿ったものでしょう。この掲示板で偶然見つけた韓国人の投稿では、こんな地図もありましたから。


彼らが抱いている地域イメージがよくわかると思います。