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国家ブランドの前に

お盆も終わって、暑さの中にも時々涼しい風が混ざるようになりました。我が家の近くではツクツクボウシが鳴き始めております。まもなく秋です。

ところで、前回の記事に以下のようなコメントが入りましたので、簡単にお答えしておきます。


最近ブクマして毎日読ませていただいております。

今回の竹島問題について。
日本国内では政府・マスコミだけでなく、インターネット上でも「また半島か・・・ほっとけ」と静観する姿勢が大勢ですが、韓国は強引な既成事実の作成や、欧米の無関心層に対するまちがった知識による印象操作を行って、後日法廷闘争での優位を確保しようとしている様に見受けます。果たして日本としては「たわごと」として無視・静観する事が国益にかなうのでしょうか?日本は時をおかず国連で理路整然と問題提起するべきでは無いでしょうか。

宜しければブログ主様のご意見を伺えればと存じます。

2008.08.18 13:14 | 右舷四五度 URL [Edit] Page top △


まず、【「また半島か・・・ほっとけ」と静観する姿勢が大勢】とのことですが、私個人としては、決してそんなことはないと思っています。

かつての日本には「韓国が何を言ってもやっても、私たちは過去を反省して、言い返してもやり返してもいけない。それどころか、韓国が何かを言ったりやったりしたことそのものを指摘してもいけない」という空気が、確かにあったと思います。

しかしここ数年で、その空気もかなり変わりました。我が国の、彼らが言うことやることに対して、是非を問おうとする姿勢は、以前とは比べ物になりません。

もちろん、まだ足りない、まだまるで生ぬるいとは思います。が、決して「また半島か・・・ほっとけ」という勢力ばかりではありません。最近では「また半島か、ふざけんな」という勢力が台頭してきているのではないかと私は感じております。

ただ、まだ日本国内において、かつての「韓国が何を言ってもやっても、日本は過去を反省して云々」と考える勢力が少なからず存在していることも事実でしょう。韓国人が「良心的日本人」と呼ぶ人々です。おそらく、韓国について何も知らない人ほど、「良心的日本人」であろうとする傾向は強いでしょうし、「また半島か・・・ほっとけ」と言う勢力も、個人的にはその一部だと考えています。

斯様に、現在の日本国内における半島に対する姿勢は、いまだ固まっているとは言い難い状態です。国際社会に打って出て、日本の是を唱え韓国の非を穿とうと言うのであれば、日本国内のコンセンサスをある程度固めてからでなければならないと思います。

その点、即ち如何なる理由、如何なる状況であろうとも、日本が絶対悪というコンセンサスが確立しているという点では、明らかに韓国の輿論はまとまっております。日本が時をおかず国連で理路整然と問題提起するにしても、日本国内からその問題提起そのものに反対する意見が出たのでは、却って逆効果ではないでしょうか。

仮に韓国との間で、後日の法廷闘争が有り得るとしても、今現在、日本国内のコンセンサスの統合と確立が無い状態で国際社会に向けての問題提起など、日本にとってはオウンゴールになりかねないと思います。

国際社会に対する問題提起をする前に、まずは国内に対する問題提起を行ない、日本国としての姿勢を固めるのが先ではないかと考え、こういうブログを書いている者がいるということを、どうかご理解いただければと存じます。

さて、本日のお題。

先日李明博韓国大酋長が、日本や中国における嫌韓の増大対策や、韓国のイメージの向上を目指して、大統領直属の国家ブランド委員会を設置するなどと言ったそうです。

目指すところは間違っていないと思うのですが、その前にやらなくてはならないことがあるのではないかと思います。

韓国には、「目指すべき韓国像」がありません。どこの国の誰から何と言われようとも、「うるせーバカ」と言って譲らない価値観を、彼らは持っていません。時に日本の、場合によってはアメリカの、相手によっては中国の価値観を流用しては、どこかの国や誰かから何かを言われると、慌てて別の価値観を持ってきて流用することの繰り返しです。

それは丁度、他人が着ている服がかっこいいからと言って、自分のスタイルに合うか合わぬかを全く勘案せずに、同じ服を着るのと同じです。もちろん、それが自分の好きな服ならば、最初は似合う似合わないを勘案せずに着るのも良いでしょう。それを繰り返していく内に、やがて自分のスタイルというものも構築されていくからです。

しかし彼らの場合は、それが「好きな服」だから着るのではありません。それを着ている人がかっこよく見えるから着るのです。即ち、他人が今現在受けている良い評価が、そのまま自分に与えられることを期待して着るのです。

たいていの場合、他人をまんま真似したスタイルは、似ていても似ていなくても、嘲笑の対象でしかありません。韓国を見ていると笑えるのは、本人たちは本気でかっこいいつもりで振る舞っているその姿が、常に誰かのコピーだからというのも理由のひとつだと思います。

この点については、一卵性双生児の北朝鮮の方がまだマシかもしれません。北朝鮮には目指すべき北朝鮮像があるように見えますし、奉戴するべき価値観(=主体思想)も、一応あります。中国の劣化コピーと言われようとも、どこの国の誰から何を言われようとも、「うるせーバカ」と言い切っています。

韓国人は、「既に完成したもの」「既に評価を得ているもの」「既に成功したもの」しか理解出来ないのでしょう。そこへ至る過程を、彼らはいつもショートカットしようとします。その過程こそが、価値観を構築するために欠くべからざるものなのに。

国家ブランドの構築を目指すのは大変結構ですが、その前に、まず彼ら自身による彼ら自身の価値観を構築しない限り、「韓国の国家ブランド」などというものは、おそらく未来永劫見つからないだろうと思います。

個人的には、韓国が今から彼ら自身の価値観を構築するより、中国に併呑されて中国の価値観を奉戴する方が、コスト的にも彼らの精神衛生的にも、良いような気がしますが、これは余談です。



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