韓国人の対日感情の根底にあるもの
これも過去記事に何度か書いているはずですが、弊ブログのチャットログには、話を面白くするための【脚色】は一切施されておりません。あるのは、長大なログの中のわずかな「面白い」と思われる部分の抜粋と、それを読みやすくするための【編集】【翻訳不全の修正】【不要と思われる発言の削除】【発言順序の転倒の修正】です。
あえて【脚色】と位置づけ得るものがあるとすれば、「筆者註」で記されている註釈ですが、これについても、これを印象操作と感じられる方は読み飛ばしていただくよう、過去記事に記載しております。
他人の発言によるものではなく、自分の意見や発言に韓国人がどのように反応するかを実際に見てみたいからと仰るのならばともかく、【記事のような脚色されていない、韓国の方々の生の話が聴きたいと思ってた】というご意見は、いきなりチャットサイトをお尋ねになったのとあわせて、弊ブログの過去記事をほとんどお読みになっていらっしゃらない証左と判断せざるを得ません。
弊ブログをほとんど読んでおられないのに、弊ブログのチャットログを【脚色】と断言されておられるのは、一体どんな意図なのかと大変不思議に思いました。
さて、前回の記事でご覧に入れた韓国人流「日本人との付き合い方」ですが、大変薄っぺらで上っ面なログとお感じになった方は多かったと存じます。正直「つまらんログだ」と思われた方も多かったのではないでしょうか。
そんなログをあえて載せた理由は、韓国人は日本人との関係において、自分の思い通りにならないことがあれば、それは常に必ず一方的に日本人側に問題があるからだと考えるということをご覧いただきたかったからです。
この「自分の思い通りにならないことがあれば、それは常に必ず一方的に日本人側に問題がある」という考え方は、韓国人においては個人間の関係のみならず、国家間の関係であっても同じようです。
既に他の韓国ウォッチ系ブログでも取り上げておられますが、韓国の経済危機に対して、日本が冷たい態度を取るのは、日本人が元々そういう性質だからだと言う論調のコラムが韓国経済新聞に出ていました。
以下は当該記事の翻訳です(9割方機械翻訳です)。
[特派員コラム] 姑息な金持ち隣 日本の中学校教科書解説書が触発した「独島事態」にした仕事関係が急冷した去る7月末、日本の極右系列の産経新聞にはこういう寄稿がのせられた。 【韓国の対外債務が増えて、外国為替保有額は減っている。韓国がまた第2のIMF(国際通貨基金)事態に会う可能性も議論される。その時日本に緊急融資を要請するかも知れないが、(今のように独島問題に韓国が強硬に出てくるならば)日本国民が果たしてそれを容認するだろうか。】 日本防衛省シンクタンクの防衛研究所のタケサダヒデシ総括研究官が書いた文だ。 当時には「日本がこういう無駄な脅迫までするんだな」程度で片付けた。だがこの頃には残念なことに「それが無駄な脅迫ではないこともある」という気がする。先月米国発金融危機で国際金融市場がふさがって、韓国の完全な銀行らがドルを求められなくて足をばたばたさせて、国内外で「外国為替危機論」が高まる時、結局私たちは日本に手を差し出した。 イミョンバク大統領が緊急提案した韓・中・日首脳会談はグローバル金融危機に3国が共同対処しようという名分だったが、日本は尻に火がついた韓国が緊急救助信号(SOS)を打ったことで理解した。 当初去る9月日本で開く予定だった韓・中・日首脳会談には韓国が独島事態を理由ですっきりしなかったという点で体面が台なしになったのは明らかだった。韓国政府が要請した日本,中国などとの800億ドル アジア共同基金造成や通貨スワップ(交換)も同じだ。惜しい韓国が手を広げた格好になったのは間違いない。 差し迫っていた韓国に日本は薄情にも冷たく出てきた。韓国,中国などとの共助を全く無視しているのではないが、韓国に対する支援には明らかに消極的だ。通貨スワップだけでもそうだ。全く不可能だと思った韓国と米国間ウォン・ドル スワップは成し遂げたが、既存の通貨スワップ規模を増やそうという日本との議論は具体化されないでいる。アジア共同基金も日本はアジアでの経済主導権を握るための手段にだけ関心があるだけだ。 私たちの立場では本当に「姑息な」隣を置いたわけだ。米国に続き世界2位経済大国,中国に続き世界2位外国為替保有額を持った金持ち国が日本だが、隣韓国にはケチなことこの上ない。窮地に追い込まれた米国のモーガン スタンリーには90億ドル(約10兆ウォン)や支援しながら、韓国にはひどいことではないかと空しがることもできる。最近東京を訪問した政府関係者も韓国に対する日本の冷たい態度に"日本はアジア リーダーとして資格がない"として悔しさを放つことさえした。 問題はいくら姑息でケチでも日本は無視することはできない金持ち隣というのは事実だ。韓国の輸出比重だけ見ても中国(22%)米国(11%)に続き日本(7%)が三番目だ。韓国に対する外国人直接投資規模は日本が今年に入って、9月末まで8億8400万ドルで米国(9億4700万ドル)と釣り合う。韓国製造業はまた部品・素材分野で日本にどれくらい依存しているのか。 歴史的には忘れることはできない損傷を与えたし、今でも無駄な脅迫までする隣だが、どのように活用するかは私たちにかかっている。 日本が好きなことでなく私たちが生きるためだ。 日本のように難しい隣を置いたのも結局私たちの宿命だ。 東京チャ・ビョンソク 入力:2008-11-10 17:48 /修正:2008-11-11 10:13 |
このコラムと前回記事のログに共通するのは、韓国人の自省や自責の念の無さです。
チャットログの韓国人は、日本人がいったん親しくなったのに急に遠ざかるように感じられた理由について、全く自分に理由があるとは考えていません。
確かに日本人は、「親しき仲にも礼儀あり」が染み付いている上に、常に相手の迷惑を慮りますので、外国人から見れば、一旦仲良くなっても、何かよそよそしく感じられる時があるかも知れません。
しかし「親しき仲には礼儀どころかプライバシーもない」が染み付いている韓国人に、親しくなったからと言って、夜中の2時に電話で「今盛り上がってるからお前も出て来い」と言われたり、愚痴や身の上話を毎日のように長時間聞かされたりするようなことがたびたびあり、それらを断ると火がついたように激怒されるようなことがあれば、どこの国の人間であっても、韓国人とは距離を置こうとするようになるのではないでしょうか。
韓国経済新聞のコラムも、チャットログの韓国人と同様です。日本が隣国である韓国の経済危機に冷たい態度を取ることを非難し、日本など好きじゃないと言いつつ、その日本をどのように活用するかは自分たち次第などと勝手なことを言っていますが、何故日本が韓国に冷たいのかということには、一切考えが及びません。
常に無条件で韓国が正しいと思っていなければ、あるいは、常に無条件で日本が間違っていると思っていなければ、こういう考えにはならないでしょう。おまけに、日本人は日本人で、常に「自分に何か悪いところがあったのではないか」と思ってしまう人が少なくないときています。それが韓国人の日本人に対する前述のような思い込みを、より強固なものにしてしまっている可能性があるかもしれません。
日韓チャットに来るような一般市民から、東京に特派されている新聞記者、さらには大統領に至るまで、韓国人とは概ねこういう考えで日本と日本人に接している生き物だということを、韓国人と接する可能性のある日本人はすべからく理解しておくべきだと痛感した次第です。