月見櫓

弊ブログでは、日韓チャットを通して見た韓国人を参考に、韓国人の思考や行動を考察しているわけですが、時々これに対して、「チャット如き(を通して見たぐらい)で、韓国人をわかったつもりになるな」というご意見を見ることがあります。たいてい陰口ですが。

しかし経験上、生よりチャットの方がより彼らの本心を露わに、つまり「より正確に」見ることが出来ると思っています。いくら彼らがキチガイに近い精神状態を標準とした社会を構築しているからと言って、現実ではチャットほどあからさまにキチガイじみた言動で日本人に接することはさほど多くないでしょう。

それに現実の場合では、チャットと異なり実際に身体に危害を加えられる可能性が少なからずありますし、自動翻訳があるわけでもありません。ですから、チャットほどダイレクトに発言できるはずもありませんし、しても通じないことがあります。

と、縷々説明いたしますと、次に出て来るご意見はたいてい「チャットに来るのは十代の子供が多いから」というものです。「子供の言ってることだからまともに受け取るな」という意味です。これは韓国人側から出て来ることも少なくありません。

確かに、日韓チャットには子供が少なくありません。最初に「私は十代の学生で、まだ幼く知識も経験も少ないために、見当外れだったり、失礼なことを申し上げるかもしれませんが、それは年齢ゆえの未熟さとご理解いただいて、どうかご容赦ください」とでも言うならば、私も鬼ではありませんので、さほどに強くシバきまわしたりはいたしません。

しかしチャットに来る韓国馬鹿子供たちは、最初は大変居丈高です。言葉遣いも「パンマル(＝ぞんざい語。韓国では、目上の者が目下の者に使う言葉遣い。逆に目下の者が目上の者に使えば、刃傷沙汰になっても不思議はありません)」をバンバン使いまくって、昨日授業で習ったことを得意満面で私たちに披露してくださいます。

それは自ら「手加減不要」宣言をしているようなものですから、ご希望通りきっちりと型に嵌めてやりますと、途端に「私は幼い学生だから」「私は十代の子供でまだ知識が浅いから」などと言い訳を始めます。だからと言って、先ほどまでのぞんざいな物言いや、曖昧な知識を偉そうに披露したことを詫びるわけでも撤回するわけでもありませんが。

こういうのは最早彼らの典型的なパターンのひとつで、しかも実のところは十代の馬鹿子供に限ったことではありません。しかしチャットに来るのは、比較的若い人が多いというは事実なので、「経験も思慮も教養も浅い子供や若者」だからこその、馬鹿発言や蒙昧行動なのかと思っておりました。

しかし、実際にはチャットで見られる彼らの幼稚性や狂気に基づく言動と、例えば韓国人の大学教授や企業家、政治家などの社会的地位があり、教養も経験も豊かなはずの人々の言動が、非常にしばしばオーバーラップします。

これを今までは「社会的地位があり、教養も経験も豊かなはずの韓国人が、チャットの馬鹿子供と同レベルに落ちているのか」と嘲笑っておりましたが、最近、もしかして逆じゃないか？と思うようになりました。

「逆」というのは、韓国人の大学教授や企業家、政治家などの社会的地位や教養、経験ある人々の言動を、チャットに出現する子供たちがトレースしているのではないだろうか、ということです。

「社会的地位や教養ある韓国人士が、チャットの馬鹿子供と同じレベルに落ちている」のではなく、「チャットの子供たちと社会的地位や教養ある韓国人士のレベルに大差がない」ということです。

先日、日韓チャットで話していたことですが、日韓歴史共同研究で日本人の学者が発表した歴史的事実に対し、韓国人の学者が感情的に反発して否定しようとするのを、日本人の学者が論理的に詰めて反論していくと、韓国人の学者が最後に「韓国に対する愛情はないのかー！」と叫ぶという、有名な話があります。

この話を日韓チャットですると、韓国人の参加者が「韓国人の学者はどうしてそのようなことを言うのか。学者としてのプライドはないのでしょうか」と嘆息しました。

しかし、日本や日本人に向かって「韓国に対する愛情はないのか！」的発言や態度は、別に歴史学者に限ったことではありません。韓国の言論や政治家からも非常にしばしば散見されますし、もちろん日韓チャットの韓国子供たちにも顕著です。

これは「日韓チャットの韓国子供たちが馬鹿で教養がなくて経験が浅いために、そう考えたり発言したりする」のではなく、「韓国で社会的地位もあり、教養も経験も豊富な人々がそう考えているから、韓国子供もそう考え、日韓チャットで披露している」と考える方が、納得がいきます。

韓国では、【韓国青少年の倫理意識、アジア４カ国で最低】という記事に対して、こちらにあるように、韓国人自身による「だって上がそうなんだから下がそうなのは当然」という意見が少なくありません。

これらを鑑みて、チャットで見られる韓国人の言動をマクロに眺めれば、日韓チャットを通して見られるのは、それらが主に十代の子供のものであったとしても、韓国という社会の極めて正確な縮図であることを、改めて強く認識する次第です。