安近短の安は、安全の安じゃない
まことに韓国らしい反応だとは思いますが、韓国を知る者としては、韓国が安全(防災のみならず治安面でも)に強い疑問のある地域であることを隠蔽して、徹底した価格訴求、しかも多分に印象操作的な値付けの韓国旅行をプッシュする人々にも大きな問題があると思います。
先だっても、韓国の燭火デモに日本人と思われる人物が巻き込まれ警察に暴行され負傷したという事件がありましたが、それについても日本のマスコミは詳しい報道をほとんどしておりません。もちろんその詳報も続報も、日韓共に全くありません。
また韓国において頻発している爆発や火災を含む炎上事故、更に国技とまで呼ばれるほど多発する凶悪犯罪が日本で報道されることは、よほどの大事件でない限りほとんどありません。
それらの情報を得ようと思えば、弊ブログのような嫌韓系や韓国ウォッチ系ブログなどから得ることは出来ますが、そのようなブログを自主的に見る方というのは、やはり基本的に韓国に関心がある人に限られるでしょう。
韓国に特別な関心のない日本人なら、韓国の防災や治安のレベルがどれぐらい劣悪かなど、意識することさえないでしょう。韓流捏風や韓国ドラマに毒された日本人ならば、韓国は日本と同じ程度に治安が整っているというイメージを抱いていても、全く不思議ではありません。
しかし、先ほど述べた爆発や炎上事故、凶悪犯罪などを差し引いたとしても(差し引けるものではありませんが)、韓国は現時点において戦時下の国です。韓国が現在戦時下にある国だということは、韓国人でさえ失念していることが多いのですが、11月10日にも黄海で南北朝鮮の武力衝突があったように、いつ朝鮮戦争が再開されるかは、北朝鮮の首領様のお心ひとつです。
海外に旅行する際は海外旅行傷害保険を掛けていくのが常識ですが、韓国へ旅行する人の場合は無保険で行く人が少なくありません。それは韓国が日本に近いということから生じる安心感と、ほとんどの場合が3日以内の、海外旅行としては極めて短い旅行だからです。
2週間、地球の裏へ旅行すると言えば、保険を掛けて行かない人の方が珍しいのですが、たった1泊2日、しかも格安の韓国旅行で、数千円(海外旅行傷害保険の最低掛金は1000円から)の掛捨て保険料を払うのは馬鹿馬鹿しいと考えるお客様は珍しくありません。それにきちんと保険を掛けて行ったとしても、戦争による被害は海外旅行傷害保険の補償の対象外です。
それらのリスクを十二分に理解し、承知した上で韓国を訪れるというならば話は別ですが、「時間的にも価格的にも東京や大阪へ行くのと変わらない」「北海道や沖縄旅行より安い」などという理由で韓国旅行をチョイスするならば、あまりにも無防備に過ぎると思いますし、それを誘導する人や団体があるとしたら、それはあまりにも無責任だと思います。
しかし現実には、日本は官民共に韓国への旅行を誘導しておりますし、また韓国側も、国を挙げて日本からの観光客を誘致しております。その結果何も知らない日本人は、それらの無責任な誘導に乗せられることになるわけです。最早この状態は、無責任などという生易しいものではなく、悪意すら感じます。
以前から弊ブログでは幾度も述べておりますが、韓国の観光的魅力というものは極めて乏しいのが現実です。今回の実弾射撃にしても、韓国でなければ出来ないわけではありません。韓国で実弾射撃が人気のアクティビティになっている理由は、他にすることがないからというのが最も近いと思います。そもそも「実弾射撃がしたいから」という理由だけで、韓国を旅行先に選ぶ人はおりますまい。
ただ安いから、とりあえず海外だから、短期の休みでも行けるから等の理由で韓国への旅行をチョイスする人は確かに多いのですが、安いと言っても無料というわけではありませんし、現地でのぼったくりはかなりのものがあります。旅行代金と旅行に関わる諸費用に現地での諸経費を考えれば、よほどの貧乏旅行でない限り、韓国旅行といえども総額10万円を超えずに済ませることは難しいでしょう。
韓国への旅行代金プラス諸費用及び現地での諸経費の合計数万円~十数万円ぐらいなら捨てても痛くも痒くもないというお大尽さまは、韓国へ行って危険で無為な時間を楽しむのも、贅沢のひとつとして意味があるかもしれません。
しかし、そういう楽しみ方をお好みでない方や支払う代金に見合うだけの値打ちのある旅行を楽しみたいとお考えの方、及び旅行に伴うリスクを、せめて海外旅行傷害保険で補償される範囲に留めたい方は、韓国を旅行先の候補になさることはおやめになることを、改めて強く強く進言したいと思います。