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特亞三つ巴、あるいは三すくみ

半島有事で一躍脚光を浴びるかと思った朝鮮半島ですが、お約束のグダグダっぷりを全開中で、ネタとしても大変取り上げづらい状態です。多分関係諸国もうんざりしているでしょう。関係諸国の中で特に立場的に微妙なのは、中国ではないかと思います。

過去、中国はソ連と共に北朝鮮に肩入れし続けてきました。朝鮮戦争ではさすがに人民解放軍として堂々と参加するわけにいかなかったようですが、それでも「義勇軍」という名目で北朝鮮に加勢した事実があります。また戦後、北朝鮮の復興に中国が大きく関与したことは周知の事実です。1970年代頃までの北朝鮮の写真を見ると、ハングル以外は中国と見紛うようなものがたくさんありますし、政策面でも中国の劣化コピーがたくさんありました。当時の北朝鮮が韓国より経済的に豊かだったのも、中ソの湯水の如き経済支援があったからこそです。

ですから、今回の半島有事に関しても、北朝鮮は中国の大規模支援を確信に近いほど期待していたでしょう。

ところが、現在は朝鮮戦争勃発時とは世界情勢がまるで違っています。今回の件で、中国が北朝鮮を支援する場合のメリットとデメリットを秤に掛けた場合、よほどの大どんでん返しが起きない限り、デメリットの方が甚大です。大どんでん返しに期待する手もありますが、それはあまりにも危険な賭けですし、仮に賭けに勝っても良くて元返し、ヘタすれば元本割れの可能性もあります。そんな見返りのない危険な賭けに参加するぐらいなら、岡目八目を決め込んで居る方が明らかに得策でしょう。

北朝鮮がどの程度現在の世界情勢を読んでいるのかはわかりませんが、今回の件が本気の戦争にまで発展することは、現況として孤立無援になる可能性の高い北朝鮮としても、望ましからぬことではないかと思います。

相手が韓国だけなら、北朝鮮にも勝算がなくもないでしょう。しかし米軍が韓国に加勢しないはずがなく、日本も、どのような形で加勢するつもりなのか全くわかりませんが、両手を上げての韓国支持を表明しております。ロシアはのんびり「まあまあ、そんなに結論を急ぐなって。俺が再調査してやるからよ」とか言ってますし、中国も、現在のところ明確な意思表示はしておりませんが、それは同時に「必ずしも北朝鮮に加担するとは限らないよ」という意思表示と見て取ることも出来ます。

対する韓国の方も、北朝鮮に勝てそうだからと言って喜んで戦争を始めるわけにはいきません。開戦すれば、韓国内の親北朝鮮派勢力が北朝鮮軍に呼応する可能性は極めて高いし、そもそも韓国軍の兵士自体に親北朝鮮意識を持っている者が少なくないことも、何年か前に韓国で問題になっておりました。

実際に戦争になれば韓国が勝つには勝てるでしょう。しかし無傷の勝利というわけにもいかないでしょう。その上、北朝鮮に勝ったからと言って、韓国が得るものはほとんどありません。何しろ北朝鮮は経済破綻国です。賠償金どころか、戦費の負担さえ不可能でしょう。

しかも韓国が勝った結果として南北統一せざるを得なくなった日には、否応もなく韓国が北朝鮮の面倒を見ることになります。戦費も賠償金も得られず、北朝鮮の経済復興まで自腹でやらなきゃならないなんて、韓国にとってはそれ何て罰ゲーム状態です。

ですから韓国としても、軍艦沈没破裂騒動に関して、戦争までして白黒はっきり付ける気は皆目無いと思います。軍艦沈没破裂騒動直後の、韓国政府の「北朝鮮関与の可能性は低い」という発言も、「その方がまだ面倒が少ない」という意識の表れだったのではないかと、私は見ております。

となれば、開戦は回避出来るのかと言えば、これまたそうとも断言出来ません。何故かと言えば、漁夫の利を狙える国があるからです。これは日韓チャットの常連日本人に教えていただいたご意見ですが、漁夫の利を狙える国とは、中国です。

開戦に至る場合、韓国からの先制攻撃はまず考えられません。今回の件に関して、韓国はあくまで被害者として、加害者である北朝鮮を謝罪させ、韓国の優位と正当性を確保出来れば良いわけで、先制攻撃で自ら加害者になってもメリットはないからです。

となれば、開戦に至る場合の先制攻撃は北朝鮮からということになります。もちろん北朝鮮自身も、本心を言えば開戦したいわけではないでしょうが、強気の発言を繰り返すうちに引っ込みがつかなくなったり、あるいは現場が暴発する可能性も十分考えられます。

もし北朝鮮が先制攻撃を開始した場合、間髪を入れず中国が人民解放軍を北朝鮮に投入。直ちに北朝鮮を制圧し、堂々と北朝鮮に人民解放軍を駐留させます。更に北朝鮮軍を武装解除し、監視の名目で中国の統治下に入れれば出来上がり。

北朝鮮軍の南進を防いだという大義名分がありますから、韓国もこれに文句を言うわけにはいかないでしょう。この絵に描いたような漁夫の利を獲得するために、中国がなにやら画策しないとも限らず、まことに半島情勢は混迷を極めております。



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