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【良心的日本人】と【日本人的良心】

「韓国を見習え」と言う人をしばしば見かけます。彼らは「嫌韓は韓国の悪いところばかりを見て、良いところを見ない。韓国にも良いところ見習うべきところはある。日本の国益のためにも、日本は韓国を見習うべきである」と仰います。

あるブログでは、その具体例として昨年ソウルの地下鉄にホームドアが導入されたという話を引き、「ソウルに学ぶ安全・安心国家」とぶちあげました。その記事では「日本ではこのスクリーンドア(=ホームドア)の設置はあまり進んでいない」と断言します。

しかし、私はホームドアを日本の駅で見たことがありました。それも一度や二度ではありません。更に言えば、昨日今日の話でもありません。ですが「日本ではこのスクリーンドア(=ホームドア)の設置はあまり進んでいない」と断言されたので、もしや私が見たあれは、ホームドアではないのかと思って調べてみました。

するとやはり、私の記憶違いでも勘違いでもなく、日本におけるホームドア導入の歴史は韓国よりもずっと古く、導入例も決して少なくはありませんでした。ただ韓国よりも国土の広い日本の鉄道駅は、どうしても韓国よりもずっと数が多く、単純に駅の総数に対するホームドアの導入率だけを比較すれば、韓国の方が率が高くなるのは当然です。また首都圏のJR駅は利用者数も多く運用時間も長いし建造物も古いので、なかなか導入が進まないというのは、おそらく事実ではあるでしょう。もちろん、経費や運用ノウハウに関する問題もあるに違いありません。

関東では自動改札の導入が遅かったように、あるいは日本における一般家庭におけるインターネットの常時接続の普及が韓国と比べると遅かったように、日本では技術的に運用可能なことでも、いわゆる「大人の事情」や根回しに時間を食われて運用開始が遅れることは、実際よくあることです。これは確かに、日本の悪弊のひとつと言えましょう。

また韓国の場合、鶴の一声の威力が日本よりも圧倒的に強いという事実があります。基本的に韓国では、上位者が決めたことに下の人間は逆らえません。それがどんな無理でも無茶でもその場の思いつきであっても、上位者が決めたことなら、下の者は同意せざるを得ないのが韓国です。だから判断力決断力の優れた者が上に立てば、課題の進行や対策、問題解決は日本よりもずっと迅速に行うことが可能でしょう。日経新聞などではこれを取り上げて、「日本の企業は韓国の企業に学ぶべき」と書きたてていたのを見たこともあります。

ですがもちろん、韓国のやり方が良いこと尽くしというわけではありません。悪い点も当然にあります。鶴の一声の威力が強烈な韓国では、上の者が判断を誤っても、下の者がそれを是正することは難しく、もし上位者が判断を過てば、全体が間違ったまま突っ走ってしまう危険性は、言うまでもなく韓国の方が断然に高いのです。

また上位者の即断即決は、末端へ行くにつれ拙速となりがちです。そうでなくても韓国人はパリパリ(早く早く)ケンチャナ(大丈夫)8割パペクト(perfect)なのです。更にそれが拙速となれば、随所に破れや綻びが出るのは、韓国で普通によくあることで、韓国を知る者には常識です。

その点日本は根回しが徹底しており、決定までに時間がかかっても、動き始めれば比較的スムーズに、かつ比較的高いレベルで物事が進行するのは、韓国にはない、また韓国が真似することも出来ない長所と言うことも出来ます。

何でもそうですが、「良い点」にはたいてい「悪い点」が影のように寄り添います。日本人は日本の「良い点」については「当然」と考えてほとんど評価しませんが、「悪い点」はついて激しく強く非難する傾向が強いために、物事の実際の運用に当たっては、事前に悪い点の対策を立ててから行わなければならないというのも、韓国よりも実際の運用開始に時間がかかる所以でしょう。

そういう両国の事情を度外視し、韓国の「悪い点」をほとんど取り上げず、「良い点」だけを殊更にクローズアップして「韓国に学べ」と言われれば、韓国をよく知らない者なら感心して同意するのかもしれませんが、韓国を知る者なら失笑しか出ません。

では韓国のことを全然知らない人だから「韓国に学べ」と言うのかと言えば、実はそうでもありません。「韓国に学べ」と言う人は、韓国のことを並以上に知っている人である場合がほとんどです。

ソウルに学ぶ安全・安心国家」という記事を書いた人もやはり、私以上に韓国を知っている人です。その人が「韓国の首都ソウルの地下鉄では、乗客の安全のためにホームドアを導入した」というその一点だけを取り上げて、ソウル市及び韓国を「日本が学ぶべき安全・安心国家」などとこれ以上ないぐらい持ち上げていることに、私は強い違和感を覚えます。

ホームドアについては、先にリンクしたページを見れば一目瞭然でご理解いただけると思いますが、日本全体でのホームドア導入履歴と実績を、韓国全体のホームドア導入履歴及び実績と比較すれば、その一点のみでも日本が韓国に学ばなければならないほど遅れているとは言えません。そもそも韓国で導入されたホームドアには、先にリンクした資料にあるとおり、日本製のものも多いのです(ちなみに、日本のホームドアメーカーは先にリンクしたナブコだけではありません)。

そういうことを一切紹介せずに、「ソウル市は地下鉄にホームドアを導入した!東京の人身事故の多い駅ではまだだ!だから安全面で日本は韓国より遅れてるのだ!遅れている日本は韓国に学ぶべきだ!」と言うのは、悪意の印象操作でないなら何のつもりなのでしょうか。

またソウル市が地下鉄のホームドアを導入したというただ一点のみを取り上げて、韓国(あるいはソウル市)全体を「学ぶべき安心・安全国家」と持ち上げるのも、あまりに牽強付会が過ぎます。日本や東京全体と比較して、韓国やソウルは、果たして安心・安全と言えるだろうかという具体的な検証は、当該記事において全く行われていません。当該ブログの筆者は、どれほど控えめに言っても私程度には韓国を知っているはずなのに、です。

他人の着ている服が素敵だからと言って、それをそのまま自分が着ても、素敵かどうかはわかりません。他国で上手くいってることを、そのまま日本に持ってきても、上手くいくという保証はありません。隣の家の芝生の鮮やかな緑色を羨み褒めたたえ、その点日本はと腐すのは勝手ですが、その芝生は、実は人工塗料を散布したものだったということもあるわけです。

「韓国を見習えと言うな」とまでは言いません。何より私自身、このブログで「韓国は反面教師として非常に優れている」と何度も述べているのです。日本が韓国から学ぶべき部分は、確かにあります。

が、「韓国はこんなに素晴らしい。だから韓国を見習え」と言うのであれば、韓国の良いと思われる点だけではなく、必ずそれに付帯する悪いと思われる点も等分に取り上げ、その差引勘定や日本が実際に見習った後の展開予想、見習えば必ず発生するであろう弊害の想定と対応策についても提案があるべきです。いくら韓国最高と思っている人でも、韓国の長所や、それを日本が導入する場合に、一点のデメリットもないとは言わないでしょう。

それらに関する提案どころか言及も検証も一切無く、好ましいと思われる部分だけを殊更にクローズアップして「韓国はこんなに素晴らしい。それにひきかえ日本は遅れてる。遅れてる日本は韓国を見習え」と言うのは、私から見れば朝鮮人的悪意に溢れる印象操作としか思えません。

だが韓国の良い点を一切取り上げず、悪い点ばかりを殊更に強調してこき下ろすのも、無闇に「韓国を見習え」と言うのと同工異曲じゃないのかと仰る方がおられるかもしれません。確かに、そういう見方も出来るでしょう。

しかし、韓国が良いとか悪いとかは別にして、「韓国という存在が日本とは相容れないもの」(これについては過去に幾度も弊ブログで述べてきたので、本稿での具体的な説明は省略します)である以上、必要以上に韓国を良いの素晴らしいのと褒めたたえて日本人に不用意に近寄らせるよりは、必要以上に韓国を悪い危ないと言って日本人から遠ざけたり警戒させる方が、日本人の被害者を増やさずに済むという点で、且つ「日本人の立場」で考えれば、親切と言うことは出来ます。

必要以上に韓国を良い良いと褒めたたえ、日本人を韓国に近づかせようとする者を「良心的日本人」と言うならば、必要以上に韓国を悪い悪いと貶し、日本人を韓国から遠ざけようとするのは「日本人的良心」と言うのが適当かもしれません。

確かにどちらも極端ではあります。「そんな極端なのはちょっと」と思う方は、自力で韓国に関する知識を集め、それを元に自力で判断するしかありません。

自力で韓国に関する知識を集めるテマヒマが惜しい方や、とりあえず知識を集めてはみたけれど判断に迷う方は、「日本人的良心」に従う方が被害は少ないでしょう。韓国や韓国人を持ち上げることで、自分自身への利益誘導を図る人に食い物にされたい、あるいはされても良いと思う人は「良心的日本人」に従えば、お望みどおりになれるのではないかと思います。


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