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困っているときに助けてくれるのが本当の友

震災発生から20日が過ぎましたが、いまだ復興は端緒の更に取っ掛かりです。私の住む大阪では桜がほころび始めましたが、被災地はまだまだ寒い時期と伺います。被災された地域の皆様におかれましては、引き続き色々大変だと思いますが、どうぞ今は身も心もいたわってお過ごしください。被災しなかった地域の皆様は、無理のない範囲で、息の長い支援をしていきましょう。

そう言えば震災を受けて、イベントやエンターテインメントの自粛が言われておりますが、私は逆に、イベントやエンターテインメントが出来る人や企業は、率先してどんどんやれば良いと思います。

例えば、石原都知事が花見の自粛を言いましたが、花見で浮かれて酒飲んで笑って歌っても良いじゃないですか。そのかわり、例えば花見で飲む酒をビールじゃなくて発泡酒にするとか、元から発泡酒だバカヤローって人なら飲む予定の本数を1本減らすとか、私はアルコール飲みませんが何か?という人なら食べる物を一品減らすとかして、浮いた分を義捐金に回すとか、楽しむ人が多ければ多いほど義捐金が集まるようにする方が建設的じゃないでしょうか。

第一、被災しなかった私たちが飲んだり歌ったり笑ったり楽しんだりしちゃいけないというムードを作り出したら、被災地の人たちはもっと出来ないんじゃないかと思います。もちろん、節度は必要ですが、笑ったり歌ったり楽しんだりすることで癒せる心の傷ってのも、あるんじゃないかと私は愚考します。

ところで、今回の震災に対する反応でしみじみ思うのは、台湾と韓国の違いです。

これまで、韓国があまりに酷いので、それに比べると台湾がものすごく良いように見えるのではないかという懸念が、私には常にありました。だから何かと言えば「韓国と比べれば台湾はスバラシー」と言うのを、ずっと躊躇しておりました。

何より私は、台湾のことをあまり知りません。台北に行ったことが一度だけありますが、現地では日本語と英語と筆談で、ほぼストレスなく過ごすことができましたので、台湾で用いられている言語もほとんどわかりません(台湾で用いられている漢字は繁体字なので、文字だけなら何とか読み書き出来なくはありませんが、私は四声がまるでダメなのでヒヤリングとスピーキングは完全に出来ません)。台湾人の知り合いどころか、台湾人とたとえネット上でも、親しく話したことさえありません。

ネット上、殊に某巨大匿名掲示板においては、台湾は親日だ、台湾人は親日家が多い、台湾大好きと持ち上げる人はたくさんいますが、上っ面だけなら台湾人以上に親日的な韓国人はいくらでもいますし、韓国人が善人ぶることにかけては、おそらく世界一と言っても過言ではありません。

長年韓国人をウォッチしてきたせいか、台湾人が親日的で、日本に対して強い好意を抱いている人が多いように見えたとしても、それが上っ面だけのことではない保証はどこにもないと、私などは勘繰ってしまうのです。少なくとも、それを確信を持って判定出来るほどに、私は台湾に詳しくないのです。

台湾人と一言で言っても2300万人余りも居るわけです。その皆が皆、打ち揃って親日であろうはずもありません。実際、台湾の現総統馬英九は明らかに反日的です。ということは、客観的に見れば、台湾の有権者の多くは反日政策を支持しているのだと考えるのが普通だと思います。

韓国憎しのあまり、盲滅法な台湾アゲに走るのは、韓国人が日本憎しの余りに、ドイツのことをろくすっぽ知りもしないくせに二言目にはドイツドイツと持ち上げるのと同じだと思い、私は今まで台湾について評価も言及も、出来るだけ避けてきました。

また日本全体としても、韓国を猛プッシュするのに比べると、台湾に対しては無視と言っても良いぐらいの態度です。メディアへの露出度や文化交流についても、韓国と比べればまことに希薄です。目立った台湾プッシュと言えばわずかに、小林よしのりの台湾論ぐらいでしょうか。

私は台湾茶が好きなのですが、日本では台湾茶藝よりも韓国捏造茶道の方が目立つように見えるのは、私が韓国ウォッチャーであるためだけではないと思います。

今回の震災でも、日本側のメディアが一所懸命韓国の薄くて浅くて上っ面な支援に無理やり焦点を当てているのと比べると、日本と正式な国交のない国だからと言ってしまえばそれまでですが、やはり台湾に対するメディアの姿勢は実に冷淡です。

しかし、それだけ日本側の扱いに差があるにも関わらず、韓国の支援が焦点を当てられれば当てられるほど浅薄で上っ面ということが鮮明になるのに対し、台湾の支援態勢は、報道が量的に少ないにも関わらず、本当に被災者のことを考えた衷心からのものであることが、痛いほど伝わってきます。

私たちは今回いただく側の立場ですから、義捐金の多寡をあまり言いたくはありませんが、台湾については逆に義捐金の多寡を度外視するのが申し訳ないほどの額になっておりますし、官邸ホームページで見る国家としての支援物資の内容も、台湾のそれは、少なくとも韓国と比較すれば圧倒的に的確且つ配慮に満ちたものです。

ちなみに官邸ホームページのこちら(PDF注意)から見ることが出来る韓国と台湾の支援を比較しますと、2011年3月30日現在で韓国からの支援物資は毛布6000枚、水100t、食料(レトルトチャーハン3万個、チョコパイ1万2千袋、ラーメン12万9千24個(=896グロス)、等)、長靴4千足、ゴム手袋1万2千個、ペットボトル茶1万4千本に対し、台湾は発電機590台、毛布725箱、寝袋1589箱、スリーピングマット236箱、衣類(防寒着等含む)3421箱、食品16.5トン、ストーブ900台、マスク54箱、カイロ150箱となっております。

客観的に見ても、台湾の支援が単に手厚いのみならず、本当に被災者の役に立つようにと考えられたものであることが、品目からも見て取れます(台湾も地震国なので、被災者に本当に必要な物が何かを、体験的によく知っているということもあるのでしょうけれど)。

まことに「困ったときに助けてくれる友が本当の友」とはよく言ったものです。テレビで、台湾の支援団体がインタビューを受けているのを見ましたが、彼らが「台湾の心は日本とともにある」と日本語で言うのを聞いたとき、思わず涙が溢れそうになりました。

翻って韓国はと言えば、義捐金に対する見返りを期待していたということがあからさまになってきております。こうなると、まさに「人の弱みにつけ込んで」と言うに相応しいとしか言いようがありません。

よく「やらない善よりやる偽善」などと言いますが、偽善も貫いて初めて善と比することが出来るのです。偽善に対して見返りを求めるのであれば、それは最早偽善ですらありません。単なる便乗商売です。

日本が本当に困っている今、親身になって助けようとしてくれている台湾と、日本が困っているのを良いことに、恩を売ってやろうとか、支援に対する見返りを期待している韓国。

どちらが日本の本当の友邦か、たとえどちらの国について何も知らなかったとしても、たやすく判断出来るのではないかと思います。



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