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韓国人の抗議スタイル

韓国では盧武鉉政権時の2004年に、売買春(韓国語では性売買という)を禁じる「性売買特別法」という法律が制定されました。その結果、韓国の主だった売春街は一斉摘発を受け、多くの売春宿が閉鎖されたようです。

しかし売春は、韓国では主要な産業のひとつと言えるほど盛んであり、そう簡単にはなくなりません。性売買特別法施行後、韓国では毎年のように売春婦自身による「売春をさせろ」「性売買特別法を廃止せよ」というデモが行なわれております

今年も、韓国はソウルの永登浦という地区において、売春婦自身によるデモが行なわれたというニュースを、某巨大匿名掲示板で目にしました。この手のニュース自体は、長年の韓国ウォッチャーにはそれほど目新しいものではありませんので、今更改めて注目するつもりは特になく、実際当初はサラッと流し見するだけでした。

サラッと流し見終わり、「やっぱりプロの売春婦ともなると、顔は帽子とサングラスとマスクでわかんないけど、若そうでスタイルの良いねーちゃんが多いんだなあ」というほどの感想で終わった後、別件で何気なく中央日報の韓国語版を流し見ていたところ、見覚えのある画像が目に止まりました。

中央日報の日本語版には全く掲載されてない売春婦デモですが、韓国語版にはちゃんと載っているという辺り、韓国人らしい情報操作だと思いつつページを開いてみると、ご丁寧なことに動画までついております。

中央日報韓国語版の記事には2枚の写真があり、その内1枚は某巨大匿名掲示板の該当スレで見たものと同じ画像ですが、もう1枚は初見です。「韓国の売春婦は、若くてスタイルの良いねーちゃんばかりかと思ったら、結構ドスコイ体型のおばさんもいるんだw」などと思いながら、記事内容そのものは機械翻訳を通すのが面倒だったのでほとんど読まずに映像を再生してみました。

すると、日本語版の記事には全くそういう説明が載っていなかった、売春婦らがなにやらペットボトルやポリタンクに入った茶色い液体を掛けあってるシーンが映し出されました。

あれは何だろうと、日韓チャットで同じ記事を見ていた常連韓国人に聞いたところ、「カナリ液醤(キムチなどの漬け汁に用いる小魚の発酵液)です。カナリ液醤と、揮発油(韓国ではガソリンのことらしい)、そしてシンナー??」と、一緒に見ていた常連韓国人も少々困惑気味。

その常連韓国人の解説によると、その「カナリ液醤の揮発油割り」を互いに身体に掛け合い、「服が汚れたから新しい服を買おう」と言って売春街の真向かいにある大型ショッピングモールへ突入し、営業妨害を行なったということでした。

常連韓国人は、「私の個人的な考えだが」と断りつつ、「この売春婦らの行動はおそらく、ショッピングモールに対する八つ当たり、腹いせ、嫌がらせだろう」と解説しました。つまり、そのショッピングモールが売春街の真向かいにあるがために、ウリ売春街が摘発されるのだ、だからショッピングモールに嫌がらせをしようというのが、売春婦側の考えではないか、ということでした。

ただ、彼女らの掲げるプラカードには「性売買特別法を廃止せよ!」「死んでも生活根拠地を守る!」「代案なき閉鎖決死反対!」「来年4月の総選挙今に見ておれ!」等の、政府や関係機関に対する主張は書かれておりましたが、ショッピングモールに対する主張や不満は、少なくとも画像で見る限りでは一切書かれておりませんでした。

強い抗議の意を示すために、ガソリンや灯油をかぶっての焼身自殺やるやる詐欺は、過激なデモでは時々あること(やるやる詐欺のつもりが、うっかり火がつくことも稀にあるそうな)ですから、ガソリンをかぶったり掛け合ったりするという行為そのものは、危険だとは思いますがそれほど驚きません。

しかし、そこになんでよりによって魚の発酵汁?その発想はどこから?という疑問が浮かぶのと同時に、韓国人にはこの手の行動が、さほど珍しくないことを思い出しました。

即ち、抗議のために行なう攻撃と同時に、あまり意味があるとは思えない生理的嫌悪感に訴える自己破壊行動を行なうということです。それが軽度のものであれば、例えば自分の髪の毛を丸刈りにしてみたり、往来で服を脱いで仁王立ちしてみたりする程度ですが、エスカレートすると、生きた豚をデモの参加者で八つ裂きにしてみたり、雉を殺してその生肝を食って雄叫びを上げるなど、抗議とはほとんど無関係としか思えない上に、どう考えても本人にもダメージがあるだろう生理的嫌悪感に訴える行動に出ます。

あるいは、彼らが抗議のためにしばしばキムチを投げつけるという報告は「韓国人と仕事をして困った事」等でもありますが、今回の魚の発酵汁揮発油割りをかぶってみせるのは、その類型のひとつなのかもしれません。更に酷くなると、排泄物等の汚物を用いる場合も決して珍しくありません。

このような「生理的嫌悪感に訴える」という行動と同時に、「抗議の対象とは見当違いな方向、それも、より弱そうな相手に向かって攻撃する」というのも、彼らに非常に顕著に見られるパターンです。

今回の売春婦のデモにおいては、要求を伝え、抗議したり攻撃するべき相手は本来ならば政府や関係機関であるはずなのに、何故かその矛先がショッピングモールに向いたのは、まさに典型的と言って良いでしょう。

これと同様の現象は、例の燭火デモの際にも見られました。あの時デモ隊は、青瓦台(大統領府)への道を塞ぐコンテナを、デモの参加者が力を合わせて乗り越えたにも関わらず、何故か誰一人青瓦台へ向かおうとはせず、コンテナの上でデモ隊に向かって旗を振ってみたり、あるいはバリケードの戦闘警察バスを、まるで山車のように引き回して大喜びしたりしておりました。

結局、どんな主張を唱えるためであっても、どのような団体であっても、またどのような形態であっても、韓国人が行なう抗議行動は似たようなスタイルになるのだなと、今回の売春婦デモの記事を見て改めて確認した次第です。

これが韓国内だけで行なわれることであれば、私たち日本人は「うっわ、きったねえ、えんがちょ切った」とでも言っておけば良いだけなのですが、リアルで韓国人と関わる場合、彼らの抗議がどのような形でどこへ向かって行なわれるかを知っておかなければ、非常に危険であるということを、私たち日本人は周知しておくべきだと思います。



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