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狗肉食を韓国の文化だと言うけれど

韓国の牡丹市場と言えば、南大門市場のような観光客的にメジャーな市場ではなく、昔ながらの朝鮮らしさを残す雑多な混ぜ混ぜ市場だそうです。

ちなみに、私は行ったことはありません。ありませんが、名前は聞いたことがあります。狗肉を売ってることでも、有名だからです。

この牡丹市場で先日、「2011犬肉祭り」なるものを企画したそうです。ところが、それが発表されるや否や、韓国内からの猛烈な非難によって、わずか数時間で取り消されることになりました

韓国人の狗肉食に対する反応は、常にこのパターンです。わずかに「狗肉食は韓国の文化だ」と言う者もいますが、ほとんどの者は「すべての韓国人が食べるわけじゃない」「犬を食べる韓国人はごく一部だ」と言って否定し、あるいは隠そうとします。少なくとも日韓チャットでは、狗肉食の話題が出るや否や烈火の如き勢いで否定する韓国人がほとんどで、韓国の狗肉食の伝統や様式について、事細かに説明してくれた韓国人はゼロです。

以前から幾度か言っておりますが、私は韓国の狗肉食そのものについて批判をしたことはありません。食用に供する犬の残酷な屠殺方法については強く批判し、食う方食われる方双方の幸福のためにただちに改めるべきだとは思っていますが、狗肉を食べることが彼らの言うとおり「韓国の食文化」なら、尊重しても良いとさえ思っています。

問題は、狗肉食が彼らの言うとおり、彼らの食文化であるかどうかでしょう。

犬は品種改良が極めて容易な家畜です。もし狗肉食が彼らの言うとおり、彼らの伝統的な食文化であるとすれば、まず食用犬種があって然るべきでしょう。

ところが、韓国に狗肉用とされる犬種は存在しません。少なくとも、私は仄聞したことさえありません。何しろ韓国人に狗肉食について水を向けても、必ずたちまち猛烈に否定し続けるばかりで、犬種の話にまで行かないのです。稀に「愛玩犬は食べません。食用の犬を食べるのです」と言う韓国人もいますが、「ではその犬種は?」と聞いても、答えられたためしがありません。

韓国の狗肉食関連の画像や映像や報道を見れば、彼らは実に雑多な犬種を食べています。犬でさえあれば、小型愛玩犬から大型使役犬まで、あるいはどう見ても雑種にしか見えない犬から、どう見ても純血種としか思えない犬まで、まったく見境なく食べます。

また、その調理法のバリエーションも貧弱です。茹で肉や和え物にしたり、最近では狗肉食の批判に対抗するために狗肉バーガーなどを考案しているようですが、基本的には湯(スープ)にして食うばかりです。肉の部位も、それほど厳密に分けられていないようです。特徴的な局部を下卑た笑いと共に食すというのは、聞いたことがありますが。

その上彼らは、「狗肉食を批判する日本人やフランス人だって、犬を食べてたじゃないか」と叫びます。非を咎められた韓国人が、「それではあなたは」と叫ぶことで相殺しようとする、例のパターンです。

しかし、「それを食う人がいる」というだけでは、文化にはなりません。ある程度の伝統や様式が成立して初めて、文化と言うのではないかと思います。

日本で、犬を全く食わなかったかと言えば、その実態は、調べたことがないので私にはわかりません。狸汁なるものがあるのだから、犬だって食ってた可能性が全くないとは思いませんが、たとえ日本で犬を食べることがあったとしても、日本における狗肉食は周知もされていないし伝統も様式もないので、文化ではないとは言い切れます。

フランスにおける狗肉食がどうだったかも、やはり全く知りませんが、フランス料理に有名な狗肉のコースがないところを見ると、仮にフランスで犬を食べていたとしても、やはり文化にまではなっていないのでしょう。

そもそも、狗肉はさほどに旨い肉ではないそうです。私は食べたことがないので推測するばかりですが、古諺に「羊頭狗肉」という言葉があるぐらいですから、少なくとも羊肉よりは美味しくない肉なのでしょう。

犬ほど人と親しく暮らす家畜も他にありませんので、いかもの食いや薬食い、あるいは飢饉の際の非常食としての狗肉食は、どこの国でも行なわれていた可能性は十分あると思います。しかしそれら全てを「食文化である」と言うのは、やはり無理があります。

日本人が日本の鯨肉や馬肉と同じように、韓国人の狗肉食も韓国の食文化だと思って擁護するからか、それとも日本人が「鯨肉や馬肉食は日本の食文化」と言って少しも恥じず堂々としているのを見て、韓国人らが「食文化と言えば狗肉食も野蛮じゃなくなるニダ♪」と勘違いしたのか、あるいはその両方なのか、韓国人の狗肉食擁護派は「これは韓国の食文化ニダ」と言ってやみません。しかし、彼らの狗肉食が「食文化」と言うべきものかどうかは、前述したとおり甚だ疑問です。

少なくとも、彼らが他国の食文化や狗肉食を引き合いに出して、韓国の狗肉食を正当化しようとする限り、彼らが実際には狗肉食にある種の後ろめたさを感じているのは確実でしょう。それと同時に、彼らは「ある種の後ろめたさ」があるからこそ、狗肉食が何か特別な効能を持つと考えているのではないかと思います。

韓国人の多くが狗肉食を否定するにも関わらず、年間200万頭前後の犬が食用として消費されているという現実は、彼らの間に抜き難い狗肉の効能に対する信仰があるからでしょう。

結局のところ、狗肉食そのものというよりは、狗肉食に対する反応や思考、行動様式こそが、彼らの文化と言えるかもしれません。



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