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そろそろ狼が来ても良い頃

前々回の記事で在日の在留資格について「特別永住資格」と書いたところ、無記名のコメントで「何故「許可」ではなく「資格」と書かれたのでしょうか?」と、非難のニュアンスを含ませた質問を頂戴しておりますので簡単にお答えしておきます。

日本に外国人が滞在する場合、その許可は「在留資格」を所持あるいは取得した者が対象となるからです。詳しくは出入国管理及び難民認定法第二条の二をご参照ください。

もうひとつ、同じ記事に「wikiの「朝鮮籍」にも詳述してありますが、日本は北朝鮮を国家として承認していませんから、「北朝鮮籍」なるものは存在しません」と断言するコメントもいただいており、「ブログ主が知らなかったとは思えないのですが?」という質問なのか馬鹿にしたかっただけなのかよくわからないお言葉もいただいておりますので、こちらにもお答えしておきます。

確かに、日本は北朝鮮籍を公式に認めてはおりません。日本の外国人登録証において「北朝鮮籍」という表示がないということは知ってますし、前々回の記事を書くにあたって、ご提示いただいた「Wikiの「朝鮮籍」」のページも当然参照しております。

ですが「日本が北朝鮮籍を認めていない」というのは、あくまで日韓基本条約で韓国を「朝鮮にある唯一の合法的な政府」と認めた日本政府としての表向きの立場の話です。北朝鮮側の立場では当然「北朝鮮籍」は厳然と存在します。これは例えば台湾も同様ですが、「「北朝鮮籍」なるものは存在しません」と断言された方は、「台湾籍」なるものは存在しませんとも仰るのでしょうか。

その上日本国としても、北朝鮮を国家承認しないまま北朝鮮の国連加盟に賛成したり、あるいは「六カ国協議」などというように、事実上北朝鮮を国家として扱うこともある玉虫色の対応をしているのが現状です。

在日問題に限らず、朝鮮関連は万事複雑怪奇です。前々回の記事では、その複雑怪奇を厭うがために、在日を「在日」と略す理由を出来るだけわかりやすく説明しようとしたわけです。複雑怪奇をわかりやすく説明するためには、当座不要な尾ひれ枝葉の部分の説明をある程度省く必要が生じます。

日本政府が何故北朝鮮籍を認めていないのかを説明するには、日韓基本条約を出す必要が出てきます。更には、「それなのに何故日本は北朝鮮を国家として認めているような対応をすることがあるのか」などということも説明する必要が出てきます。

そうなれば話はどんどん広がり膨らんでしまい、肝心の「朝鮮と北朝鮮の違いについて」という主旨が霞んでしまう恐れが強かったので(と言うか下書き段階で実際膨らんじゃったのでw)、当該記事ではあえてその点についての詳細な説明を省いたのです。

それでも自分はそこまで突っ込んで聞きたいのだと仰るのであれば、気が向かなかったらお返事しない可能性もある上に、お返事するにしても三日に一度しか書かないブログのコメント欄よりは、月見チャットをご利用になった方がいろいろ捗ると思いますので、今後は是非チャットの方をご活用ください。コメントの目的が本当に「質問」であるならば、ですがw

さて、北朝鮮による、戦争やるやる詐欺が活発になってきましたが、やるやる言ってる間はやらないんだろうなと思いつつ、どこかで期待している私がいます。

今回、北朝鮮は李明博大統領を「ネズミ」と呼んで罵っているのですが、この「ネズミ」呼ばわりは、韓国では李明博大統領だけを指す罵倒語として用いられることが多いようです。

通常、朝鮮で悪口として使われる動物は、よく知られているように「犬」です。「犬」を朝鮮語で「ケ」と言いますが、これに幼稚で未熟なものと見下す意味で「セッキ(動物などの子のことですが、ニュアンス的には「ガキ」と訳す方が近い)」という意味の朝鮮語を付け足し、喧嘩を売りたい相手に向かって「ケッセキ(犬の子)」と言えば、まず確実に買ってもらえるでしょう。

しかし燭火デモの時から、李明博大統領に対する罵倒語は何故か「ネズミ」でした。正確には、「明博(ミョンバク)」という名前に「ネズミ」という意味の朝鮮語「ジュイ」をくっつけて、「ジュイバク(鼠博)」と呼んでいたのです。

「明博(ミョンバク)」と語呂が合うわけでもないのに、何故ネズミ呼ばわりだったのかはよくわかりませんが、2008年の燭火デモの際、政府側は暴徒を食い止めるために光化門の交差点にコンテナを積み上げバリケードを築いたのですが、暴徒側が大統領を「バリケードに隠れて引きこもるネズミ」と嘲笑していたことはよく覚えています。

それから4年近くが過ぎ、韓国人自身も燭火デモのことなんか忘れ切っている今頃になって、北朝鮮が李明博を指して「ネズミ」と罵っているわけです。

朝鮮の罵倒語で「ネズミ」を用いるのが一般的ではないのに、この合致は単なる偶然の一致なのか、それとも燭火デモの際に李明博を「鼠博」と罵っていたのは実は北朝鮮の工作員たちだったのか、あるいは韓国の燭火デモで韓国人たちが李明博を「鼠博」と罵っていたのが北朝鮮に何らかのルートで伝わって北朝鮮が用いるようになったのか、何とも想像力を掻き立てられる現象だと思います。

個人的には、李明博を指す罵倒語が南北共に「ネズミ」になったのを偶然の一致だなどとは、微塵も思っておりません。李明博大統領を「ネズミ」と罵るのが北朝鮮発なのか韓国発なのかまではわかりませんが、韓国で李明博大統領を「ネズミ」と呼ぶ人々と北朝鮮とが通じているからこその、今回の北朝鮮による李明博大統領ネズミ呼ばわりなのだと、ほぼ確信しております。

天安艦を沈められた時も延坪島を砲撃された時も、韓国人の反応や危機感は薄かったのですが、今回の「挑発の根源の焦土化」についても、李明博大統領と(おそらくは保守系)韓国メディアを名指ししているために、「(北朝鮮に親近感を抱いている)韓国民は大丈夫」と思っている韓国人は多そうです。

また最近北朝鮮がやたらと活発な動きをしているのは、三代目金正恩の威厳を北朝鮮人民に示し、同時に具体的な敵を作ることで国内の不満を逸らすためのもので、今回も北朝鮮は韓国を武力攻撃などしないだろうという憶測も、今までの北朝鮮の行動から十分説得力があるとは思いますが、それでもそろそろ本当に狼が来る頃じゃないかなとも思っております。

ところで、月見チャットで話題になったのですが、北朝鮮「特別行動で四分もかからず韓国を焦土化させる」 海外の反応から
「北朝鮮、韓国を四分もかからず灰と化すると発言」  へえ~、北朝鮮のミサイルって「韓国」って言うのか?」
(North Korea says, "it would reduce South Korea 'to ashes' in less than four minutes." Was "South Korea" the name of their missile?)
には爆笑させてもらいました。




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