朝鮮作法は無作法の言い訳
その辛ラーメン、韓国では圧倒的なシェアを誇っているそうですが、韓流ブームを受けてか、ここ数年日本のスーパーでも時折見かけるようになりました。
私個人の話をすれば、韓国のインスタントラーメンは20年ほど前に韓国で食べてすっかり懲りて以来、一切口にしておりません。ですので今日本で売ってる辛ラーメンも美味しいのか不味いのかは全くわかりませんが、売れているという話はあまり聞きません。
ちなみに最近日本で売り出された辛ラーメンブラックですが、これは農心が辛ラーメン発売25周年を記念して作ったプレミアムラーメンです。韓国では昨年4月に売り出され、発売直後は順調な売れ行きだったようですが、やがてプレミアムの根拠としていた成分表示や広告に大きな虚偽があったことが判明。
プレミアムラーメンということで普通のラーメンの二倍から三倍ぐらいの価格設定だったわけですが、プレミアムの根拠たる成分に虚偽があったのですから、さすがの韓国民もこれには憤りました。結果韓国では辛ラーメンブラックが全く売れなくなってしまって、生産を一時中止したといういわくつきのラーメンです。
それを平然と日本やアメリカに輸出して売ろうと言うのですから、韓国人の厚顔さには恐れ入ります。しかも高い。
辛ラーメンブラックが韓国で売れなくなった経緯を知っている人ならとても買う気にはなれないと思いますが、まさか韓国で売れなくなったものを他国で、しかも高値で売ろうとするなどと思わない日本人は案外多いのかも知れません。でも私が見た辛ラーメンブラックは、哀れなほど売れてませんでしたが。
それはさておき、最近日本で放映した辛ラーメンのコマーシャルに、韓国のタラだかメルルーサだかいうグループの芸能人が出演し、ラーメンを作った鍋の蓋でラーメンを食べるシーンを披露して物議を醸したそうです。
日本人的感覚では、インスタントラーメンを調理した鍋から直接食べるというだけでも無作法ですが、更にそれを鍋の蓋に乗せて食べるというのですから、呆れるのは当然のことでしょう。
これが韓国内でのコマーシャルであれば、韓国ではそれは無作法ではないということで、日本人が口出しすることではありません。が、今回は日本向けのコマーシャルだったわけです。日本人が呆れたり非難したりするのは当然でしょう。
ところがそれに対して、辛ラーメンのコマーシャルに出演した韓国芸能人と同じグループの韓国芸能人が「ラーメンはフタに取り分けてこそ良い味ですね。そして、フタは鍋と同じようにきれいに洗うでしょう。ああ!銀色鍋でラーメン作りたい」とツイッターで発言したそうです。
先日、月見チャットでこの話題を出した際、たまたま日韓チャットの常連韓国人が月見チャットにいたのですが、その韓国人が言うには、韓国では鍋の蓋でラーメンを食べるのは極めて普通の行為だそうです。曰く「もしこのCMがなかったら鍋ふた使うことが異常することに一生にかけて分からなかったはずだ。率直私も鍋ふたで食べることにどんな違和感も感じることができなかった」とか。
個人的には、韓国人が鍋の蓋を皿にするのをとやかく言う気は全くありません。鍋の蓋で食おうと、ペット用のステンレス食器で食おうと、バーベキュー用の金串を箸にして使おうと、それは彼らの自由です。
ただ思うのは、彼らが鍋の蓋を食器と考えて用いているのかという点です。先述の韓国芸能人が、日本人からの非難を受けて、「ラーメンは鍋の蓋に取り分けて食べてこそ美味しいのだ」と言ったのは本心でしょうか。
この鍋の蓋談義では韓国人が、「日本人だって鍋の蓋で食べるじゃないか」と反論しています。確かに日本でも、名古屋の味噌煮込みうどん用の鍋や、あるいは雑炊鍋などのごく一部の土鍋では、蓋を用いて食べる場合もあります。しかしそれは、鍋の蓋を食器として用いるために特別に作ったものです。
ならば韓国のインスタントラーメンを作る鍋もそうなのでしょうか。ネットで検索した限りでは、全くそういう感じではありません。日本の土鍋の蓋には、通常蒸気抜きのために開けてある穴があります。しかし蓋を食器として用いる土鍋の場合は、穴が開いていません。蓋を食器として用いる場合、穴が開いているとそこから汁が漏れて具合が悪いので、穴が開いていないのは当然でしょう。ですから、蓋を食器として用いることを前提としている鍋蓋の場合は、蒸気穴のないものをわざわざ作っているわけです。
ところが韓国のラーメン鍋の蓋には、穴のないタイプもありましたが、蒸気抜き穴がある鍋蓋も同じぐらいあるのです。これはつまり、韓国のラーメン鍋は食器として用いられることを前提として作られているわけではないということを意味します。
思うに、韓国人がラーメンを鍋蓋で食べるのに深い意味も理由もないのでしょう。「ラーメンを食べる」という目的だけが重要なのであって、そのための器が丼だろうが鍋だろうがラーメンの袋だろうが床の上だろうが、彼らにとっては思慮の外なのです。ましてや「ラーメンは鍋蓋に乗せて食べてこそ美味しい」などというのは、言い訳にもならない悔し紛れの減らず口に過ぎません。
韓国の食事作法は、日本人が見ると無作法に見えるものが少なくありませんが、それでもその作法に作法としての意味があるならば仕方ないと思います。しかし韓国の食事作法は、単なる無作法の言い訳にしか見えないものが多過ぎるのです。
何度も言いますが、それを韓国人が韓国内だけでやる分には、他国人が文句を言う筋合いではありません。しかしそれを、日本人に見せつけ押し付け、受け入れさせようとするのであれば、話は別です。
まことに、「朝鮮人のような真似をするな」といった私たちのおじいさんおばあさんの言葉は至言でありました。そういう意味で辛ラーメンのコマーシャルは「日本人が絶対に真似してはならない朝鮮人の作法」を映像で示してくれたわけです。
子供は概してああいった朝鮮的無作法を好む傾向があります。そういう時に私たちは毅然として「それは日本では無作法である」「朝鮮人のような真似をするな」と子供に言うべきでしょう。その時はふくれっ面をして反発するかもしれませんが、その子供が大人になって、親になる頃にはきっとわかってくれるはずです。