最後は人
今回は初の商業契約で海外の人工衛星の打ち上げも請け負い、これでヒノマルヤマトの宅急便としての実績を獲得。宇宙へのお届け物が出来る技術を持っている国は今もまだ少ないので、今後この分野における日本の活躍が大いに期待されます。
今回受注したお荷物が韓国のものというのは、嫌韓としてはやや不本意ではありますし、こういう人事を尽くして天命を待つような物事には験を担ぎたくなるもので、決して信じているわけではありませんが、法則が気にはなりました。
ですが打ち上げから衛星軌道投入まで万事順調に行ったところを見ると、今回の衛星打ち上げは、正しく商業取引として受注していたのでしょう。というわけで今回は、韓国に対する個人的な好悪の感情よりも、今後のこの分野における日本の飛躍の足掛かりとなったという実利を重んじようと思います。
ところでこういう最先端技術分野でいつも思うのは、最後は人であるなあということです。
以前、韓国の羅老号打ち上げをネットのリアルタイム配信で見ておりましたが、そこではとにかくウリナラのエライ人、スゴイ技術、素晴らしい機材などを誇示し倒しており、海外からの協力や末端の人々など存在しないかの如き処遇でした。
その結果は皆様も御存知の通りです。
反面、日本のロケット打ち上げでは、まず末端の人々にインタビューしており、下支えの人々がいてこその最先端技術であるという認識を明示しておりました。
どんな優れた技術も、またどんなに高性能の機械も、全て人がそれを運用するわけです。人なくしては如何に優れた技術も高性能の機械も十分に活用することが出来ませんし、人なしで勝手に優れた技術や高性能の機械が運用されてしまうのも、逆に不安なものです。また人がその扱い方を間違えれば、優れた技術も高性能の機械も、全て人に仇為す諸刃の剣となるわけです。
例えば、以前どこぞの親韓日本人が韓国ソウルの地下鉄駅に導入されたホームドアを取り上げ、それだけを理由に「ソウルに学ぶ安全・安心国家」などと吹いたことがありますが、ホームドアを導入すれば自動的に安全で安心な国や都市になるわけではありません。
これを適正に運用して初めて、「駅のホームから人が不用意に転落する事故」を防ぐことが出来るわけです。逆に言えば、これらを適正に運用出来なければ不便で危険なものになることもあり、実際韓国ではホームドアを適正に運用出来ずに起きている事故があるようです。
更に言えば、地下鉄にホームドアを導入したことで防げるのはあくまで「駅のホームから不用意に人が転落する事故」だけであって、例えば地下鉄車両内での痴漢や暴力行為、火災などには全く効力がありません。
地下鉄以外の駅では韓国でもまだホームドアを導入している駅は少なく、ただ単にソウルの地下鉄駅にホームドアを導入したことだけを取り上げ、それを以ってソウルが、ひいては韓国が学ぶべき安全・安心国家であるなどとは、笑止にもほどがあるというものです。
あるいはKTXなども好例と言って良いでしょう。鳴り物入りで導入したKTXですが、実際の運用においては事故に次ぐ事故を繰り返しております。
鉄道関連以外でも、他に例はいくらでもあげられるでしょう。どんなに優れた技術、高性能な機械があっても、それを適正に運用出来る「人」がいなければ何もかも台無しという実例を見るに、韓国はまことに適した国と言うことが出来ます。
もっとも韓国人の場合、まず彼らが「人」にカテゴリし得るかどうかから考察を始める必要があるかもしれませんが。