韓国の捏造歪曲は日韓断交の一里塚
私は虫眼鏡を使って建物の床面に太陽を投影するというやり方で観測しました。地理的に完全な金環にはなりませんでしたが、三日月状の太陽を見ることが出来ました。
さて今回、日本が商業契約で韓国の人工衛星を打ち上げ、見事に成功したことを受けて、コメント欄でも既に言及されておられる方がいるように、韓国では「全てウリナラの技術で人工衛星を打ち上げたニダ、誇らしいニダ」という捏造と、「戦犯チョッパリなんかにウリナラの誇らしい衛星を打ち上げさせるとは何ごとか!」という反日とがないまぜになった反応を示しているようです。しかも捏造の方は、H2Aロケットの本体に描かれた日の丸とNIPPONの文字を消して報道するという御念の入りようだったとか。
これに憤る方も多いと思いますし、私にしても不快は強く感じています。しかし、こんなことは韓国を相手にすると決めた時点で確定していた事であり、余裕の想定内でした。
日本人が韓国を相手に商業契約を行なうことについては、私は原則として消極的です。何故なら、日本(というか国際標準)の「契約」の概念と、韓国人の「契約」の概念が甚だしく異なっているからです。
弊ブログ人気記事、「「約束」の意味」でお話したことがありますが、彼らは「約束」をしてからが始まりなのです。契約も同様に、契約を結んだ時点から、その契約内容についての交渉が始まると考えている節があるらしいことは、例えば米韓FTPにおける韓国の態度からも明らかです。ですから、韓国人が契約内容を蔑ろにすることは極めて普通で、むしろ韓国人にとってはそれが当然です。
また「成功は全て自分の手柄、失敗は全て他人の責任」というスタンスも、韓国人では極めて一般的なもので、今回彼らがそれを全く踏み外さなかったことに、私は安心感すら覚えます。逆に今回、日本のロケット打ち上げ成功を韓国が「さすがは日本ニダ。ウリが見込んだだけのことはあるニダ。今後も日本とウリナラは宇宙開発のベストパートナーとして共に手を取り合って協力していくニダ」とか言い出したらと思うと、心の底からゾッとします。
とまれ、そんな韓国と商業契約を結ぶこと、ましてやそれが人類の最先端技術関連である宇宙事業であれば、全く望ましいことではありません。
ですが、今回に限っては日本も海外からの衛星打ち上げの商業的受注実績を作る必要があったわけです。宇宙へのお届け物を発注するレベルのお客様は、まだ限られています。今は顧客の選り好みをする段階ではないと割り切るしかないでしょう。
それに今回の韓国の反応は、先にも述べましたが必ずしも悪くありません。
2002年以前は、あまり韓国に焦点が当てられていなかったがために、日本に対して韓国がどんなに酷いことを言おうとやろうと、当事者でない限り、日本人がそれを知ることはあまりありませんでした。その後、韓流捏風に伴う日本のマスコミの偏向報道が効力を発揮していた頃も、韓国の酷い言動が日本人に向けて報道されることはありませんでした。
しかし、あまりにも押し付けがましい上に、薄くて浅くて上っ面の韓流捏風にうんざりする日本人は年々増え、ブログやツイッターなどの、マスコミによる縛りのない人々による韓国情報が発信されるようになり、リアルな韓国というものに気づき始めた人も加速度的に増えています。
それでもまだ、韓国をよく知らない人、韓国に興味のない人は少なくなく、そういう人々は漠然と韓国を「普通の国(=日本と同じような国)」、韓国人を「普通の人々(=日本人と同じような人々)」とイメージしているのではないかと思います。
そういう現状を鑑みると韓国の平壌運転は、見ていて不快ではありますが、安心でもあります。
日本では、韓国についてどれほど事実に沿って具体的に説明しても、あまりにもトンデモ過ぎて偏見だのサベツだのと言って俄に信じようとしない人の方が普通です。それでも韓国人が自ら示す言動を見せつけられれば、それが一度や二度なら例外だとか一部の人だの言って見なかったことにするかもしれませんが、何度も何度も見せつけられれば、認めないわけにいかないでしょう。
今回のロケット打ち上げに関しても、韓国での捏造報道内容まで知る日本人は、韓国ウォッチャーぐらいでしょう。ですが、あの捏造報道を捏造と知らずに丸っと信じる韓国人は、どれぐらいになるでしょうか。
その韓国人たちが信じた捏造は、やがて必ず日本人に対するトンデモ発言につながります。それは、どんなに巧みで冷静な韓国解説よりも、ずっとダイレクトに韓国の姿を見せつけることになります。
弊ブログでは発展的日韓関係の解消を提唱し続けておりますが、もし発展的日韓関係の解消が実現すれば、日本だけにメリットがあるわけではなく、韓国も日本人の目を気にすることなく、伸び伸びと醜態三昧を繰り広げることが出来るというメリットがあります。
かつて日韓併合直前に、朝鮮人は「日本は日本流の道徳を振り回して小言を言うのは気に入らない」と言っておりましたが、その気持ちは今の韓国人も同じなのでしょう。
日韓併合の頃は、その気に入らない日本と組まなければ立ち行かなかった朝鮮ですが、今日の韓国は、南北統一すれば世界七大富国のひとつになれるほどの国なのだそうです。
ならば韓国も、小うるさい日本と組んで嫌な思いをする必要は微塵もありません。親韓日本人も、愛すべき自由奔放な韓国人が日本人の小言に萎縮するのを見るのはつらいでしょう。
日韓の地理的な距離は、現在の科学力でも如何ともできませんが、心理的及び社会的な距離は人々の意識次第でいくらでも遠ざけることが出来ます。しかもそうした方が、日韓双方の国民の精神衛生に良い効果を期待出来るのです。
今回の、日本のロケット打ち上げに関する韓国の捏造や歪曲という行為は、韓国の対日感情を理屈抜きで理解するのに、大変良い例になったと思います。
大切なのはそれを日本人に周知することです。それによって日本人の韓国に対する理解を深めていけば、日韓断交に一歩でも近づくことが出来るのではないかと思います。