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日本とはWin-Winの関係が絶対に築けない韓国

今年4月に、日韓間で軍事情報を共有するための前提となる軍事情報包括保護協定(GSOMIA)と物品・役務相互提供協定(ACSA)の了解覚書(MOU)を交わすと発表された時、韓国ウォッチャーの間では悲鳴のような非難が沸き起こりました。

何しろ相手は韓国です。組めば負けるという【法則】があると言われていることもさりながら、勝ち負けはともかくとして、軍事情報を共有すると言うのですから、日本を仮想敵国とする韓国に、日本の軍事的手の内をさらけ出すなんて、愚かというのもヌルいぐらいの愚挙です。

さすが特亞のためならなりふり構わぬ日本の民主党政権と思っていたのですが、実はこの件に関しては日本での非難以上に韓国での非難が凄まじく、とうとう協定締結の直前に韓国側から署名を無期限延期されたようです。

日韓間の軍事情報包括保護協定が結ばれるという話が報道された時、私も悲鳴のような非難の声を上げた韓国ウォッチャーの一人でした。が、その後日本の報道でほとんどその話題が出ませんでした。

もしこの話が韓国側に好意的に受け入れられ、順調に進んでいれば、日本のマスコミは弾むような調子で連日その一挙手一投足を報道するに決まっているので、それがないということは韓国があまり好意的でない方向性で話が進んでいるのだろうなと思っていましたが、案の定でした。

情報に限らず、日本からこっそり盗んだり、日本を騙して引き渡させたり、日本から一方的に奪ったりするのは韓国にとって非常に喜ばしいことのようですが、日本と何かを共有し、その利益を分かち合うことは、たとえ韓国にとっても得になることであっても、韓国人の国民感情及び道徳的に許されないことだということが今回の件では非常によく現れています。日本が相手の場合、韓国はWin-Winの関係を築くことが出来ない国だと断言して良いでしょう。

いずれにせよ、本物の戦地で日本の自衛隊に対しこんなことをする韓国軍などと軍事的協定を結ぶなどということは危険極まりありません。比喩ではなく、文字通り背後から撃たれる危険性が無限大に跳ね上がります。日本にとっての自殺行為と言っても過言ではありません。

昨晩、月見チャットによく来る韓国人青年がこの話題を私たちに振ったので、「どうも韓国側の反発によってご破算になりそうだ」という話をすると、「こんなどう思っても韓国に有利な協定も自任して断る馬鹿たちは救済する方途がない」と嘆いておりました。

実際、真っ当に考えればこれは確かに、韓国にとっては得をすることはあっても、損にならない協定のはずです。唯一、この協定を結ぶことによって韓国に大きなデメリットがあるとすれば、それは北朝鮮との統一に大きな支障となることかもしれません。ですが、そもそもこの協定に韓国が前向きであった理由が、2015年の在韓米軍撤退に伴う北朝鮮の軍事的脅威の増大に対する抑止力強化なのですから、その点はしかたありません。

韓国民の多くは脳天気に北朝鮮との友好をさえずり統一を夢見るだけですが、実際に北朝鮮軍と対峙し、時に交戦することもある韓国軍としては、在韓米軍撤退後の後方支援の強化は、相当に切実なものなのでしょう。しかしそれ以上に、韓国人にとっては、たとえそれがわずかであっても、「日本も得をする(と感じられる)こと」に協力することが、どうしても我慢ならないことだということがよくわかる一件だと思います。

まあ、日本としては、今回韓国側から協定の締結を無期限延期してくれて助かりました。

ただ軍事情報包括保護協定そのものは、本来日本にとっても決して悪いこと尽くしの協定ではなく、むしろこの協定を締結することによって、相互に知り得た軍事的情報を第三国に漏洩させることを抑止することなどが出来る協定であり、締結相手がまともな国家であれば積極的に推進した方が色々捗るのは、前々回に述べた国交と同じです。

要は「相手国がまともな国家か否か」という見極めと、仮に相手国がまともな国家ではなかったり、締結した条約なり協定なりを守らなかったり破ったりした場合に、日本側がその行為に対して適切に抗議し、場合によっては粛々と制裁を科すことが出来るかどうかという問題でもあるということを、最後に付け加えておきたいと思います。



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