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先人の教えは尊い

安倍政権批判の是非について、弊ブログのコメント欄が引き続き賑やかで、ブログ執筆者としては大変にありがたいことです。

当たり前ですが、政権批判そのものを悪いとは言いません。その批判が妥当なものであるという前提は当然に必要ですが、妥当な批判無き政権は独善に陥る運命を避けられないでしょう。

ですから、その政権を支持するしないに関わらず、批判はあっても良いと思います。ですがそれは、その政権が公約で示した方向性に対してのものであるべきでしょう。

安倍政権が発足してまだ1ヶ月も経っておりません。全ての公約をもれなく今すぐ果たせ、果たさないのであればそれは公約違反であると言うのは、性急過ぎるにも程があるとは前回も述べました。

自民党の公約の方向性は、テレビCMで安倍総裁の滑舌の悪さから「トリモロス」と揶揄されていましたが、「日本を、取り戻す」であるということは、周知の事実であるはずです。「特亞をぶっ潰す」とか、「韓国を火病らせる」などでは断じてありません。

それどころか公約の4本柱のひとつとして掲げた「外交を、取り戻す」では、
自民党は、国民の生命・領土・美しい海を断固として守り抜きます。
日米同盟の絆を強化し、中国・韓国・ロシアとの関係を改善します。
またASEAN諸国・インド・オーストラリアなどとの安全保障やエネルギー政策での協力を推進します。
自由・公正・法の支配など世界の普遍的な価値に基づく戦略的な外交をダイナミックに展開します。
危機的状況に陥ったわが国の「外交」を立て直します。
と明記しており、現時点において安倍政権は間違いなく迷いなくその通りの行動をしています。

確かに、自民党は公約に付随した総合政策集において「「建国記念の日」、「主権回復の日」、「竹島の日」を祝う式典の開催」を掲げています。しかしそれは328項目ある政策の中の、328番目です。

自民党の外交に関する公約が「日米同盟の絆を強化し、中国・韓国・ロシアとの関係を改善」し、「戦略的な外交をダイナミックに展開」し、「危機的状況に陥ったわが国の「外交」を立て直」すであるということを踏まえれば、あえて今、日本から韓国を火病らせるネタを振って、韓国の反日を表面化活性化させる口実を与えることにいったいどんなメリットがあるのか、どれほど激しい嫌韓であっても正常な思考能力を持っている人ならば普通に疑問に感じるでしょう。

「竹島の日政府式典開催公約」は、日本にとって非常に良いカードであると私は考えています。何故なら、日本にこのカードを切られたら、韓国政府は反発しないわけに行かないからです。この先韓国が日本に頼らざるを得なくなる状況に陥るのは目に見えていますが、もしそこで日本政府がこのカードを切れば、韓国政府は日本政府と韓国民の板挟みにあって立ち往生するしかありません。

つまり日本政府が「このカードを切るよ」とちらつかせるどころか、そのカードを持っているという事実だけで、韓国政府は日本政府に対して萎縮せざるを得ないのです。こんな強いカードをいきなり切るのは、戦略としては下策ではないでしょうか。

もしこの「竹島の日式典」の件で安倍政権を批判するとすれば、このカードの切り方と切りどころを間違えた時でしょう。もちろん、このカードを切らないまま安倍政権が終わっても批判されるべきだと思います。

韓国はパカパカと伝家の宝刀(と思っているもの)を抜き散らかしますが、伝家の宝刀とは抜いてしまえばそれで終わりです。抜くべき場所、抜くべきタイミングで抜いて用いてこそ、伝家の宝刀は伝家の宝刀たり得るのです。その伝家の宝刀を「今抜けすぐ抜け早く抜け」と喚き散らし、そうしないことを非難するのは、私ははっきり言って利敵行為ですらあると思います。

そういう利敵行為あるいは工作は、弊ブログの読者諸姉諸兄に通じないという確信は最初からありました。ですが、それが通用してしまう日本人も少なからずいるでしょう。自分で考える習慣のない人は、声高に叫ばれ、幾度も繰り返し聞かされた誰かの考えを、自分の考えと勘違いしてしまうことが多いのです。

もし、日本でそういう利敵行為あるいは工作が、まんまと通用してしまえばどうなるのでしょうか。

今の安倍政権に対するバッシングを見て、韓国ウォッチャーの中にはかすかな既視感を覚えた方がいるのではないでしょうか。今の安倍政権に対するバッシングは、5年前の韓国で、2期10年続いた親北左派政権が終了し、李明博政権が発足した直後の韓国の騒動を彷彿とさせるのです。

もちろん、安倍政権が李明博政権と同等同質であるなどと言う気は全くありません。そういう意味で似ているというのではなく、利敵勢力に牛耳られた政権を取り戻した直後という状況と、新政権が発足するや否や、まだ何もしない内から大統領に対する批判と非難が吹き上がったという点が似ているのです。

あの時、新政権に対する批判と非難に煽動された韓国人は、反政府デモを幾度も繰り返し、その終息までに1年以上を要しました。当時の韓国人はあれを「文化的な祭だ」などと嘯いていましたが、リアルタイムでその状況を見ていた私には、どう言い繕っても北朝鮮の煽動工作に韓国人が乗せられた結果の騒動であったとしか評しようがありません。その結果、韓国が何かを得たということは全くなく、おそらく失ったものの方が多いでしょう。少なくとも、5年間という限られた大統領の任期の数ヶ月を失ったことは間違いありません。

今、日本人に向けて繰り広げられている安倍政権バッシングがどのような人々によって行なわれているのかは、よくわかりませんが、まさか5年前の韓国で反政府活動、反李明博デモを煽動した人々と同じ勢力ではないでしょう。しかし「同じような思考、同じような行動様式を持つ人々」であるということは言えるかもしれません。いずれにせよ、私たち日本人がそういう煽動に乗せられてしまえば、韓国人を嗤うことは出来ません。

「朝鮮人のような真似をするな」という私たちの祖父母の教えは、まことに尊いものであったことを痛感する今日この頃です。


※お知らせ※
2月22日の「竹島の日」に向けて、弊ブログでは、ブログ「さくらのみや日記」執筆者の佐倉純様主催「2013年竹島プロジェクト」に参加しております。
2月22日の「竹島の日」までの期間限定で、弊ブログでは竹島プロジェクトに賛同し、竹島は日本領土であることを改めて強く主張し、島根県の「竹島の日」を応援します。


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