日本侵略の願望を持つ韓国
この爽やかな季節に韓国ウォッチとか韓国考察なんて、ほとんど自虐でしかありませんが、そのおかげで季節の爽やかさがより一層引き立つというものだと肯定的に考えて自分を誤魔化そうと思います。
さて最近の韓国言論界では、「もし日韓の立場が逆であったら」という妄想が流行しているようです。
中央日報では「韓国が日本を支配した後「侵略でない」と言えば…」と題するコラムを、朝鮮日報は「日本が「侵略」されていたら」という題するコラムを掲載しました。
両者とも建前としては日本に対して「侵略されたウリの立場に立って考えろ」という主張のための仮定のようですが、実はこれらのコラムからは、彼らが隠し持つ「日本を奪い取りたい」という願望がダダ漏れていることがありありと見て取れます。
ちょっと前の記事でも述べたことがありますが、黒田勝弘産経新聞ソウル駐在特別記者が度々言うように、韓国には「一度日本と戦争をして勝ちたい」という願望があります。
「日本と戦争をして、白黒付けたい」ではなく、ひとえに韓国が勝つことだけを望んでいる辺りに黄色いアンヨが見えていますが、そんな韓国人が「日本と韓国の立場を入れ替えて考える」という作業をすると、彼らのどす黒い願望が思わず知らずこぼれ出てしまうのでしょう。
もし本当に日本と韓国の立場を入れ替えて考えるのであれば、当時の日本と韓国がどういう状況に置かれ、それぞれが何を考え、どのような行動をしていたのかということを正確に知り、それを勘定に入れて考察を始めるべきです。
韓国人は、当時の朝鮮が価値の高い国であったから、日本は朝鮮を貪欲に欲したということにして、国民にもそのように教育しておりますが、当時の資料をきちんと読めば、日本は必ずしも朝鮮半島を直接統治したがっていたわけではないという【事実】が誰にでもわかります。
あの当時、日本は何度も朝鮮に自主独立を促し、その機会と時間を与えておりました。しかし、朝鮮は独立しませんでした。物理的能力的に出来なかったというのもあるでしょうが、そもそも当時の朝鮮人は、独立を欲しウリナラマンセーを叫ぶことはあっても、独立するということの正確な意味も知らず、「独立するためには何が必要か」とか「何をしなければならないのか」という準備も考察も展望もなかったのです。
朝鮮が北極か南極に位置する半島であれば、あるいは南太平洋のど真ん中にぽつんと浮かぶ島であれば、せめてベトナム辺りにあったならば、日本も朝鮮を放置することにやぶさかではなかったでしょう。しかし残念なことに朝鮮は日本から至近の位置に在りました(更に残念なことに、現在も在ります(´っω・。`))。あの当時、日本に対して侵略意図を持つ国が朝鮮半島を足掛かりにすれば、日本の安全保障が著しく脅かされるということが明白だったのです。
日本の立場では、朝鮮の自主独立が最も望ましいことでした。実際、朝鮮の宗主国である清と戦争までして朝鮮の独立を促したのです。しかしいくら促しても朝鮮にその能力も意思もなかったために、やむを得ず次善の策として併合することになったのです。そのために、日本が莫大な投資と犠牲を払ったというのもまた、明らかな【事実】です。
もし日本と韓国の立場を入れ替えて考えるのであれば、これらの【事実】も全て勘定に入れて考察するべきでしょう。しかし韓国言論の考察では、そういう視点がすっぽり抜け落ちています。ひたすら日本に統治された韓国の意識と視点で、単純に日本と韓国の立場を入れ替えただけなのです。
それは当時のそういう事情を韓国人が一切知りたがらず、また国民にも全く教えていないためということも大いにあるでしょう。しかしそれ以上に、彼らにはとにかく過程をすっ飛ばし対価を支払うことなく日本の立場に立ち、日本が持つ果実を我が物にし、日本を韓国の立場に立たせて虐げたいという強烈な願望があり、それが前述の、現在韓国の言論界で流行っているらしき珍妙な考察を引き出すのだと思います。
かつての朝鮮半島は、日本にとってロシアや中国からの侵略に対する防波堤あるいは緩衝地であったかもしれません。少し前までの韓国は、日本にとって防共の砦であったかもしれません。しかし現在は、韓国という国そのものが、日本に対する強い侵略願望を持ち、機会があればそれを実行しかねないと言うか、既に竹島で実行し、対馬を次の侵略のターゲットとしていることを明らかにしている国なのです。
日本が安全保障を考える際には、決してそれを失念してはならないと強く警告したいと強く思う次第です。