韓国人の地域感情が行き着く先
日本国内にも安倍総理を甚だしく攻撃する人々がいます。日本国内のそういう人々の思惑が奈辺にあるのかはよく存じませんが、少なくとも安倍総理が日本の総理であることを甚だしく疎んじているという点において、日本国内の安倍総理を攻撃する人々と韓国の思惑が一致しているのは間違いありません。
私は、韓国を喜ばせることを日本の国益より重んじ、また韓国が喜ぶ日本の政治家は、一切の例外なく日本にとって害悪になる政治家と判断しています。その逆に、韓国より日本の国益を第一に考え、それがために韓国から疎まれたり嫌われたりする日本の政治家は、一律且つ全面的に信頼出来るとまでは言えないにしても、「韓国を喜ばせることを日本の国益より重んじ、また韓国が喜ぶ日本の政治家」よりは信頼を置いて良い政治家であると考えています。
如何に優れた政治家であったとしても、神様ではありません。間違うこともあればしくじることだってあるのが当然です。魑魅魍魎渦巻く政界では、正攻法ばかりが通用するとは限りません。時に搦め手や奸計に手を染めることもあるでしょう。優先順位の高い政策を通すために、優先順位の低い政策を犠牲にしたり後回しにしたり、場合によっては敵を欺くために味方を欺くことだってあり得ます。大所高所に立てば、些細なことにまで目が届き切らないことだってあるでしょう。それに対する有権者の監視は当然に必要ですが、一挙手一投足に目くじらを立て、漢字の読み方や憲法学者の名前を知ってるかどうかなどという、どうでも良いことで揚げ足を取ることには一切賛成しません。
安倍政権は、発足後恐ろしいまでの快進撃を続けてはおりますが、重箱の隅をせせるように探せば瑕疵のひとつやふたつはあるでしょう。私は重箱の隅をせせる趣味はないので存じませんが、そういう瑕疵をいちいちあげつらい、まるでそれが全て、あるいは最重要であるかの如くに拡大解釈して攻撃材料とする人々は、一体何が目的なのでしょうか。
例えば、特亞系のブログに精力的に長文コメントを投稿する割には妙に不自然な日本語を用い、異様なほどタイプスピードが遅い某デコスケ君がキーキー騒いでいる「支那兵30万人移民政策」ですが、自民党の政権公約にそれに該当する政策は、全く存在しません。
デコスケ君が言っているのはおそらく、「留学生30万人受け入れ計画」のことであろうと思われます。日本に留学に来る外国人学生に、中国・韓国人の割合が多くなる傾向があることは、確認しておりませんがどちらも日本から近い国ですから、あり得る話だとは思います。ですが、30万人の留学生受け入れ枠全てを中国人のみに割り当てるということは、絶対にあり得ないと断言します。
留学生の出身国の偏りを是正し、より対費用効果の高い国の留学生を受け入れるように有権者が監視する必要は当然にありますが、「留学生30万人受け入れ計画」を「支那兵30万人移民計画」と勝手に読み替えて、さもそれが事実であるが如くに言い触らすのは、明らかに悪意ある風説の流布です。
デコスケ君とその一派の挙動を見る限り、彼らの思惑が安倍政権のイメージダウンにあることは疑う余地がないでしょう。それほどまでに、日本国内にも安倍総理を目障りと思っている人々がいます。その人々は、安倍総理憎しで韓国と意気投合したり、甚だしくは共闘しかねない人々とみなし、その煽動に対する心構えをしておく方が良いと私は考えております。
さて、その安倍総理を目の敵にしている韓国ですが、ほぼ時を同じくして発足した朴槿惠政権の国家運営はなかなかままならぬようです。
今月の5日から10日にかけて、朴槿惠韓国大統領はアメリカを訪問しました。米韓同盟をより一層堅固なものにし、北朝鮮への圧力を強め、ついでにアメリカの威光をバックに日本に睨みをきかせようと目論んでいたのでしょう。何もなければ、大成功とまではいかなくとも、韓国的には十分満足のいく結果を得られた大統領訪米であったかもしれません。
ところが、その訪米期間中にこともあろうに大統領府報道官が、在米韓国大使館のインターン女性にセクハラ(※アメリカでは「性的暴行」と報じられているそうです)をしたのではないかという、実にみっともないスキャンダルが起きました。しかもそれは、容疑者である報道官当人が、朴槿惠大統領の訪米期間が終わる前に、職務を放棄してまるで逃げるように韓国へ帰ってしまったことから、米韓を股にかけたスキャンダルになってしまいました。
前回記事でも書いたとおり、今回のセクハラ(※アメリカでは「性的暴行」と報じられているそうです)は、はっきり言うと韓国では、特に驚くべきことでも珍しいことでもないだろうと私は考えています。もちろん、韓国人に聞けば100人が100人、今回のような事件は極めて非道徳的なことであり、韓国でも社会的に決して認められることではないと口角泡を飛ばして当該報道官を非難するでしょう。
ですがそういう韓国では、芸能人女性の性上納と呼ばれる枕接待が当たり前のように行なわれていますし、芸能人ではない一般女性であっても、街のクラブへ行けば、店員から勝手に男性客に接待を割り当てられる「ブッキング」を行なわれることがあります。韓国では、女性はそういう扱いを受けるのが普通なのです。少なくとも韓国人男性はそう考えています。
また韓国女性にしても、いわゆる従軍慰安婦問題で「韓国女性は貞節なのに、無理やり慰安婦にされた」などと主張していますが、まったくの大嘘です。韓国女性の売春行為に対する心理的障壁が極めて低く脆いことは、日本にいる韓国人売春婦の多さを見るだけでも疑う余地がありません。
今回の件にしても、相手が在米韓国人女性だったために、当該報道官が本国の韓国人女性と同じようなものだと考えたであろうことは、想像に難くありません。大統領府報道官と言えば高位公職者です。ハイソでセレブです。そういう相手から性的関係を持ちかけられれば、相手の韓国人女性も喜んでとまではいかずとも、ある程度計算ずくで応じたかもしれません。それがもし韓国内であったなら。
しかし、如何に韓国大使館で働く韓国系の女性であっても、場所はアメリカで相手はアメリカ人です。韓国式のやり方は通じませんでした。その結果として、当該報道官は大統領の随行という重大責務を放り出し、まさに脱兎の如く韓国へ逃げ帰りました。
それがまた話をややこしくすることになりました。大統領府報道官が訪米途中で職務を放棄して単独帰国というのは、明らかに異常事態ですし、そのために朴槿惠大統領の初訪米という韓国の国威に関わる行事は台無しになってしまいました。
当然、報道陣は当該報道官及び関係者に事情を聞くわけですが、如何にも歯切れの悪い答えしか返ってきません。その上時間が経てば経つほどに、各関係者の発言に齟齬が生じつつあります。
この件について、月見チャットに出入りする、とある韓国人青年に水を向けると、やや興奮気味に当該報道官に対して極めて同情的な弁護を始めました。聞けば当該報道官は潔白だが、上司の広報担当首席秘書官に騙され、嵌められたのだそうです。
ですが彼がどれほど熱心に当該報道官を擁護しようと、どれほど今回の事態が根拠浮薄なでっち上げだと主張しようとも、報じられる【事実】に基づいて客観的に考えていけば、彼の主張は贔屓の引き倒しにしかなりません。
もっとも彼に言わせれば、必ずしも当該報道官を擁護しているわけでないのだと言います。彼が何より主張したいのは、当該報道官の潔白よりも、当該報道官の上司である広報担当主席秘書官の非だったのです。
彼がそれほどまでに広報担当首席秘書官の非を穿つ理由は、韓国の地域感情に基づくものでした。
地域感情というのは、別に韓国に特有のものではなく、世界各国いずれの国にでもあるものでしょう。しかし今回の件は韓国内の出来事ではなく、米韓にまたがる、しかも訪米中の高位公職者という韓国を代表する一人による事件です。それに関与する人物が韓国内のどこの出身であろうと、韓国内でしか通用しないみみっちい地域感情などではなく、オールコリアで考えるのが当然ではないかと、日本人である私などはそう思うのですが、韓国人はどうしてもそう思えないようです。
どれだけ丁寧に事をわけ、理を説き、【事実】を積み上げて見せても、地域感情を盾に頑なに自らの主張を崩さず、自分が求める【事実】以外は決して認めず、気を抜くと肯定してしまいそうになる私の言葉からどうにかして逃れようとする彼を見ていると、韓国人の屈折した心理を見せつけられているようで、嘆息せずにはいられませんでした。
彼らのこの屈折した負の感情は、彼ら自身にもどうにもコントロール出来ないようなのです。唯一、その感情を日本に向けて発する以外には。
闇雲に飛び交い、どこに向かうのか、どこから飛んでくるのかもわからず、ただひたすら互いに傷つけ合い、消耗し合うだけの跳弾のような地域感情を日本に向ける時だけが、韓国人が互いに安らげる一瞬なのかもしれません。
そう思うと、そんな連中が千万単位で日本のすぐ近くに固まって棲息しているという事実に、軽い目眩を覚えずにはいられませんでした。