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あるべきところに返せ

七月に入りました。梅雨はまだ明けないようですが、暑さはすっかり夏です。

ところで「iPadでCHROMEで見るとyahoo japan appliのダウンロードバーが表示されて邪魔でしょうがないので、表示場所を変えて欲しい」というご要望を戴きました。ですが、当方ではyahoo japan appliのダウンロードバーを表示するという設定は行なっておらず、またCHROMEでも表示確認してみましたが私の環境ではそういう表示は出ませんでした。

まことに恐れ入りますが、現状ではご要望にお応えしたくとも出来ない状態です。申し訳ございませんが、ブラウザを変えてご覧いただければと存じます。

さて、最近の日本では、韓国と言えば明確に嫌悪するのでなければ忌避に近い無関心という感じで、一頃のような無理やりな韓国アゲは鳴りをひそめた感があります。

韓国は韓国で、タカリ相手を変えようとしているのか、さもなければいつのも我が身を質にした自爆外交のつもりなのか、中国に擦り寄ること甚だしいのは以前と変わらずですが、対する中国の方も露骨に韓国を属国扱いしようとし始めています。

今もし日韓チャットがあって、韓国人に直接インタビュー出来るならば、こういう現状をどう考えているのか聞いてみたいものですが、聞かずとも何となく想像がつかなくもありません。

おそらくですが、私たちが「韓国の中国属国化についてどう思う」と聞けば、ほとんどの韓国人が「あり得ない」とか「考え過ぎです」と言って鼻で笑うでしょう。幾人かは北朝鮮の工作だと憤ってみせつつ、それを見抜いている俺スゲーを強調するだけでしょう。少数の韓国人は現状に多少の危機感を覚えつつも、どうせ自分には何も出来ないからどうしようもないと言うか、いざとなったら外国に逃げ出そうと言うでしょう。

韓国でも既に飽きられ忘れ去られつつあるセウォル号沈没事故ですが、あの事故と同様、韓国人の多くは「ウリナラが中国に飲み込まれたりなんてするはずがない」と自分に言い聞かせることで、後戻り出来なくなるまで自分の望まぬ現実から目を背け続けるのでしょう。

もっともまさか21世紀にもなって、19世紀の再現をするなどということがあるはずがない、と思う気持ちはわからなくもありません。今の常識で考えれば、いくらかつて属国であったからと言って、今は独立した国が再び属国に戻るなどということは考えづらいという意見には、私も同感です。

ただ、20世紀末の国際情勢の激変を見てきた身としては、「起こり得ぬことなどない」ということも思い知らされております。ベルリンの壁の崩壊も香港・マカオの中国返還もソ連の崩壊も、それ以前の私たちの常識では「あり得ないこと」でした。

今の私たちの常識では「あり得ないこと」でも、現実になる時はなる、ということを私たちは既に何度も繰り返し見てきております。韓国が中国の属国に戻ることも、当事者の利害と思惑が一致すれば、意外なほどすんなりと進む可能性は十分あり得ます。

以前の私の予想では、朝鮮半島の統一は中国に飲み込まれた北朝鮮主導で行なわれるだろうというものでした。当時は、まさか韓国が自ら中国に擦り寄っていくなどということは想像も出来なかったからです。

韓国が中国と国交を結んでからは、韓国人や韓国企業の中国への経済進出は甚だしいものがありました。しかしそれを韓国の中国属国化と結びつけることは、少なくとも2002年頃の私にはほとんどありませんでした。何故なら、内需に期待出来ない韓国が巨大な市場である中国に経済進出するのは、資本主義国家の企業ならば極めて自然な行動であり、当時は日本も盛んに中国に進出していたからです。

しかし実際に中国に進出した日本企業が目論んだとおりの成功を収めたという話を、私は聞いたことがありません。どころか、身包み剥がされてほうほうの体で逃げ出す日本企業の話が聞こえてくる始末です。

同様に、中国に進出した韓国企業も散々な目に遭っているようでした。異なるのは、日本企業が中国の無理無体に振り回されていたのに対し、韓国企業は中国に、まさに後足で砂を掛けるが如くのやり方で撤退していたことでした。そのため中国における対韓感情は、非常に悪いと評判でした。

そういう話を仄聞しておりましたから、中国と韓国が経済的な不協和音から疎遠になることは想像出来ても、まさか韓国が中国属国に戻るのではないかと囁かれるほどの接近があり得るなどとは、全く想像出来ませんでした。

そういう意味では、現在の状況自体が既に当時の私の考えでは「あり得ないこと」でもあります。それが既に現実化しているということは、韓国が本当に中国の属国に戻るということも起こり得る話と考えた方が良いでしょう。

以前から私は、韓国が中国に吸収されれば、日中韓三方一両得などと言っておりますが、もちろんそんな能天気な話だけで終わるはずはありません。経済バランスも軍事バランスも今とは大きく変わるでしょうし、その対応も簡単ではないでしょう。

しかし歴史や体制を考えれば、今の状態がむしろ不自然と言うことも出来ます。不自然な状態でも安定するということはありますが、やはりそういう状態ではどこかに無理や歪みが出るものです。

何事につけ事態が変化する時には大きな混乱が伴うものです。不自然な状態で安定しているものが自然な状態に戻る時も、当然に小さくない混乱が生じるでしょう。それを恐れて無理や歪みを伴う安定に固執するのは、長い目で見れば愚策です。

今後東アジア情勢がどのように変化するかはなかなか読み切れませんが、朝鮮半島は中国に包含される方がいろんな意味で自然なのは事実でしょう。

そうなれば日本が対中国大陸の最前線になることに危機感を持つ日本人は多いと思いますが、現実的には既にそうなっているようなものです。現実的にはそうなのに、名目上はそうではない、ということがむしろ日本に余計な混乱を与えているとも言えます。

今、韓国が自ら中国に服属しようとしているこの好機、日本はあえてそれに逆らうことなく、その先にある自国の安定を目指したいものです。



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