「日本絶対悪」は韓国の民族意識
某巨大匿名掲示板発祥らしい「台風コロッケ」ですが、先日60代ぐらいのお嬢様が、「台風と言えば煮しめ」と仰っておられたので、日本では台風と食べ物を結びつけるというのは、時代を問わないことなのかもしれません。
さて、昨今の日本における嫌韓気運の高まりは、恐らく日韓国交正常化以後最高のレベルではないかと思います。私の周辺でも、韓国のことをそれほど知らなくても、韓国にあまり良くないイメージを持つ人が増えているという印象が強くあります。ほんの一昔前まで、韓国のことをよく知らないがゆえに韓国に漠然とした良いイメージを抱く人が多かったのが、まるで嘘のようです。
だからと言って、日本において韓国が正しく理解されつつあるかと言うと、そうでもありません。韓国について話した時の反応を見る限り、今も十年前も、一般的な日本人の対韓知識はさほど変わらないように思われます。
今と十年前が異なるのは、韓国が反日であるということを、実感として日本人が知ったということぐらいでしょうか。それまでは、韓国の反日は歴史上のこと、即ち昔のことであって、今の韓国人はそうでもないと漠然と思われていたように思います。
もちろん、日本のことを全肯定するほど好意的とは思わないにしても、歴史認識問題や慰安婦問題や教科書問題や領土問題は政府レベルでいざこざしている程度で、まさか一般人までもが普通にそういう問題を対日意識として持っているとは、日本人のほとんどが想像もしていなかったのではないでしょうか。
それは韓国人の「韓国は反日ではない」という対日工作の成果もあるでしょうけれど、それ以上に日本人が、自分たちの常識において、そういうことについての知識や関心がまるでなかったからというのも大きいに違いありません。
日本人にとって歴史認識問題など専門家か、せいぜい歴史に興味や関心がある人が考えることです。慰安婦問題にしてもそうでしょう。韓国と韓国に加担する勢力は慰安婦問題を「普遍的な人権問題」にしようとしているようですが、やはり専門家かそういう問題に強い関心を持つ人ではない普通の日本人なら、これまでこの問題をほとんど意識も認識もしていなかったはずです。
そもそも、日本人の感覚では今でも下半身に関する話題は、そうおおっぴらに話すことではありません。ですから慰安婦問題について話題にすることが難しいのは、今も変わりません。
何しろこの問題を正確に説明しようとすれば、どうしても韓国の売春婦や売春制度について説明する必要に迫られるのです。ちょっと想像してみてください。お茶の間の団欒や職場や学校での雑談、移動中の電車の中のとりとめのない話題として、慰安婦問題を取り上げることを。確実に盛り下がるか、その場のメンバー次第では妙な(韓国とは無関係な)方向に盛り上がるかのどちらかでしょう。
教科書問題も、教育関係者や中高生以下のお子様のいるご家庭なら多少の関心を持っているかもしれませんが、そうでなければ自分たちには無関係な話だと思う日本人が普通でしょう。
領土問題に至っては、十年前は竹島の存在さえ知らない日本人がほとんどでした。
ですから日本人が韓国人を見ても、そういう問題を想起することは、おそらく今までは全くなかったのではないでしょうか。仮にそれらが日本人の間で話題になることがあったとしても、それらの問題が実は、韓国人が普遍的に共有するたったひとつの意識、即ち「日本絶対悪」の口実であるなどというところまでは、まず絶対にたどりつけなかったでしょう。
それは今でもさほど変わりません。しかし漠然と、「韓国人って、何を言っても日本(人)が悪いと言いたいようだ」と気付き始めた日本人が増えているのが、昨今の日本における嫌韓気運の原動力となっているようです。
ですから逆に、ナマ韓国人と接すると、彼らが気味が悪いほど好意を示し、肌を擦り付けるように近づいてくるのを見て、漠然と抱いていた「韓国人は何を言っても日本(人)が悪いと言いたいようだ」という認識が勘違いか何かだったのではないかと思い直す日本人も、尚更に多いのではないでしょうか。
もちろん最初から敵意を剥き出しにしてくる韓国人もいますが、そういう韓国人でもちょっと話をすると「すごく良い奴」を装います。それは例えば、韓国ウォッチャーの間ではよく知られた日章旗食い破りおじさんこと活貧団の洪貞植や、反日サイバー組織WANKがまさにそうです。
しかしどんなに「良い奴」に見えても、韓国人である限り「日本絶対悪」の意識を持たない者はいません。反日でない韓国人であってもそうです。
「私は日本を絶対悪とは思わない」と言う韓国人もきっといます(と言うか、そう言う韓国人を知っていますw)が、それは正確には、韓国人が考える「日本絶対悪」が必ずしも完全に正しい概念というわけではないということを知っているだけで、その韓国人が「日本絶対悪」という意識を全く持っていないわけではないのです。そういう意味で、「反日でない韓国人」というのも本質的にはいません。
そういうことを説明すると、今でもたいていの日本人は目を回します。なるほどと頷く人もいますが、俄かに信じられないと言う人の方が多いでしょう。
良い時代になったもので、今はネットを使えばたちまち具体的な事例を示して説明出来ますし、「嫌韓本」と言われる韓国解説本も数多く出ていますから、十年前と比べれば説明も比較的容易にはなりました。
しかしそれらは結局のところ、枝葉や尾鰭です。日本に対する韓国の意識の根幹は「日本絶対悪」に集約されます。これには理屈も理由もありません。歴史認識問題があるからとか、慰安婦問題があるからとか、教科書問題があるからとか、領土問題があるからなどと言うのは逆さまです。「日本絶対悪」の意識が韓国人にあるから、それらの問題があるのです。
それこそが韓国人(と言うか朝鮮人)の民族意識であり、それを韓国人から抜き去るということは、どんなに日本人が努力しても絶対に不可能であるということを知ることこそが、正しい韓国理解につながることと私は確信を持っております。