韓国は日本を追い越せない
やがて日本の繊維業は衰退していきます。中国や韓国の繊維業が台頭したためです。代わって、家電や自動車などの工業製品が日本の主要産業となり、これで日本は世界の先進国と肩を並べます。
しかし今、皆様ご存知の通りこれもまた中国や韓国の台頭に、日本企業は苦戦を強いられているのが現状です。歴史が繰り返されるとすれば、現在の日本の工業もまた、かつての繊維業のように中国・韓国に取って代わられるのかもしれません。
それを韓国は、「10年後には日本に追いつき追い越す」などと口癖のように言います。ではもし本当に日本を追い越したとして、韓国に「その後」の展望はあるのでしょうか。
韓国はこれまで、一度も独力で産業を発展させてきたことがありません。韓国の産業は全て、何もかも、一切の例外なく他国からの支援や剽窃が基礎であり、維持のための燃料となっています。
特に日本からのそれらは甚だしく、且つ日本企業が開拓した市場を狙って侵食していくのが韓国企業のやり方でした。そのために意図的に日本企業と誤解されるような企業名を名乗ったり、日本をイメージさせる宣伝を行なうことさえ珍しくありませんでした。
何しろ当の日本に対してさえも、日本のイメージを強調するような宣伝を展開するのが韓国企業です。そうすることで、日本の良いイメージを借用(日本人的な主観で言わせてもらえるなら、盗用)するのです。
その是非は、今回は措きます。今回考えるのは、そのやり方で韓国は日本に追いつき追い越せるのかということです。
例えて言えば、日本は機関車です。自力で走ることが出来ます。そういう意味では、韓国は貨客車でしかありません。機関車に牽引されれば、貨客車も機関車と同じ速度で走ることは可能でしょう。しかし機関車がなければ、貨客車が自力で走ることは出来ません。
韓国は、二言目には日本に追いつき追い越すと言い、それを切望していますが、もし日本を追い越すようなことがあれば、そこから先は自分で走らなければならなくなるわけです。果たして韓国企業にそんなことが可能でしょうか。
私は不可能だと思っています。韓国人も、その意味を正しく理解してはいないでしょうけれど、不可能ということはうっすらわかっていなくもないようです。
ですから日本が常に韓国の後ろに控え、韓国の欲するところを言われる前に察し、でしゃばらずに韓国を引き立て、押し上げることを韓国人は理想としています。
そういう状態は、「日本におんぶに抱っこ」と言うのであって、「日本を追い越した」とは言わないのではないかと思うのですが、正論を自分が口にすることはあっても、理解していないのが韓国人です。そういう状態を「日本を追い越した」と韓国人は考えるのでしょう。
かつての繊維業のように、今後の日本の主要産業は中韓に取って代わられるかもしれません。そうなれば、日本は今までの産業から、新たな産業に移行せざるを得ないでしょう。
そうなった場合、韓国は我が世の春を謳歌出来るかと言えば、瞬間的には可能かもしれません。しかしもし韓国が現在の産業形態を維持するのであれば、長期的には必ず確実に衰退せざるを得なくなります。かと言って韓国には独自で新たな主要産業を創設する能力もありません。
結局、日本が衰退することがあれば、韓国も必然的に衰退せざるを得ないのです。牽引する機関車がなくなれば、貨客車は走り続けることが出来ないのです。
ただし例外はあります。それが下り坂であれば、牽引する機関車がなくなっても貨客車は走り続けることが出来るでしょう。その場合は、止まれないことの方が問題になるでしょうけれど。
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