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むしろ現実的にも敵性国と言え

韓国三大言論のひとつ、中央日報に「敵というには複雑微妙」と題するコラムが掲載されました。

内容としては、エジプトの青年がイスラエルのテルアビブ大学を卒業し、親イスラエルになったエピソードを紹介し、エジプトとイスラエルの関係から、日本と韓国の関係を連想したという話です。

過去にイスラエルと4度も戦争をしたことがあるエジプトの青年が親イスラエルとなって「紛争がいくら深くても人間愛が先立つ」「人生は逆説と複雑多技(「多技」はおそらく「多岐」の誤字)で満たされている。どれ一つとっても単純なものではない。時々見えるものがすべてではない。いくら経験が豊かで多くのことを学んでも、もっと深く悩まなければいけない」と語ったことを引き合いに出し、「日本は(韓国人の)情緒的には敵性国だが、安保上は友邦に近い」と述べます。

続けて、「安倍首相の言行や極右新聞の産経の記事が問題になったりするが、その安倍首相の安保法案に反対して外に出てきた日本人が12万人であることも事実だ。また安倍首相の歴史関連の言行に冷笑的な村上春樹もいる。ただ憎んでばかりいるほど日本は単純でない」と説いていることからも、このコラムが日本人に向けたものではなく、韓国人に向けたものであることは明白です。

ただしこのコラムが日本語版になっているということは、「ウリはこんなに高尚なことを考えてるニダ」と日本人に向けて誇示しているということに留意する必要はありますが。

要するにこのコラムは、韓国人の反日感情を抑制し(ている振りをして)、以て日本人の対韓感情を和らげて、日韓関係を改善しようという意図で書かれたものでしょう。

注意すべきは、このコラムの筆者には、日本人に喧嘩を売ってるつもりがおそらく微塵もないということです。そのため、韓国人の本音が丸見えになってしまっているのです。

このコラムでは、日本が韓国人にとって情緒的に敵性国であるということをポロリと言ってしまっております。「安保では日本は友邦に近い」と言いながら、「安保法案に反対して外に出てきた日本人が12万人であること」を、まるで韓国人の情緒に同調することを行動で示した日本人が12万人もいるというように述べる矛盾に、コラムの筆者は全く気付いておりません。

おそらくこのコラムを書いた記者は、韓国人に向けて「日本だからと言って一律に憎むのではなく、韓国人の方から寛大な人間愛を示し日本に歩み寄れば、日本にも良心的な(≒韓国人の情緒に同調する)日本人は多数いる(のだから、日韓関係の改善も可能なはずだ)」というようなことを言いたかったのでしょう。

加えて日本語版でこのコラムを読んだ日本人が、「韓国人がそう考えているなら日本人も韓国人の情緒に沿うべきだ」と転がされてくれることも、大いに期待しているのでしょう。

そんなおためごかしも、十年一昔前であれば相当な効果を挙げられたかもしれません。しかし日本人の韓国に対する理解が進んだ今日、それに易々転がされているようでは情報弱者の誹りを免れません。

韓国の代表的な言論紙上で「情緒的には日本が敵性国だ」と言って憚らないような、また日本と安保上では友邦に近いと言いながら日本の安保法案に反対するような国と結ぶことで、日本にどのような国益が期待出来るでしょうか。仮に多少の国益が期待出来るとしても、そのために被る弊害はどれほどになるでしょうか。

味方の振りをした敵ほど厄介なものはありません。日本にとって韓国は、まさに味方の振りをしている敵そのものということが、このコラムからは明白に読み取ることが出来ます。

「敵というには複雑微妙」などと言って日韓改善を画策する韓国は、「仲良くしようぜ」と中指をおっ立てて詰め寄ってくる連中と同じです。

彼らが日本を情緒的に敵性国と考えるのであれば、これからは現実的にも敵性国として「寧ろ日本に対して堂々宣戦布告をせらるゝの捷径なるに若かず」と突き放すのが、今後日本が韓国に対して取るべき態度であろうと、冷ややかな怒りを感じながら思った次第です。



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