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十年一昔と安保法案

俗に「十年一昔」などと申しまして、十年という単位は現在から振り返ると「昔」と言っても良いようです。実は弊ブログは、2005年の9月18日に開設しまして、今年で満10周年を迎えてしまいました。いつの間にか「昔」からやってるブログになってしまったようですw これもひとえに読者の皆様のご声援のお陰と深く感謝しております。

「十年」と言えば韓国絡みでは「永遠の十年」でしょうか。韓国で広く信じられている「十年後には日本を追い越す」というものです。これがいつから言われ始めたのかは正確には知りませんが、恐らくソウルオリンピックの誘致に成功した辺りぐらいからではないかと推測します。

私が日韓チャットを始めた頃(2002年)も、弊ブログを開設した頃(2005年)も、韓国人は「十年後」を嘯いていました。多分今も韓国人は「十年後」を信じているのでしょう。思うに韓国人は、言葉に意味があるということを理解していないのと同じく、時間の流れと長さについても理解していないのかもしれません。

さて安保法案関連で喧しい今日この頃です。巷ではこの法案を「戦争法案」と呼んで、一所懸命印象操作に励んでいる一派がいるようです。

私はこの法案に関しては、消極的賛成派です。「積極的」でないのは、その内容を詳しく理解していないからです。内容を詳しく理解していないのに賛成しているのは、ひとつには日本が「戦争出来る国」になることを必ずしも悪いこととは思っていないからです。

以前も申し上げましたが、「戦争出来る国」と「戦争する国」は必ずしもイコールではありません。また他国から見れば「戦争出来ない国」とは、「蹂躙し易い国」そのものです。私は戦争も嫌ですが、侵略や虐殺に遭うのはもっと御免ですから、日本は「自ら進んで他国を攻めることはないが、他国に攻め込まれたら自力で立ち向かえる国」であるべきだと思っています。

私が安保法案に賛成するもうひとつの理由は、韓国を含む特亞がこの法案に強く反発しているからですw

中国や北朝鮮が反発するのは、まだ理解出来なくもありません。彼らは言わば敵方だからです。しかし米国を介した間接同盟国であるはずの韓国が、何故日本の安保法案に反発するのでしょうか。同じ陣営に属するのであれば、いざという時に共に「戦える国」と「戦えない国」なら、「戦える国」が多い方が心強いはずです。事実、特亞以外のアジアや欧米では、日本の安保法案を歓迎している国も多いと仄聞します。

ところが日本の安保法案に対し韓国は不快感と警戒心を露わにしています。韓国政府が反発を公式表明するのはさすがに立場上出来ないようですが、韓国言論は、日本における安保法案反対デモに好意的な記事を載せ、連日のように安保法案反対派に肩入れする内容の論評を掲げています。

これは即ち、安保法案が韓国にとって都合の悪い法案であることを示唆しています。日本と同じ陣営であるはずの韓国が、「日本は戦争出来ない国である方が良い」と考える理由は何でしょうか。

考えられる理由はふたつあります。ひとつは、「戦争出来る国になった日本が、再び武力で韓国を侵略するかもしれないという懸念」です。日本の安保法案に反対する韓国人にその理由を尋ねれば、恐らく10人が10人、そう答えるのではないかと思います。

韓国人は、韓国を最高の価値ある国と教えられており、かつて日本が韓国を併合したのもそのためだと教えられております。

もちろん、全ての韓国人が本気で心の底から韓国を最高の価値ある国と思っているわけではありませんが、韓国人の多くが「日本人は韓国を最高の(少なくとも熱烈に羨望する程度に)価値ある国と思っている」と信じているのは恐らく事実です。それは韓流捏風の頃の韓国人の態度を思い出せば、実感としてご理解いただけるでしょう。

あの頃彼らは、日本人に向かって「友達になってやる」と言わんばかりの(実際そう言ってた韓国人も結構いましたw)態度でした。日本人は韓国に憧れ、韓国人の友達を渇望していると彼らは信じていました。それは彼らが日本に憧れ、日本人の友人を渇望していたことの裏返しだったのですが、それを自覚する韓国人は皆無でした。

2006年に韓国でヒットした映画「韓半島」の設定においても、日本は朝鮮半島における権益を主張していましたから、「日本は韓国に対し侵略意図を隠し持っている」とかなり本気で信じている韓国人が一般的なのは、確実だと私は考えています。

もうひとつの理由は、「日本が戦争出来る国になったら、韓国が日本を侵略し難くなるから」だと私は勘繰っています。

韓国人が「日本は韓国に対し侵略意図を持っている」と考えるのは、彼らが日本に対し侵略意図を持っていることの裏返しです。これは単なる憶測ではありません。既に韓国は竹島を侵略していますし、対馬を狙っていることも公言しています。当然それだけで満足する彼らではありません。最終的に日本全土に対する侵略意図を韓国が持っているのは、ほぼ確実です。

そのためには日本が武力を行使出来ない国である方が、韓国にとっては明らかに都合が良いわけです。

いずれにしても、日韓間の安全保障に関する齟齬や葛藤は、日本と韓国が同じ陣営にあると思っているから起きるものであって、日本と韓国は同じ陣営にはないのだと考えれば、全て解消されるものだと私は考えています。

安保法案の成立に伴い、今後私たち日本人は、「戦争出来る」と同時に、「戦争しないための努力を尽くす」ことを求められるようになります。そのためには、敵味方の区別を明確にし且つそれを周知し、敵には敵に応じた態度、味方には味方に応じた態度を取る必要があるでしょう。敵にも味方にも同じ態度を取れば、双方からの信頼を失い、双方から攻撃される恐れがあるからです。

「敵には敵に応じた態度」とは、必ずしも「敵」を攻撃することではありません。まず何よりも「敵に背中を見せないこと」、即ち「敵に付け入られる隙を見せないこと」が重要です。思えば日韓国交正常化以後、日本は韓国に何度背後を襲われたでしょうか。

弊ブログ開設十周年と安保法案の成立が同時期という偶然は、日本と韓国が同じ陣営であるという意識を捨てる時期なのだという啓示なのかもしれないと思った次第です。



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