fc2ブログ
管理画面

安倍総理は将棋がお上手、かも?

新年あけましておめでとうございます。本年もブログ月見櫓をどうぞよろしくお願いいたします<(_"_)>

さて元旦と言えば一年の始まりです。日本では大晦日で一年を締めくくり、元旦からはまっさらの一年を始めます。一日しか違わなくても去年と今年にはくっきりと線を引き、大晦日には「去年のことは今日で全部オシマイ」となります。

落語には大晦日の掛取り(ツケを回収すること)を題材にしたものがあります。それによると、大晦日に掛取りを免れれば、その年のツケがチャラになるとか、まあチャラにまではならなくても次の掛取りの日まで支払いを先延ばし出来るとかで、懐の寂しい庶民は出来ればツケを払わずに済ませたいと言うか、払いたくても払えないわけです。

しかし回収する方も慈善事業で商売をしているわけじゃありません。ましてや大晦日。何としてでもツケを回収しなければ、下手をすれば回収不能金、良くても翌年の掛取りまで未収金として残ってしまいます。そんな状態で新年を迎えるのは心持ちが良くないということで、必死で回収しようとします。

双方、それぞれ切実な事情を抱えて「さあ払え」「悪いが払えん」と必死の攻防を繰り広げるわけですが、傍から見ればそれが実に滑稽なやり取りに見えて、落語には格好の題材となったのでしょう。

ことほどさように日本人は一年の区切りというのを強く意識します。その年の懸案は出来れば大晦日までに片付けてしまいたい、新しい日記帳のように、まっさらな1ページ目から新年を始めたいという気持ちは、日本人なら誰でも持っているものでしょう。それは「旧年中のことは決して新年に持ち越さない」という意識につながります。

昨年末(と言ってもほんの数日前のことですがw)に、日韓間の懸案となっていた「いわゆる従軍慰安婦問題」が解決したことになりました。

12月に入ってからバタバタと外相会談が行なわれ、あれよあれよという間に「最終的な解決を見た」と発表されました。これは日本側が年内解決にこだわったためと言われております。

何故日本側が年内解決にこだわったのかは、よくわかりません。一説には、このところ中国と北朝鮮の関係がきな臭くなっており、2016年の1月以降に武力衝突を含む何らかの動向があるかもしれないので、そうなる前に切実に日本との関係を改善したい韓国の弱みを突いたという話もありますが、真偽の程は定かでありません。尤も中朝不安が無くても、現在青息吐息の韓国経済が一刻も早い日本との関係改善を切実に欲しているのは確かでしょう。

日本としても、韓国との関係改善はどうでも良いにせよ、韓国が世界中で行ない、また行おうとしているジャパンディスカウント運動にはかなり辟易しています。特に慰安婦問題は性的なことですから、世界の人々の嫌悪感を惹起しやすく、誤解を解こうにも話題にしづらいものです。この問題の解決を一日先延ばしにすれば一日分、ジャパンディスカウント運動が進展することになるわけで、そうなればそちらのフォローに費用も手間も食われることになるわけですから、一日でも早く問題を解決したいと思うのは当然でしょう。それでなくても、もう既に何十年もこの問題は放置同然の状態になっているわけです(厳密には、日本側は何度も解決に向けた努力をし、実行もしてきました。しかし韓国側が解決させないようにしていたというのが事実です)。

そういった日韓双方の思惑から、「いわゆる従軍慰安婦問題」の年内解決が急がれたのではないかとも思います。

しかし案の定、韓国は合意を発表してからたった数日で問題の蒸し返しを仄めかしております。日本人としては、旧年中に片付けた事案を新年になって改めて蒸し返されるのは大変に不快なことです。おそらく多くの日本人がその感覚を共有出来るでしょう。

ある意味これは安倍総理が韓国に仕掛けた壮大な罠だったのではないかという気もしますw

これで韓国が素直に今回の合意に従えば良し、従わなければ日本人の対韓感情はこれまで以上の悪化を余儀なくされ、日韓関係は改善どころか益々悪化し、韓国に援助しない理由を正当化することが出来ます。どちらに転んでも、日本は損をすることがありません。

逆に韓国は、今回の合意に素直に従えば国民からの大反発を避けられず、かと言って蒸し返すと日本との関係改善だけではなく、国際社会における信頼を失います(最初からあったのかというツッコミは今回ご遠慮くださいw)。即ち「韓国は国家間で結んだ合意を一方的に反故にする国」という烙印を押されてしまいます。行くも地獄、戻るも地獄とはこのことでしょう。

将棋では、重要な駒をわざと相手に取らせることで、敵陣に隙を作る作戦がありますが、「いわゆる従軍慰安婦問題」の解決に関する一連の動きも、そんな将棋を見ているようです。

韓国といえども、外交においては日本より狡猾であることが少なくありませんから、この一局、日韓どちらの読みが勝っているかは今の時点ではまだわかりません。しかし現時点においては、安倍総理は思ってた以上に食えない将棋がお上手なのかもしれないということを改めて思った平成28年の元旦でした。



人気ブログランキング FC2ランキング

本日もクリックありがとうございます<(_"_)>
スポンサーサイト




月見櫓 韓国 日韓