揺るがない韓国人
これについては、2014年5月17日付の「表層的には矛盾していても」という記事で解説しておりますので、そちらを参照いただければと存じます。
さて相変わらずネタがない韓国。ネタがないと言うよりは、どこを切っても金太郎過ぎて、目新しい切り口を見つけられないというのが正直なところです。
ネタに困って朝鮮日報の名物男鮮于鉦が何か面白いことでも書いてないかと思って、朝鮮日報の朝鮮語版まで探してみたのですが、つまらないことしか書いてませんでした。
しかし朝鮮日報と並んで韓国三大言論紙のもうひとつの雄である中央日報の方にちょっとおもしろいと思える記事があったので、今回はそれをネタにしようと思います。
それは【時視各角】3つの「する」に答えがある(1)、(2)というコラムです。
コラム前半(1)の方は、はっきり言って大して面白くありません。実は最初(1)だけ読んで、「ツマンネ」と思って(2)を読まずにいたのですが、あまりにネタがないので、もう一度最後まで読んでみることにしたのです。すると、前段のつまんなさからは想像もつかない「韓国的素っ頓狂理論」が(2)で展開されておりました。
それは「中国人観光客を韓国へ誘致する3つの方法」でした。
コラムではまず「食べること」を掲げます。中国産食品の安全性に対する信頼が極めて低いことは日本も有名ですが、中国産食品を一番信用していないのは、実は当の中国人です。日本でも中国人観光客が訪れる可能性のある量販店では、中国語による粉ミルク購入制限の貼り紙を見たことがある方も少なくないでしょう。
コラムでは中国人がオーストラリアの粉ミルクを爆買いしたことを例に掲げ、「韓国もやれる」と胸を張ります。「高級イメージで成功したパリバゲット(パン)や「韓国から直輸入した信頼の食材」で勝負したヘジ村が良い例だ」と実例も挙げます。「世界で一番面倒な消費者と地理的な利点もある」とも言います。「韓国の市場から世界最高のフード市場にしなければならない」(そうすれば)「中国の欲求は自ずとついてくるだろう」と主張します。
これを読んだ時、このコラムは「笑ってはいけない」か?と本気で思いました。
この中で頷けたのは唯一「(中国との)地理的な利点」ぐらいです(実はそれさえ、陸路では北朝鮮に阻まれているので利点と言えるほどかどうかに疑問はありますがw)。
まず弊ブログの読者諸姉諸兄ならとっくにご存知のことだと思いますが、韓国産食品の安全性に信頼がおけないのは中国以上です。また韓国では確かにパリバゲットが「高級パン屋」の代名詞ですが、それさえ世界に打って出られるほどのレベルではありません。パリバゲット以外の韓国のパン屋のレベルは推して知るべしです。
ヘジ村というのはこの記事で初めて知りましたが、「韓国から直輸入した信頼の食材」などというキャッチコピーには、当の韓国人ですら失笑するでしょう。
最初の幾度かは物珍しさでごまかせても、何事も「パリパリ」「ケンチャナヨ」「ヒムドゥロヨ」で行ない、客を騙すことが賢明な商売だと思っている彼らがやる飲食業で、「食べること」に世界一貪欲な中国人を魅了することなど、少なくとも半万年は出来るわけがありません。
次の「遊ぶこと」についても、「(゚Д゚)ハァ?」の連続です。韓国における娯楽や観光スポットの貧弱さは、これまでにも何度か述べてきたとおりです。韓国人は観光客が見たいものではなく、彼らが見せたいものを見せようとします。これは中国もかなりそういう傾向が強いのですが、それでも国土の広さと歴史の深さが中国の観光的魅力と資源を支えています。
翻って韓国には国土の広さもなければ歴史の深さもありません。それで中国と同様、「韓国人が見せたいものしか見せない」観光をやって外国人が、ことに中国人が喜んで韓国を訪れると思っている時点で、中国人を侮るにも程があります。
3つめの「飾ること」についても、韓国は自分で自分の首を締めております。直接肌に塗る化粧品でも、一旦トラブルが起きると大変なことになりますが、切ったり縫ったり削ったり薬品を体内に注入したりする美容整形は、更にトラブルが起きやすいものです。
日本人でも、安価だからという理由で韓国での美容整形(たいていプチ整形と呼ばれる程度のものですが)をする勇気ある女性がいるようですが、正直かなり危険な賭けになると私は思っております。
美容整形というのは、健康上何の問題もない身体を切ったり縫ったり削ったり薬品を注入したりするものです。首尾良く美しくなれたとしても、健康を損なうおそれは小さくありません。美容整形をしようと思う人は、たとえ健康を損なってでも美しくなれればそれで満足なのかもしれませんが、人間のやることに絶対はありません。美容整形は健康を損なった上に美しくなるどころか醜くなるおそれさえ小さくはないのです。
言葉が支障なく通じ、何度も通うことが時間的経済的負担にならない場所にあり、万が一のことがあれば法に則った対処が期待できる日本国内での美容整形でも失敗の危険はつきまといますが、韓国であれば言葉も通院の負担も、万が一の時の法整備も不十分なのです。
加えて「パリパリ」で「ケンチャナヨ」で「ヒムドゥロヨ」で、おまけに「8割パペクト」の韓国人が執り行う美容整形など、私ならたとえカネを貰っても絶対に嫌です。
「美容・整形の韓流を安心して楽しめるようにしなければならない」というのであれば、まずは「安心して美容・整形が受けられるように関連施設や関連法を徹底整備すること」となるはずですが、やはり韓国人の考えることは斜め上に飛び跳ねます。
コラムでは「まず中国ブローカーのお腹だけをふくらませて韓国の医療スタッフを下請け企業にすることから根絶しなければならない。規制の垣根を崩さなければならない」と唱えているのです。
先日の羽田空港における大韓航空機離陸失敗事故で、大韓航空が「ウリは「迅速かつ正確に乗客を緊急脱出させた」」と主張していたように、彼らは彼らの脳内では、常に「完璧」なのです。「完璧なウリ」がうまくいかないのは、全て外的要因のためだというのが彼らの定型的な思考パターンなのです。
ですから現状の韓国の美容整形関連業に問題があるなどということは、知っていても念頭にありません。問題があっても、問題が存在するという意識がないのですから、それを是正することもありません。
韓国人が誇らしげに掲げた「3つの「する」」が、ことごとく「現状出来てない」「これからも出来そうにない」ものばかりであることに呆れると同時に、やはりこういうところで韓国人は全く揺るがないのだなあと改めて感心した次第です。