政府の方針や姿勢を決めるもの
多分それが正解だとは思います。思いますが、「資本主義と民主主義」というのは「基本的な価値観」と言い得るものなのでしょうか。
「価値観」とは、辞書によると「物事を評価する際に基準とする、何にどういう価値を認めるかという判断」とあります。「資本主義」とは「社会の経済システム」のことであって、「何にどういう価値を認めるかという判断」ではないような気がします。
「民主主義」はどうでしょうか。辞書を引けば「人民が権力を所有し行使する政治形態」とあります。これを是とする意識という意味であれば、価値観と考えて良いような気もします。
しかし韓国の一卵性結合双生児の正式国号を見ると、たちまち不安になります。韓国の一卵性結合双生児の正式国号は、「朝鮮民主主義人民共和国」です。韓国と全く同じ民族であり、同じ言語を用い、同じ思考パターンを持つであろうことが濃厚に推測される北朝鮮人が正式国名に「民主主義」を堂々掲げているのです。
それに加えて、日本と韓国では同じ語を用いていても意味が大きく異なる例が珍しくないという事実を鑑みれば、日本人の知っている「民主主義」と、韓国人が考える「民主主義」が同じ概念とは限りません。
そんなこと言ったって、当時の日本政府も日本人も、そうだと思ってたんだからしかたないと言われれば、それは全くその通りです。
ですが全くその通りだとしても、「資本主義と民主主義」という「価値観」を共有してさえいれば、問題なく友好関係や善隣関係が構築出来ると考えるのはやや飛躍が過ぎると言うか、相手に対する期待が過剰と言うか、ぶっちゃけて言えば認識が甘過ぎないかと思います。
資本主義であり民主主義であると言っても、それぞれの国の資本主義であり民主主義であるはずです。資本主義も民主主義も、それぞれの国の利益を追求するものであって、他国との協調のために用いられることはありません。お互いがお互いの利益を追求するための主義を持ち寄っても、必ずしも友好や善隣には結びつかないでしょう。
せめて韓国が「Win-Win」を理解出来れば一縷の望みが無くもありませんが、韓国は「Win-Win」が理解出来ません。少なくとも、対日的には絶対に理解しません。即ち、日本の国益になることは韓国にとって損害であり、韓国の利益になることは日本の損害でなければ、韓国人は納得しないのです。
現在、外務省のホームページにある日本と韓国との二国間関係を解説するページには、「韓国は,我が国にとって戦略的利益を共有する最も重要な隣国であり,近年,両国の関係は,一層の深みと広がりを見せている。今後も,引き続き,大局的観点から将来に向けてさらに強固な友好協力関係を発展させることが,日韓両国のみならず,北東アジア地域の平和と繁栄にとって極めて重要である」と記載されています。
「韓国は、我が国にとって戦略的利益を共有する」とは不思議な文言です。「我が国にとって」の「戦略的利益」が、韓国と共有し得る利益かどうかに強い疑問があります。もっともこれは日本お得意の持って回った表現でしょう。つまりは「我が国にとって地政学的及び安全保障上の利益に大きく関わる」ということではないかと思います。
それをそのまま書いてしまうと、韓国にとっての利益は何だということになって、じゃあ日本は韓国を利用するだけなのかというツッコミが必ず韓国からだけではなく、日本国内からも入ること(と言うか日本国内から韓国に御注進、韓国激怒で反日加速といういつものパターンw)が強く懸念されるために、こんな大づかみな表現を用いているのでしょう。
その後の記述も同じです。要は日本政府は「日本にとって韓国は大切な友好国です。仲良くすればきっと多分もしかすると良いことがありますよ」ということにしたいのです。そう言わなければ、韓国と仲良くする必要など、日本にはないことが国民にバレてしまうと思っているのでしょう。
しかし日本にとって韓国は明らかに友好国ではありません。むしろ敵国です。少なくとも韓国側は日本をそう見ています。韓国軍の仮想敵国が日本であることは最早公然の秘密となっていますし、韓国が国際的な場で何かにつけ日本の邪魔をするのはよく知られた事実です。
日本にとって韓国が地政学的且つ安全保障上重要という主張は否定しません。ですがだからと言って「重要だから抱え込め」と言うのは違うと思います。それは、既に導火線に火が着いている爆弾を「重要だから抱え込め」と言うのと同じです。「重要だが危険なので、適切な距離を確保した上で重点監視の対象とし、有事の際には直ちに対応出来るように準備を整えておく」というのが、韓国に対する正しい表現ではないでしょうか。
これまで韓国に対して「基本的な価値観を共有する」という表現を用いてきたのは、多分に韓国及び日本国内の親韓反日勢力に対するエクスキューズであったのだろうと推察します。それを撤廃出来たのは、産経新聞前ソウル支局長裁判がきっかけと言われていますが、その背景には日本国内の嫌韓保守勢力の躍進があったからだろうことは、想像に難くありません。後ろから撃たれる心配がなければ、この程度のことは、何事につけ穏便に済ませたがる日本にも出来るのです。
しかしまだ足りません。こんなものでは韓国は全然堪えません。まだまだ日本には付け入る隙があると判断しているでしょう。その思惑を砕くには、日本国民の意識や意見を更にまとめる必要があります。
それを主導するのは日本政府ではありません。私たち日本国民です。日本国民の意見が韓国に対して厳しくなれば、日本政府はそれに応えざるを得ないことが、韓国に対する【基本的な価値観を共有する】という表現の撤廃で証明されたのです。
政府の方針や姿勢を批判するのも良いのですが、私たちの意見を集約することこそが、政府の方針や姿勢を決めるものであるということも、私たちは日本の主権者として忘れないようにしたいものです。
コメント
より正確には、「反共」なんだと思う
で、日本のイメージする反共の柱が民主主義と資本主義なのかと。
韓国が抱えてる反共の軸ががなんなのかはよくわかりません。
金王朝に対する幼稚なヘイトでしかないような気もします。
ま、韓国の左傾化に伴い反共も形骸化しつつあるようですし、
中共に媚びるあたり反共の軸なんか最初から無かったのかも。
まぁ、
東ドイツがドイツ民主共和国で西ドイツがドイツ連邦共和国だったくらいですから国号の民主とかって余り意味は無い気もします
ウエーバーのプロテスタンティズムと資本主義の精神では無いですが、資本主義を実行するにはその為の下地が必要であり、それが確保できない状態では、資本主義は資本主義もどきに過ぎない…ウエーバーはそれをプロテスタンティズムに求めましたが、どちらか言うと法の下の平等かな?
どっちにしてもあの民族がやってるのは資本主義では無く資本主義モドキだと思いますよ。
昔誰かが、民主主義と自由主義は違う。それゆえ民主主義の独裁国家は成立すると書いていたような。南北朝鮮ともに自由主義とは程遠いのは、民族性ゆえか…
>即ち、日本の国益になることは韓国にとって損害であり、韓国の利益になることは日本の損害でなければ、韓国人は納得しない
日本をわざわざ競合先に選び、民主政権を籠絡し為替を武器にやりたい放題やった事は記憶に新しいですね
SHARP東芝などの家電メーカーが今もその時の為替差損で苦しんでいます
しかし、逆に今は韓国自身がその為替と進歩しない技術(中国とどっこいどっこい)で苦しんでいます
自業自得というべきか、グローバル化の権化、まさに新自由主義者の竹中らが大好きな格差社会の韓国は日本以上の少子化で先進国への夢と共に露に消えるでしょう
ざまあないですね
マルクス用語の「民主」は、プロレタリア独裁の意味です。
「戦略的利益を共有した最も重要な隣国」というのは「北朝鮮は敵」という価値観は共通なのだから韓国は有事に日本の盾になってろ、ということなのだと私は解釈しました
なにせ自衛隊が半島に上陸するのは一切認めないらしいですから
韓国を「国家」として承認している事が間違いかと
「北」を明確な「敵国」と認識していますが、日本は「南」=韓国を、公式に敵とは認識していません。
しかしながら、公に日本を「敵」と認識している国は、特亜以外にありませんから、本来ならば日本はこれら3つの国を全て「敵」と認識しなければならないはずです。
韓国にとって日本とは両班に対する白丁なので、「白丁ジャップのくせに両班大韓国に逆らうとは生意気な」という態度で外交を行っているのですが、日本がそれに対して「日本式友好」などというものを貫こうとするのならば、その関係を認めたことになりますから、擦り寄る事など日本にとって危険にしかなりません。
そもそも「戦略的利益」というのは、「対北朝鮮」問題の事だと思います。
しかしながら、韓国国内で「北朝鮮」を本音では「敵」と認識している者達がどれ程いるのか謎ですね。世論調査では、北とは併合したいという思いも強いらしいですし、むしろ日本に対しての敵対感情の方が強いようです。
日本は、韓国を「国家」として認識するべきではないのでは。
日本的な「友好関係」というものが、韓国自身の独特の社会構造故に、かなり面倒な事情を抱えている為、成立し得ないという事を理解する所から始めなければならないと思います。
韓国はあくまで「対北朝鮮」の「軍事緩衝地帯」に過ぎないと考えるべきだと思います。韓国民に支援などしようものならば、むしろ「危険」であると考えなければなりません。
彼らが「両班と白丁」という非常識な社会構造を捨てればいいのですが、それを期待するのは困難な事だと思います。
どちらにしても、隣国と「強固な友好関係」を築こうとするのは何か「勘違い」をしていると言わざるを得ませんが、政治家や害務省などは分かっているのでしょうかね・・・。