日本人旅行者は韓国料理に関心が高い?
ウリナラチラシを見ていると、時にそこはかとない違和感を覚えることがあります。見出しから受けるイメージと記事の内容とに微かなズレを感じるのです。
そういう時は必ず原文を当たることにしています。今回の記事にも違和感を覚えたので、原文を当たってみました。
日本語版の記事から受けるイメージは、まるで日本だけをターゲットに分析したかのようですが、朝鮮語版を見ると実はそうでもありません。朝鮮語版の記事の見出しは「韓国訪れる外国人が最も多くの検索ワードは?」というもので、韓国のインバウンド(海外観光客誘致)政策に関連する調査でした。
いつもは日本語版を見て、それに違和感を覚えれば朝鮮語版を確認して終わりなのですが、今回はちょっと興味が沸いたので英語版も見てみることにしました。思った通り、英語版では英語圏の人向けにアレンジされた記事になっており、日本語の調査結果については極めてさらっとした記述になっていました。
ここまでくれば中国語も見てみたいと思って中国語版で当該記事を探してみたのですが、中国語版には当該記事を翻訳したものはありませんでした。
いつも思っていることですが、ウリナラチラシの日本語版というものは如何にして日本人を「釣る」かということを第一に見出しを考えているフシがあります。今回の記事の見出しも、実に上手に日本人が反応するポイントを突いているなあと感心しました。
というわけでせっかく釣られたのですから、当該記事の内容について思うところを述べてみます。
韓国観光公社の調査結果を見ると、日本人は「韓国料理」に高い関心を抱いているかのようです。しかし実際のところはどうでしょうか。
日本人は基本的に「食べること」に対して貪欲、と言うのに語弊があるなら、要求度が高いと言い換えても良いのですが、いずれにしても、「食事」に対する熱意は世界的に見ても高いものがあります。
JTBが「旅行の三大要素は「見る」「食べる」「遊ぶ」だ」として、その三大要素の語尾を取って「るるぶ」という旅行ガイドブックを作ったことは有名です。
「観光」という言葉自体が、「光(風景のこと)を観る」という意味ですから、旅行の三大要素のひとつが「見る」であるのは当然でしょう。
「遊ぶ」というのも、間違いなく旅行の主要な部分です。現在では旅行そのものを「遊び」として考えることも出来ますし、それ以上に「目的地で何をして「遊ぶ」のか」ということは旅行の極めて大きな要素です。
ここまでは、海外旅行がそれほど困難ではない国の人々の「旅行」に対するほぼ共通の意識と考えて良いでしょう。
では「食べる」というのはどうでしょうか。
もちろん、私も日本人ですから「食べる」ことが旅行の重大要素であることを否定する気は毛頭ありません。旅行先でどんな「美味しいもの」が食べられるかは、旅行のモチベーションを大きく左右します。
ですが世界的に見れば必ずしもそうではないかもしれません。韓国人にしても、日本食を賛美する者はいなくもないが、なんだかんだ言って「やっぱり韓国の食べ物が良い(この場合、「美味しい」ではないことに注意)」と言いたがる者も少なくありません。
日韓チャットでは「日本料理は脂っこい」「日本料理は味がない」という両極端な評価を韓国人からよく聞きましたが、その「日本料理」が具体的に何という料理なのかを具体的に言った韓国人は皆無と言って良いほど少なかったのです。
その他の国の人々にしても、食べるものに関しては無頓着な人々がどちらかと言えば一般的という印象を受けます。あるいは「自分の国の食べ物が一番」と考えており、海外でもそのスタイルを崩さない人々も珍しくありません。ですからもしかすると、日本人だけが観光旅行の重大目的のひとつに「食べる」を掲げているのかもしれません。
そんな日本人だからこそ、韓国旅行に先んじて「韓国料理」を検索するのではないでしょうか。
さらにもうひとつの理由としては、「韓国料理」という言葉の曖昧さがあります。
韓国への旅行を計画し、韓国にはどんな食べ物があるのだろうと思った時、キムチと焼き肉以外の食べ物が俄かに思いつく日本人はそれほど多くないでしょう。しばらくじっくり考えれば、ユッケ(肉膾)とかキムパプ(海苔飯)が出てくる人もいるでしょうし、サムゲタン(参鶏湯)と答える人もいるでしょう。
ですが例えば、「中華料理」や「フランス料理」と言われたとき、料理名や具体的な一品のイメージは浮かばずとも、全体的なイメージは容易に、しかも瞬時に思い付きます。それに対して「韓国料理」と言われたときの全体的なイメージは、頑張ってもせいぜい焼き肉屋止まりではないでしょうか。
即ち、日本人が韓国旅行に先立ち「韓国料理」を検索するのは、関心が高いからではなく「韓国料理」の全体的なイメージが限りなく薄いからではないでしょうか。「韓国へ行こう」と思った時、同時に「韓国で美味しいものを食べたい」と思ったとします。「韓国で美味しいものって何があるだろう?」「そもそも韓国料理ってどんなものがあるんだろう?」と考えた時、具体的なイメージが浮かばないので、「韓国料理」という言葉を検索するのではないでしょうか。
ちなみに、私も初めて韓国へ行く際、「地球の歩き方」に載っていた韓国料理のカラー写真を見て、旨そうな料理をリストアップし、現地で食べることを物凄く楽しみにしたものです(当時はネットがなく、ガイドブックに頼るしかありませんでした)。
しかし当時の韓国では、店の外観からは飲食店かどうかわからないのが普通でした。店の窓ガラスは全てスリガラスで店内は見えず(実は店の窓ガラスに赤ペンキと青ペンキでメニューが書いてあり、それが飲食店の目印だったようですが、読めても意味が理解出来ないのでわかりませんでした)、恐る恐る店に入ってもメニューは全てハングル、サンプルもサンプル写真もありませんでした。
「地球の歩き方」に載っていた料理と同じ名前(のはず)の料理をどうにかこうにかオーダーしても、似ても似つかない料理が出てくることがしばしばあり、しかも韓国全土を覆うと思われる独特の臭い(ニンニクと唐辛子と腐った肉とドブ泥を足して2で割ったような臭い)に当たって激しく食欲が減退、結局3日ほどニンニクや唐辛子の入った料理は胃が受け付けず、ポカリスエットとセウカン(日本のかっぱえびせんのパクリ菓子)で過ごしたため、事前に計画していたほどには食べられなかったという経験があります。
今は日本の飲食店のように外から店内がある程度うかがえる店が韓国でも一般的になり、メニューにも日本語版や英語版がある店が増え(ただしハングル版のメニューとは価格が違うことがあるようですがw)、更にサンプルのショーケースも店の前に置いてあることが多くなったようで、そのあたりのハードルは下がっているようです(臭気に関しては・・・。まあ昔よりはマシになってると思います、あれでも)。
それでも日本人の「食」に対する要求を満足させるには、韓国の料理は総じてレベルが低いですし、前回記事に書いたように衛生面ではかなり危険と考えた方が良いのは事実です。
ウリナラチラシの記事によれば、日本人は韓国料理で「かき氷(パッピンス)」に高い関心を示しているという分析結果が出ているようですが、これなどは特に衛生面で物凄く不安な食品であることを強調しておきたいと思います。
なお韓国のかき氷は、盛り付けはクラッシュアイスやフルーツ、ソフトクリームや甘い豆などを飾り付けてあり、それなりに綺麗な形で出てきますが、食べる時にはそれをがっつり「マジェマジェ」するのがお作法ということも、付け加えておきますw
コメント
仕事で行かなきゃいけない人は可哀想だが、それ以外はよほどの物好きか怖いもの知らずか里帰りと思ってる
もしどうしても行かなきゃいけなくなったらカップラーメン持っていきますわ
あ、それでもお湯汚そう
水汚かったらお湯も汚いだろう
生涯行かない国ですわ
てか外国怖いから行きたくない
これ、不安だから調べるんだと思います
私が韓国に行かなくてはならなくなったら(死ぬほど嫌ですがw)果たしてまともに食べられるものはあるのだろうか?またどんなものを食べる事が可能な国なんだろうか?と不安になって色々調べると思います
逆に言えば、ご指摘の様に韓国料理というものに確たるイメージがないのです
そしてこれは、嫌い過ぎて韓国知識が一般平均より多少余計に頭に入ってしまった私でも同じで、韓国で何を食べればいいのかさっぱり分かりません
衛生面やどこでとか言葉とか以前に、韓国料理とはなにか?が単品でゲテモノ含めて10種程度しか思いつきません
原因は単純で実際に韓国料理などと呼べる料理体系は存在しないからだと思います
だから韓食の国際化などといっても、キムチ以外はまともに訴求できるものがないのです
だからこの記事は、存在しないものを無理やりでっち上げる国であるからこその現象が分かり易く現れているだけなのだと思います
韓食とやらを日本に広めたかったのか、以前はサムゲタン、少し前はサムギョプサルとやらが不自然なくらいしつこくあらゆるメディアに登場していましたね
あまりにもあからさま過ぎて拒否反応が出たのか、どちらもたいして話題になることもなくフェードアウトしていきました
パッピンスとやらも、6月だったかに韓国のチェーンが東京に出店するとかで、そのステマでしょう
いくら大声を出しても肝心の商品に魅力が無ければ無駄ということを、いつになったら学習できるんでしょうか
そういえば、韓国のフライドチキン店が日本上陸などと派手にプッシュしてましたが、あれって今どうなってるんですかね?
韓国料理といえば
カルグクスとかマンドゥとかトゥルケメミルスジェビとかカムジャトックとか・・・
・・・全部、韓国在住日本人のブログに出てくるまで、全く知りませんでしたw
h ttp://gen1975.blog135.fc2.com/blog-entry-1699.html
h ttp://gen1975.blog135.fc2.com/blog-entry-1733.html
中華でもイタリアンでもインド料理でも、何でも取り入れる日本人が、これらの韓国料理を全然知らないということは、よほどまずいか、最近になってでっち上げられた料理かのどっちかなんですよね。
カキ氷をマジェマジェして食べてる動画がYouTubeにありますね。自宅にいながら情報収集をできるとは、便利な時代になりました。
韓国のかき氷「パッピンス」の食べ方
http://www.youtube.com/watch?v=Phc8LwpYNYA
パッピンス
http://www.youtube.com/watch?v=jup-av0T6No
いやだいやだ
こんにちは。
いつもためになる情報を有り難うございます。
今回のお話、某J○Lのパイロット君を思い出しました。知り合いです。
とても温和な、まるで岸田外務大臣みたいなタイプの人です。
J○Lのソウル便はまだまだ日帰り勤務になっていない頃の話です。会社が指定たホテルにチェックイン後、部屋でお茶でも飲むかとポットを開けたらゲロゲロに腐ったブロッコリーが浮いていたとさ、という恐怖話を教えてくれました。まあ、韓国あるあるっていえばそれだけでしょうか?。
その後J○Lパイロット君は、韓国情報を、それこそインバウンド等必死に調べたとのこと。
ブログランキング参加の『旅行』韓国情報も辿りに辿り、一体どうすれば自分は食べても飲んでも平気か必死に調べ、結論としては口に入れるものも身につけるものも全て持参。シャワーも浴びない。と、導き出したそうです。
つまり、日本人は身を守るために韓国情報を拾っているんです。よくもまあ、韓国料理に『負の意味で』関心が高いにも関わらず、『私達って日本人にモテモテホルホル』と、曲解できますね。
そういえば私も
そういえば私も「韓国料理」で検索したことが何回かありました。
食べたいからではなく、ネタとしておもしろいものが結構あるんですよね。
スケキヨ丼も知りました。これは完全にネタかもしれませんが。
ちょっと掘っていくと、うわぁ・・・と思えるような画像も発見できてホラーな興味が尽きません。
食中毒の危険が無いか確かめているだけか
韓国料理って、異物やら寄生虫の混入やらで、食中毒の危険が高い事で有名ですが、韓国人自身が、自国の料理を信用したり、それを他人に薦めようと思うのでしょうか。
他人に韓国料理を薦めてきたとしたら、「恨」に基づくものである可能性が高いので、「ウリの糞料理をジャップ旅行者に食べさせて、苦しむ姿を見たいニダ」という発想だったら恐ろしいですね。
外国人旅行者の興味対象としてその国の「食べ物」を挙げる事が多いとは思いますが、異に韓国の事になると、外国人旅行者は、「食べ物」に食中毒の危険性が無いかどうかを確かめているだけかもしれません。
「韓国料理」の場合は、旨いとか不味い以前に、食べても「安全」かどうかを確かめなければならないレベルですから、論外だと思いますね。
外国人旅行者に薦める以前に、韓国人自身がまともなものを食べているのかどうかさえ不安になってくるような話だと思います。
アイドルが定期的に虫下しを飲んでる国だからね。
「少女時代」のメンバーで駆虫薬を飲みたくないメンバーは…
http://contents.innolife.net/news/list.php?ai_id=123924
犯濃く料理…他の方のコメント欄で初めて見聞きしたものが多すぎる。モノがモノでどうせ他国他民族のパクリ料理ばかりなのでメジャーデビューさせようにも相手にされずに今日に至るという事なのだろうか。それにしても、昔は高校の修学旅行先に韓国があるという事に惹かれてその学校を選んだという人もいるみたいだがやはり出先でいきなり謝罪を迫られてイヤな思いしかしなかったのだろうか。オマケに臭い飯と泥水しかないとくれば、仮に謝罪させられたとしてもその相手に向かって行う仕打ちとは思えん…本当、漢字一文字で表すとすれば狂、か?狂散逃、正にこれですな。
トルコ料理はいかが
いつも拝見しております。毎回の更新ありがとうございます。ところで、韓国には詳しくないのですが、ブログ主さまに一つ。中華料理もフランス料理も世界三大料理ですから、イメージできますがそれを韓国料理に求めるのは酷というものかと。もっとも、トルコ料理はシシケバブしか思い浮かばない私が言うのもなんですがw
「おいしい」という意味の「マシッソヨ」という韓国語は、直訳すると「味がある」ですよね。
韓国人にとっては、味があれば「おいしい」なんじゃないですか?
平成元年に韓国旅行へ行った時に、ポカリスエットによく似たデザインの「ホカリ」なる缶ドリンクを見た記憶があります。