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鬼とトッケビの新・モノ騙りその6

前回の最後のページが今回からのお話のタイトルですが、「おばけには、何故角が生えたか」とタイトルでネタを振って、「実は角は朝鮮既婚男性の髪型(朝鮮語でサントゥと言うようです)だったのだ」というオチにしているようです(オチてねー)。

さて、原始的な製鉄法には「たたら製鉄」というのがあるそうです。それとは別に日本の独自の製鉄法に「たたら吹き」というのがあるそうです。どちらにも「たたら」という言葉があるため、しばしば混同されるそうです。語尾「そうです」のオンパレードでもお察しいただけると思いますが、実は私にもこれらが具体的にどう違うのか、よくわかりませんでした。李寧煕の記述も「たたら製鉄」と「たたら吹き」を混同しているように見えます。

「たたら」とは「ふいご」のことで、製鉄に際し高温を得るために人為的に炉に空気を吹き込むための装置です。要するに空気ポンプのことだと思えば、概ね間違っていないと思います。

「たたら」の語は、既に日本書紀に見られると言います。その語源は、中央アジアのタタールだとか、インドの地方言語だとか、もちろんご多分に漏れず朝鮮語だとか色々言われていますが、定かではありません。

「音が似ているから」という理由で語源とするならば、例えば「たたり」という言葉も「タタール」が語源なのでしょうか?そう言えば、出雲周辺は日本の製鉄発祥地のひとつですが、「とっとり」も「タタール」と似た音になりますね。音が似ているという理由での語源説は、こじつけようと思ったらいくらでもこじつけられます。

「人麻呂の暗号」で騙されて以来、そして清水義範の「蕎麦ときしめん」に収録されている「序文」で爆笑して以来、「音が似ているから」という理由だけで、ある外国語がある日本語の語源になると考えるのは危険だと思うようになっております。

トッケビイメージ21
トッケビイメージ21
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トッケビイメージ22
トッケビイメージ22
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P.39ハングル訳文
選んで出した砂鉄はとけた鉄を作るための所で運搬されます。
そこには銑鉄鍛える技術者多数が待っています。
見上げなければならない程背が高くて威厳があった男らです。
頭には角も一つ出ていますね。
しかし詳しく見ると、それは角でなく既婚男性の髷です。
長い髪の毛を上でとかして、頭の取っ手から縛ったんです。
韓国の男らの過去のヘアースタイルなのです。


ここで「とけた鉄」という言葉が見えますが、これは朝鮮固有語の「鉄」(日本語だと「かね」のニュアンスか?)と「水」を足した言葉の翻訳です。

ところで、確か今までの話の流れでは、「トッケビ=鍛冶屋」だったはずなのですが、ここに来て唐突に「製鉄技術者」になっています。重ねて申し上げますが、「製鉄技術」と「金属加工技術」は別物です。

P.40ハングル訳文
この銑鉄作る技術者らこそ
‘おばけ’と呼ばれた巨人ということです。
これらはあらかじめ作っておいた大きな泥窯に
薄く分けた炭を入れて火をたきます。それから
砂鉄を入れれば、赤くて青い火が高く沸き上がって上がりますね。
あかり向こう側と見える技術者おじさんらは
まるで赤くて青いおばけのようだとのことです。
そしてこまめに炭を運びながら、火窯に入れている
おじさんは、全身についた炭の粉でカ真っ黒おばけのようです。


製鉄に炎の温度は重要で、それを判断する技術者は長年強い炎を見つめるためにやがて視力を失うと言われ、それが一つ目小僧の原型であると言う説もあります。個人的に「一つ目小僧」は、製鉄技術者を模したものではないと思いますが、「一つ目大入道」「だいだらぼっち」は製鉄技術者を意味するのかもしれません。

日本では製鉄炉の温度管理技術者を「村下(むらげ)」と言ったそうです。その温度管理の秘訣は『初日の籠もり期には朝日の昇る色に吹き、二日目(中日)は太陽の日中の色に吹き、最後の日の下り期には日が西山に没する色に吹けと父の村下から教わった』と伝わっています。

というわけで、赤い火に照らされて赤鬼とか、炭で真っ黒の黒鬼というのは譲るとしても、青鬼の説明のための青い火って、製鉄の過程でそんなに出ないと思うんですけどどうなんでしょうか。
トッケビイメージ23
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トッケビイメージ24
トッケビイメージ24
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P.43ハングル訳文
砂鉄と炭をこのようにかわるがわる入れて、火がよく広まり始めるように
ふいごで風を起こすことを継続して、三日昼夜すなわち72時間を休まないで
火をたけば、砂鉄は非常に濃いおかゆのようになります。
赤く光るすこぶる熱いおかゆ、
銑鉄がみな熟したのです。


たたら吹きでは、製鉄は三日三晩かけて行われ、これを一代(ひとよ)と言うそうです。上記の村下の温度管理法も三日に分けられております。
ところで、ご記憶の方もいらっしゃると思いますが、トッケビは「赤いお粥」が苦手です。

P.44ハングル訳文
この頃に火をたくことを止めれば、真っ赤な粥冷めて灰色
銑鉄塊になりますね。泥窯を破って銑鉄塊を
取り出す時になったのです。
この大きな銑鉄塊を適当な大きさで破って、
火の中に入れて取り出ししながら棒でたたいて、
銑鉄道具を作る順序です。
一個の銑鉄で鋭い刃物だったり、斧が作られる
姿は、神が広げる手並みを見る感じといいましょうか。


日本語文の方で「まるでマジシャンの手品か、神様の技のようです」と書かれている文章が、ハングル版では「神が広げる手並みを見る感じ」となっています。

こうして物書きの真似事をしていると、例えば「朝鮮では」と書くか「朝鮮は」と書くかで何度も推敲を繰り返したり、逸話を入れるか入れざるかで半日悩んだりします。ですから李寧煕が「マジシャンの手品」というフレーズを日本語版にわざわざ入れた理由、あるいはハングル版からあえて抜いた理由に、強く興味を覚えます。

※お断り この絵本の画像は6/27に削除しました。



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本日もクリックありがとうございます<(_"_)>

コメント

確か赤と青っていうのは金属から出来る色っていう説を見たことがあります。赤は
辰砂(丹)でしたが、青がなんだったかな…青銅かな?いい加減な記憶で
申し訳ないです。

一つ目一本足はたしかに製鉄業者の職業病から来てると言われてますね。それとは
別に中国の山の神から来てるというのもあるみたいですが。山操(山都)と言って一本足
で良く悪戯をしたりするみたいです。

あと小僧と入道はもとは一緒のようです。これもたたらの職業病だったかな?禿げの人
が多かったらしく、一つ目一本足は禿の妖怪でもあるみたいです。それが後に仏教の
様相を呈して小さいものは小僧に、大きいものは入道になったようですが…。

鬼も妖怪もなかなか複雑なので一口にはいえないと思います。ですから、製鉄が
中国から朝鮮を伝わって日本に来たのであれば、鬼が朝鮮人技術者というのも
あながち間違いではないとは思いますが…。(異界の人間ですしね)

ただし、それは要素の一端でしかないと。それに加えこの本は朝鮮にトッケビという鬼が
いることと、朝鮮から製鉄が伝わったこと、それと製鉄者が日本で鬼として扱われたこと
を混同して、妄想で一緒くたにしてるだけなので論文としてもお話としても中途半端で
全く面白みがないと思いますね。

判ったのは古代の鉄の作り方だけ。しかしそれにも妄想をくっつける描写が多いから
気持ち悪くて仕方がないです。

長々と曖昧な記憶を頼りの話をして申し訳ないです。長い間気持ち悪いマンセー
話を翻訳、解説、お疲れ様でした!ある意味勉強になりました(笑)

2007/06/13-11:35 | URL | ミノ #H6hNXAII[ Edit]

数年前、日本語訳の言葉を追放なんてやっていました、近代韓国語は殆どが日本語発のもの、無理矢理ハングルにしてしまうのも凄いですが、漢字は当てはまったのでしょうか?
四天王寺で「ワッショイ」が百済語?の「ワッソ」だから、「来た」、~朝鮮から来た~と見ました。そして日本の博士が「そうだ、そうだ」と「四天王寺ワッソ」と言うお祭りに成っちまったと、「鉄の話」も博士が絡むと碌なものが出来ない見本ですね。
ハングルとは「便利」な文字だと思いました。


2007/06/13-17:14 | URL | 猪 #kU3g/2a6[ Edit]

お疲れ様でした。

ここまでアレな内容だとは思いませんでした。落ちてないし、辻褄はあってないし、説明になってないし。ネットでただで読める素人の小説の方がよほど読み甲斐があるし、辻褄が合っているような。
こんな妄想本を世に出した人の率直な感想が知りたい(作者以外で)。

2007/06/13-22:47 | URL | mk #FOTi0RoY[ Edit]

ソースが記憶だけなのですが

そもそも鉄づくりは秘伝とされていたと聞いたことがあるような。赤や青の炎に照らされる現場を庶民が垣間見ることを許されたんでしょうか。古代と中世ではまた事情が違うだろうとは思うのですが。

それと、「赤」「青」「黒」などの言葉にも歴史と変遷があることをこの著者は気にしてないようですね。
古代における「あを」とは、「漠」です。
現代の色彩学では色は明度、彩度、色相の三要素で分類されますが、古代の色名は 明(あか) 暗(くろ) 顕(しろ) 漠(あを)と4つの分類しかありませんでした。明暗と、はっきりした色調とぼんやりした色調の区別。
ここから、動植物、鉱物、それが取れる地域などが色名として用いられるようになり、意味する範囲の色が時代によってずれたりしていきます。

全体としてのトンデモっぷりに比べると実にどうでもいいことなんですけど。私のこの記憶も、別の専門家からすると異論反論のある説の1つなのかもしれないし。

しかしこの本、鉄に誇りを持ってる日本人技術者として子供に胸張って見せられるものなのかな。理系の人だと、歴史とか文芸は興味ないからやる気のある奴がやれば、って感じになるのかな。

2007/06/14-22:07 | URL | 茜 #u2lyCPR2[ Edit]

あs

え、これで終わりですか?盛り上がりに欠けるんですけど~(-_-)で思いますが、前項の中で(3だたか)タタラを連
想させる様な、挿し絵が有りますが高殿(タタラ)の中に炉を築いたのは一説によると文永年間(1264~)鎌倉時
代だそうで、足踏式鞴(天秤鞴)が元禄4年(1691年)だそうです。 トッケビ1に動画のリンクが有りますが「製鐵
技術は朝鮮から伝わった」と始まりますが、もろに「タタラです」本にはタタラとは表現してない処を見ると確信犯で誤認を誘ってるのではないかと思いますが、タタラ、とタタラ吹き、で検索しましたが違いが解りませんでした。(-_-;)
考察すると、挿し絵や動画の方がタタラでは無いかと思われます。タタラ吹きは銑鉄、熔滓(ノロ)を湯口より
抽出しないのでは無いかと思いますが、これは野タタラが地表に穴を穿ち作業していた事から初期段階では湯口
が存在して、いないのではと推測出来るからですが。鞴の発達まで昇温が十分でない事も要因と考えらますが。
また、高殿(タタラ)と書かれている本もある事からタタラは「産業全体」タタラ吹きは「作業形態」を示しているのか
とも考えられます。

         和鋼                                    和銑  
      
砂鉄      真砂                                    赤目  

        押し法                                 銑押し法

     主に日本刀や刃物、農具                         鋳造用や包丁鉄

頃鋼 、玉鋼、歩、細、造粉、砂味(ジャミ・・現在シュレッダーダストをこう呼びますが、ここから来てるとは知
らんかった)
赤目白銑、真砂白銑、
現在、隣分の調整や流動性(?)を高めるために石灰石、蛍石を投入しますが、江戸時代位らしいですねこれも。

鉄穴(かんな)流し

上流より水を流し、土砂を水洗して比重により砂鉄を分離する方法。「ケンド(ふるい)では分離で出来ないw」
下流では、土砂の沈殿による洪水や川の水質の悪化のどが有ったそうです。弓ヶ浜はこれにより出来たと言わ
れています。

現在では水質汚染防止法により禁止されているらしい。

少し調べただけでも、膨大な情報量になりそうです。朝鮮から伝わったとゆうのも間違いではなさそうですが
韓鍛冶百島、忍海唐人 安得、韓鉄師毘登毛人、なども居たそうです。

2007/06/15-06:14 | URL | どぐう #mQop/nM.[ Edit]

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