鬼とトッケビの新・モノ騙りその7
でも、本来ならあと2回ぐらいに分けてやろうかと思ってたのですが、今回で一気に終わらせますw
実は,この時使われる棒を
‘福棒’、‘ウチデノコジュチ’と呼んだそうです。
何故ですか? 銑鉄道具は当時最も貴重な貴重品でしたよ。
これだけあれば農作業をよく作ることができて、農作業がうまくいけば
食べ物でも服でも何でも暮らせたからです。
そしてその道具はまさに‘棒’で
たたいて作ることだったからだよ。
P.48ハングル訳文
日本中部地方の愛知オクミカワ(愛知縣三河)には長い間の昔から伝えられて伝わる‘花祭り’という祭りがあります。
祭りの主人公はまさかりを手に持ったおばけ。 日本にはこれと共におばけが登場する祭りがとても多いです。
日本おばけの‘オニ(鬼)’の角は概して二つなんです。
しかし。キュシュオイタケンクニサキ(九州大分縣国東)半島の寺で活躍する、祭りおばけの角は一個なんです。
このシリーズで掲載している絵本画像は、10日前後で削除し、その代わりにトッケビのイメージ画像を掲載しております(これも本当は著作権がらみでヤバいかもしれないので、クレームが来たら削ります)。所詮空想上の化け物ですから、これが正しいトッケビの姿だというものはありませんが、朝鮮のトッケビにも2本角のものが散見されます。もっとも、日帝統治時に日本の鬼のイメージがかなり影響したらしき印象もありますが。
P.49ハングル訳文
おばけは日本に行った。
ある日、おばけ親分は、海の彼方
日本土地で行くか考えました。
その頃の日本の人々は、まだ銑鉄や銑鉄道具
作る方法を知らずにいましたよ。
日本には銑鉄作るのに使われる良い砂鉄が多かったし、
炭作るのに使われる木もとても多かったという話です。
“銑鉄作る方法を教えれば日本の人々も
本当に好むでしょう。”
親分の部下らも大賛成でした。
ここから、物凄い違和感のあるくだりが始まります。まず朝鮮半島にいる製鉄技術者集団が「海の彼方に日本という国がある」ということを知り得たかどうか。仮に知り得たとして、その日本では製鉄技術がまだ伝わっていなかったということを知り得たかどうか。とりあえずそれをも知り得たとして、日本に製鉄用の砂鉄が多く、製鉄用の炭を作る木が豊富だったということを知り得たかどうか。さらに製鉄技術が伝わっていなかったはずの日本で、何故製鉄に適した砂鉄が多く取れるということを知り得たのか。インターネットで検索したのでしょうかね。
P.53ハングル訳文
おばけ親分は、多い部下働き手らを連れて
いよいよ日本に渡っていきました。
銑鉄と銑鉄道具をザァーと作って大きく歓迎されたし、
神と敬われることさえしましたよ。
この話を聞いた他のおばけらも争って日本に
渡っていきました。 おばけの日本語は‘オニ’です。
これは‘大きい人’という意の韓国昔言葉
‘オニ’(この頃言葉で‘兄’を示す‘オンニ’)が
このように変わったことだというんですよ。
この当時、半島から技術者が自発的に、技術を伝えるなどという目的を持って来日した例を私は知りません。ほとんどが技術系奴隷として貢納されたものか、でなければ戦乱や亡国のために亡命してきた人々です。韓国人が誇る王仁でさえも、日本側の求めに応じて貢納された学者です。
ところで、朝鮮では年少者から年長者に呼びかける場合、呼びかける年少者の男女、呼びかけられる年長者の男女で呼称が変わります。年少男子から年長男子に呼びかける時は「ヒョン」と呼び、年少女子から年長男子に呼びかける時は「オッパ」と呼びます。年少男子から年長女子に呼びかける時は「ヌナ」、そして年少女子から年長女子に呼びかける時は「オンニ」と言います(年長者から年少者へ呼びかける時は、ファーストネームを呼び捨てにするのが普通のようです)。
それから日本語の「おに」という言葉は「隠」という言葉から発生しているらしいというのが日本での定説です。とりあえず李寧煕には、「オニ」という言葉が朝鮮語の「オンニ」からだというソースを提示していただきたいものです。日本に製鉄技術者が渡来したのは4~6世紀頃と自分で前述しているのですから、李寧煕はその頃の朝鮮語の文献資料をお持ちなのでしょう。
貴重品の塊鉄と銑鉄道具をたくさん作って
たくさん持っていたおばけは、
ときおり悪党らの襲撃を受けたりもしました。
汗流して,熱心に作ったのを根こそぎ奪われたりされました。
おばけは時々このように盗み当てられたし、
無惨に死んだりもしました。これは本当に悲しいことです。
最近日本の製鉄史について書かれた本を読んでいるのですが、それによると、日本における製鉄集団は、製鉄適地を求めて流浪する人々だったそうです。彼らはしばしば暴力的に村落を襲って食糧や女性を奪うため、恐れられたといいます。それらはヤマタノオロチなどに仮託され、伝説となりました。李寧煕の説とは真逆です。
この脈絡無く差し込まれたくだりについては、李寧煕が「こんな昔から、無識なチョッパリは先進文化を教えてやったウリたちに、恩知らずにも残虐な行為をしますね」と言いたかったためだとしか思えません。
P.57ハングル訳文
おばけは恐ろしく見えたが、気立ては優しくて暖かかったです。
7世紀新羅のソウル徐羅伐に住んでいたヂグィ(志鬼)という名前の
おばけもそうしました。
ヂグィはソンドク(善徳)女王様を思慕していました。
女王様はおばけらをいつも有難く思っておられましたよ。
白い牡丹花のように美しくて、非常に賢い方だったそうです。
ある日、女王様が寺に外に行かれたという話を聞いて、
ヂグィは寺塔の前で待って思わず寝つきました。
法堂から出た女王様はヂグィをかわいそうに思って、
手に挟まった金の指輪を抜いて彼の胸の上にのせてやって
宮に戻りました。後ほどこれを知ったヂグィは
あまりにも悲しくて、思わず胸で火事が起こって焼け死んでしまったそうだよ。
‘三国史記’という歴史の本にある話です。
私が調べた限りでは、「志鬼説話」が載っているのは「三国史記」ではなく、「三国遺事」の方でした。
P.61ハングル訳文
ヂグィ(志鬼)は‘作ること’(物作ること、物作る人)という
韓国言葉を漢字で現わした名前です。
古代の韓国や日本では、これら色々‘作ること’中でも
特に銑鉄作ることたちは最も尊く敬いました。
6世紀に作られた高句麗墓で発見された壁の絵の中では、
銑鉄道具を作っている鍛冶屋が
地帯(訳注:意味不明)高い神に描かれています。
もちろん「志鬼」が物作りを意味するなどというのは、完全に李寧煕の創作です。また、古代から現代に至るまで、朝鮮で職人が尊重されたという話はほとんど聞きません。その逆はうんざりするほど聞けますが。
日本では人でも物でも結構簡単に神になります。もっとも、人や物が神になるのは「敬われたから」ではなく、「恐れられたから」であることの方が多いようです。
日本は祭りの国です。
一年ずっと色々な祭りが楽しく開かれるのに、
特に子供守りとしてのおばけ祭りが多いです。
おばけは韓国の昔話にもたくさん現れますね。
話の中のおばけは、子供が特に好きで
共にいたずらをしながらよく遊びます。
昔、人々のために銑鉄を作ったおばけは、
今は祭りや話の中で子供を守りながら生きているとのことです。
おばけおじさんありがとう!
日本に子供守りの鬼祭りって多かったでしたっけ?なまはげとか獅子舞のことでしょうか。日本の祭りは、自然の脅威を鎮めたり、また逆に自然の恵みに感謝したりするものと、祖霊の鎮魂が多かったと思うのですが。
ところでこのシリーズを始める際にも書いたことですが、この最後の一文が私には、日本の子供たちに「そう言え」と言ってるように見えてしかたありません。
P.64ハングル訳文
文の後に
この本は童話作家であるイヨンヒ先生様(POSCO人材開発院教授・製鉄史)と、韓国と日本の歴史に明るい挿絵家キムトゥヒョン先生様にお願いして、文の絵を用意、POSCOと新日本製鉄が力を合わせて出したのです。 今後もずっと出てくることになるこの「おもしろい話」シリーズを、2ヶ国子供皆さんが仲良く力集めて押してふるまって下さい。
ポスコ・シンニッテチュ
このあとがきですが、ハングル版には、日本語版の方にある「両国の子供たちが永遠に仲良くしていってほしいと心から願っています」という文章がすっぽり抜け落ちています。日本人にのみ「韓国人と仲良くしろ」と言うのは、どういう意図があるのでしょうか。
7回に渡る「鬼トッケビ」シリーズ。うんざりされている皆様が多いとは存じますが、今回で終了です。おつきあいありがとうございました<(_"_)>
※お断り この絵本の画像は、7/3に削除しました。
コメント
お疲れ様でした。
評判が悪いだなんて・・・ご謙遜を。
全訳を今か今かと楽しみにしておりましたですよ。
お疲れ様です!
トッケビシリーズ、面白かったです!
翻訳・検索・お疲れ様でした。
非常に胡散臭い本ですね…
子供達には真実を伝えていかなければいけないのに、嘘を平気で混ぜるヤツらの神経を疑います。
調べてみたんですが、奥三河の花祭りに出てくる鬼は、邪悪な霊を鎮圧する魔除けとか浄化の役割ですね。
確かに重要な役割ですし、踊り手である子供を穢れから守るという意味では間違ってないかもしれませんが、この祭りの主役はあくまでお招きする神様だと思います。
勘ですが、この本は韓国より日本へ重点的に販売されるような気がします。
いずれ日教組あたりが大量に購入して、色んな小学校にばら撒くんじゃないでしょうか。
こんな本が地元の小学校に並ぶ光景を想像したら、ゾッとします…
お疲れ様でした
各地でオニ伝説は、あるわけですが「オニさんありがとう」ではなくゴルァァア---だと思いますが吉備津彦伝説の他にも、近くに坂上田村麻呂に鬼が退治される伝説や、本屋で立ち読みしたところ
この地方に住んでいた鬼が道縁で遊んでいた所、美しい女人が通りかかり、見初めて後ろを追掛けて行き女が気づいて、近くの岩に上着を被せ隠れて見ていると、女がうずくまって居ると思った鬼は、後ろから抱きつき「嫁になってくれ」と言い深く思いを突き挿したそうです。以来その岩には9センチ位の穴が空き「鬼突きの岩」と呼ばれているげな。 なんて羨ましい昔話。
生態が何処か似ているぞなもし
鬼にまっわる話は、拉致、略奪、強姦婦女暴行、村人の強制連行、嘘を付いて舌を抜かれる。悪事を働き釜ゆでなど悪い話しが多い。
日韓の文化に精通していたんじゃなかろうか?労働者の上に胡座掻いて是じゃ鬼と一緒じゃないかい。
お疲れ様でした。
教授が書いた割にはあまりに嘘と願望と妄想まみれで笑えつつも辟易しましたが、こういうふうに翻訳してくれなければこういうとんでも絵本が偽りの日韓友好の名の下に存在することも知らなかったわけで、有意義なシリーズだったと思っています。
第二弾を期待していたり…(笑)
とても参考になりました。 お疲れ様です。
取るにつけて日本の物づくりの魂と古来からの祭りの風習をウリナラ起源化ですか。 新たな日本の優秀性を確認してくれたってことっすよね?>朝鮮人
まぁ、他国の幼い世代を標的にしてこんな工作活動するのは立派な「悪」です。 鬼以下ですわ。 見事滅んだアカツキには朝鮮人をモチーフにした祭りくらいは残してあげようかとw
すいません。確かにこのシリーズが始まってからちょっと遠ざかってました。
別に内容がつまらないわけじゃなく、読んでる端から苛々ムカムカするからなのです。
うまく言えませんが、朝鮮人を文章で表したらこうなったというくらい不快だったので。
本当に翻訳お疲れ様でした。そしてありがとうございます。
↑
おーあるあるw
確かに上から諭し聞かせるっぽくて嫌な感じの文章ではありますね。
最終的にはおまえら感謝しる!みたいな。
まあ、製鉄にしろ、銑鉄にしろ、物づくりにしろ、今の半島に残っているのなら考えなくもないですが、現状をみるにねぇ?パクリばかりでそのカケラすら見当たらないのですが。
やっと終わったか。
なんちゅうか、松阪のピッチングを期待していたのに、気付いたらサッカーの試合みてたような日々でした。
通常に戻ってくれることを嬉しく思います。
お疲れ様でした
けんけんさんに同意いたします。
読んでるそばからむかつく・・・これピッタリかと。
でも、むかつくばかりでなく、冷静にこういう現状を分析する方が居ないと、つまらないところで「もっていかれる」と思いますので、やっぱりやらんとダメなんですよね~。
と最後はため息になってしまいました。ともかく、お疲れ様でございました。
鉄の道
「三国志魏志韓伝」(倭人伝の前章)
国に鉄を出す。韓・濊・倭、皆従いて之を取る。諸市買、皆鉄を用う。中国に銭を用うるが如し。又二郡に供給す。
朝鮮南部では(楽浪・帯方郡の監督下に)韓・濊・倭の人間が鉄を掘ってた、って話なんですけど・・。
シリーズを読み終えた感想。
鉄器文化の伝播を説明した物語りなのでしょうが、著者の著しく偏った認識のおかげで台無しですね。朝鮮>日本を出すならその前提としてヒッタイト>中国>朝鮮という伝播も出さなければフェアではないでしょう。
このあたかも一部分を取り出して「製鉄技術はウリナラが起源」といわんばかりの展開は、まぁ相変わらずの正常運転ですね。
そこわそれ
>私が調べた限りでは、「志鬼説話」が載っているのは「三国史記」ではなく、「三国遺事」の方でした。
てこ事で
正常運転のお約束、ウリナラ起源の自爆ですね。製鐵伝承とゆうよりは、た○乃子プロのアニメシリ-ズ、タイムマシーンで歴史を変えに行ったり、財宝を盗んだりする悪役の女頭領を思い出しますですがね。
お初です。すばらしいまとめです。
【韓国】日帝民話の”鬼”が、我々の”お化け”として教科書の挿絵にされていた[06/29]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1183081154/
ここから来ました。「鬼は日帝が持ち込んだもの」とは分かっているものの、やはり起源願望があるのでしょう。いつものパターンで笑ってしまいます。
愛知県奥三河の祭りでは、
鬼は天狗に退治されるストーリーだな。
で、町中を鬼が逃げ回る、と。
というか、性格には奥三河じゃねえよ。
豊橋市の吉田神社が源流だ。