日本語の起源
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元は一緒?日本語と韓国語
朝刊の東京新聞テレビ欄のページに韓国人気俳優がCMで大人気と載っていました。
「アンニョンハセヨ」(お元気ですか)
「ペョンジュンイムニダ」(ペョンジュンデス)
これを読み漢字をそのまま当てはめてみると、日本語に似ている事に気がついた。
「アンニョンハセヨ」は
[安穏に馳せヨ]
「ペョンジュンイムニダ」は
[ペヨンジュン居るよ]
こじつけでしょうかね。
----------引用終了----------
この記事に対して、私が書いたコメントは以下の通りです。
----------引用開始----------
こんにちは、初めまして。
日本語と朝鮮語は約6000年前に分岐したと推定されています。
もちろん当時の概念に国家としての「日本」も「朝鮮」も存在しませんので、分岐元の言語を「日本語」とも「朝鮮語」とも言えないわけですが。
現代朝鮮語の中には、中国語由来の漢語と日本語由来の漢語(和製漢語)がたくさん取り入れられている(語彙の約6割とも7割とも言われています)せいか、朝鮮語初学者ほど「似てる!」と大騒ぎする傾向が強いようです。
日本語あるいは朝鮮語関連の語学を専攻する学者で、日本語と朝鮮語が同祖であることを主張する学者は見たことがありません。
----------引用終了----------
このブログ、別に韓国に興味があって書いてるわけではないようなので、あえてリンクはいたしませんが、ネタとしては面白かったので使わせていただくことにしました。
さて「日本語の起源は韓国語だ」という説は、過去何度も流布されては専門学者に鼻で笑われて消えていく説ですが、これがなかなか根強く、日韓チャットでも時々聞くことが出来ます。
確かに日本語と朝鮮語は、膠着語という共通の特徴を持ちます。また主語→目的語→述語という語順、語頭にR音が立つことを嫌うことなども確かに共通します。
しかしそんなことを言い出したら、モンゴル語やハンガリー語も日本語の起源になってしまいます。これらは単にウラル・アルタイ語族の特徴で、日本語と朝鮮語に限定された話ではありません。
私が二十歳位の頃に「人麻呂の暗号」というトンデモ本が出版されました。「万葉集は朝鮮語で解読出来る」という内容の本です。私も「へー、そーなんだー」と面白がって読みました。内容についても、特に疑うこともなく「まあ日本っていろんなところから人も物も文化も流れて来てるとこだから、そんなこともあるだろうね」と思ったことを覚えています。
当時の私がどれだけ無知だったかがよくわかります。それでも当時の私が、この「日本語は韓国語が元だ」という説を嬉しがって他人に言いふらさなかったことだけは誉めてやりたいと思います。
ま、韓国語を知らない人の方が圧倒的に多いので、話題にしたくても出来なかっただけなんですが。
この「人麻呂の暗号」という本、後に計量比較言語学の安本美典教授によって完膚なきまでに論破されました。計量比較言語学によると、日本語と朝鮮語はおよそ6000年前に分岐した言語と推察されています。そもそも朝鮮語は古代の文献資料が皆無に近く、古語の研究が不可能な状態です。1000年以上前の文献資料がある日本との比較そのものが無謀で無意味です。
ってなことを日韓チャットで韓国人にじっくり説明しようとしても、彼らの貧弱な理解力では全然ついてこれなくて、すぐ火病を起こすんですがね。
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コメント
国語で勉強する内容
>そもそも朝鮮語は古代の文献資料が皆無に近く、古語の研究が不可能な状態です。
日本では高校や中学の時の「国語」で、古文・漢文・現代文の3つを主に勉強しますよね。でも韓国では日本の古文にあたる古代朝鮮語はないし、漢字が読めないから勉強できないしで、結局学校教育では現代文しかやらないということなんでしょうか?
>kurochan様
呉善花女史の本によると、ハングル一辺倒になってから文章の表現方法も
変わったらしいので、「現代文」というよりは「現在文」に近いものを教えてる
んじゃないかと思います。
まあ、何教えたって良いけど、最低限正書法と正綴法くらいはちゃんと教え
てやってくれないものでしょうかねえ・・・。
あと、韓国人は日本語の漢字かな混じり文を「漢文」と呼ぶくらいですから、
本当の漢文を見た日には、知恵熱出すんじゃないかと思います。
それか、模様にしか見えないかも。>韓国人が見る漢文
こじつけ
たとえ似ていたとしても、似せて作っている可能性もあるのを考えると、偶然ではないでしょう。(ただ取り入れただけかも?)