日韓相互理解は不可能だという相互理解を目指そう
さて昨日、第二期日韓歴史共同研究の結果報告が公表されました。ちなみに論文等の原文はこちらから閲覧及びダウンロードが可能です。が、報告書は膨大な量なので、全てを読破するのはなかなかに骨でしょう。私もまだざっと目を通しただけです。
読むだけでも骨なのに、これを作成した委員会の、殊に日本側のメンバーの労苦は察するに余りあるものがあります。
一次史料が豊富に残っている近現代史においても、恣意的な解釈による捏造や歪曲が行われることが珍しくありません。ましてや文献や遺物の乏しい時代であれば尚更です。更にそこへ学術的好奇心とは全く別の邪心が混ざれば、学術研究が、例えば政治の道具に用いられることもしばしばです。そして、韓国における歴史は、まさに学術的好奇心よりは明らかに民族的感情や政治利用が優先されております。
「群盲象を撫づ」という言葉があります。「大勢の盲人が象の体を撫でて、それぞれが自分の撫でた部分だけをもって象全体を評すること」の謂です。
確かに、全知全能の神ならぬ身の人間には、全てを正確に知り尽くすことなど能力的にも時間的にも不可能です。しかし、限られた能力、限られた時間しか持たない人間であっても、それぞれがそれぞれの出来る範囲で調べ、知り得た情報を持ち寄り、それを再構築することで、見えない巨大な象の全体の姿を把握することは可能です。
人間は、そうやって見ることも触れることも出来ない宇宙の謎にさえ迫ってきました。時の彼方に流れ去り、今となっては誰も見ることが出来ない時代についても同様です。
ところが韓国人には、それが出来ません。彼らにとっての「共同研究」とは、自分が撫でた(しかも多分に感情と願望を厚く塗り重ねた)部分こそが唯一絶対の真実であると、共同研究者に何が何でも認めさせることです。特に日本が相手の場合、彼らのその傾向は極めて強く激しくなります。
今回の詳しい研究報告については、私もまだ斜めに目を通しただけで、じっくり読むのはこれからですが、興味深かったのは、とりあえず流し読んだ日韓双方の序文や、今回の共同研究における回顧と展望でした。そこには日本側のメンバーの消耗と憔悴が目に浮かぶような所感と、日韓チャットの韓国人の態度を彷彿とさせるような、韓国側のメンバーの所感が載せられておりました。
「日韓チャットの韓国人を彷彿とさせる」というのは、例えば「歴史対話は相互間の尊重と信頼が前提とされ、相手方の研究成果に耳を傾けようとする真摯な姿勢が備わったときに、はじめて成功裏に進めることができると言われる。われわれはこのような事例を、今日のドイツとフランスの歴史対話、ドイツとポーランドの歴史対話などを通して充分に確認することができる。筆者はこれらの歴史対話を見ながら、特に歴史の前では謙虚であろうという、彼らの成熟した姿に感服した」という韓国側委員長の序文にも見ることが出来ます。
今はさほどでもありませんが、一時期日韓チャットで非常に頻繁に聞かれた「日本はドイツを見習え」という話は、ここでも言われております。と言うかおそらくは、こういった連中が唱えたことが日韓チャットの韓国人どもに流れ着いていたのでしょう。
更に、日韓チャットの韓国人は今でも非常に頻繁に「理解」「尊重」「信頼」「信用」などとほざきます。しかし彼らがそういう類の言葉を口にするときは、一方的に自分だけが理解され、尊重され、信頼あるいは信用されるべきであるという主張です。
日韓歴史共同研究における韓国側委員長の序文におけるこれらの用語も、同様のニュアンスを持っていると、私は感じました。
結局、日韓両国政府の肝煎りで何年も掛けて行われた日韓の共同研究の成果とは、日本側の各社報道でも「 【日韓歴史研究】「共同研究は不毛」 共通認識形成にはほど遠く 」や「社説:日韓歴史研究 対立乗り越える努力を」という表現が見られるように、「日韓の(歴史認識における)相互理解は極めて困難(率直に言えば不可能)」というものかもしれません。
私はこれまでに何度となく「日韓チャットなんかに来る韓国人は、10代の子供ばっかりだから、対話にならなくてもしかたない」などと散々言われました。しかし何のことはない、日韓学識経験者の歴史共同研究における日本側のメンバーも、日韓チャットに参加した日本人と同じような感想を抱いたわけです。
それでもまだ、「いや、これは歴史認識に限ってのことで、それ以外なら日韓は理解し合える」などと言い張る人も、日韓双方にまだウジャウジャいるのだろうと思うと、本当に気が遠くなります。
日韓は相互且つ永久に、あらゆる面で、決して理解し合えないということを一日も早く互いに理解することが、少なくとも日本にとっての今後の日韓関係をより良い方向へと前進させることになると、私は考えております。
その理解が、せめて日本側だけにでも得られなければ、100年前の悪夢が、100年前よりも酷い形で再現される可能性があると、ここに改めて警鐘を鳴らしたいと思います。
コメント
日本の関係者の方々お疲れさまでした。
排外主義、歴史→政治利用、唯一史観どれをとっても
いまだに中国様から抜けられていない韓国。
以前イギリス留学中の40近い歴史専攻の韓国人院生と、ひょんなことでメールしていたことがあります。
A B Cの資料ならDしか結論はないだろうという場合も、妄想、願望が加味され
おもわねところに着地するので驚くしかありませんでした。
おまけに、有名な句読点のない、長文を書くのです。
実証主義という言葉にさえ、共通の概念を認められませんでした。
ほんとに、ほんとに疲れました(-.-)
彼らにとっては「妄想」「願望」こそが「事実」であり、「真実」なのでしょうね。
なぁ~んて、ここではもはや当たり前、と言うか何度も何度も何度も(以下無限)言われていることをまた言っちまいましたぜ>皆様お許しを。
私は、と言うかここに見えるほとんどの方は、もはや韓国及び韓国人には何の期待もしていらっしゃらないと思います。
しかし、私は日本人には期待したい。
管理人様だって、それがあるからこそ、このブログを続けられているのだと思いますし。
管理人様、茨の道ではありますが、どうかこれからも「啓蒙活動」お励み下さいませ。
また、他の方々もどうかご自分のフィールドで、お励み下さいますよう。
私も微力ながらがんばりまーす!
しみじみ
報告書に目を通す根性のない私は古田博司氏の新刊を読む予定です
国立歴史博物館の機関誌「歴博」第80号(平成9年)から引用
前に書いたかもしれませんが、もう一度。m(_ _)m
歴博対談 伽耶と古代日本 申敬+白石太一郎
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[申] …韓国の考古学は民族主義的傾向が強いというような発言をされる方も結構いらっしゃいますが、韓国人が日本から被った植民地経験からすれば、それはやむをえないことではないでしょうか。これは微妙な問題ですが、単純に韓国の研究態度を民族主義的すぎると決めつけるのではなく、やはり植民地時代を体験した韓国人の立場をもっと理解してほしいと思います。…
…
[白石] そうですね。私たち日本人は、過去に朝鮮半島や中国の人たちに多大な迷惑をかけたという原罪意識をしっかりもたなければいけないと思います。そのうえで学問上の事柄についてはもっと自由に討論すべきです。…
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*白石氏のように、相手の立場に立って話すのが日本人だと思います。
日本人の美徳でしょうが功罪あると思います。
*マキャベリの「隣国を援助する国は滅びる」も心してほしいです。
拍手!!
>>日韓は相互且つ永久に、あらゆる面で、決して理解し合えないということを一日も早く互いに理解することが、少なくとも日本にとっての今後の日韓関係をより良い方向へと前進させることになる。
将に至言です。程度の差こそあれ何処の国・民族相手でも基本は同じかと思います。”分かり合える”という思い上がりが戦前の押し付け いまの押し付けられに繋がっているのでは。朝日なんぞはその意味で少しも教訓を得ていなませんな。
自業自得
こういう連中には以前の記事にもあった通り
ストーカーと同じ扱いをするしかない。
基本的に相手にしない、どうしても関わらなければならないときは
相手の言う事は聞かず頭ごなしに命令する。
長年朝鮮に付き合わざるを得なかったシナは正しかったんですね。
文体
ペチアさん、ここんとこ、以前と文体が変わってきてる気がしますが、意識的に変えてますか?
産経新聞を読みました
日本側の正論は受付ないと言うことでしたね。要するにてんでお話しに成らないと言うことです。
最初から無駄な努力だと言うことは、判っていたはずなのだが…
ま
韓国側の言うことを認めなかった事だけでも、誉めてやるしか無い罠♪
ペチア?
・・・・・・・・。(も、もしかして、私、釣られました??)
それはともかく。
東京新聞と読売新聞の「結果報告書」詳細記事の内容の違いも面白かったでした。
あ、産經新聞はまだ読んでません・・・。
自分の中ではそう呼んでます。
危うく在日認定されそうに、また、なりかけてました。
朝鮮人がふぇちあさんをペチアさんと言うので(書くので)すが、
そのせいで、ずっと、ペチアさんと自分の中で言ってます。
危うく同士討ちですw
ま、ここでは、意外といろんな人が見ているようなので、紛らわしいのはよくないですね。以前Naverとかにも書き込んでましたが、朝鮮批判を書いてるのに、チョンに、在日認定されたことが何回もあります。
ただ、諦韓、笑韓になってくると、その意見や書きっぷりが、一見朝鮮人の中の朝鮮批判をする人に近い感覚を読む人に与えることはありそうで、それもやばいですね。
日韓の歴史認識なんたらって
無駄な事やってるな~と前から思ってましたが
これ止めないんですかね
止めたら止めたで、日本が韓国の歴史を認めたとか
言い始めるから、続けてるのかな?
中二病妄想と会話しないといけないとは
日本人メンバーも凄いと言うか、不幸というか
やるからには、韓国側の言い分は一切認めないで欲しいです
こういう不毛な研究予算こそ事業仕分で削るべきなんでしょうが
継続且つ手厚い予算をつけそうですな。
未だにこんな起源説を唱えているのですから呆れかえります┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~
★厳選!韓国情報★のネタ
http://blog.goo.ne.jp/pandiani/e/53874d93092f9a2c8d9ba31e18c29c4e
王桜が起源云々以前の問題なのに未だにこういう妄言を言う
米国人がこんな与太話信用すると思っているのかと┐(´д`)┌ ヤレヤレ
ワシントンの桜祭りは日本文化と認められての話しなのにね。
こんな奴等と付き合う鳩嫁が如何に世間知らずな女かと( ´,_ゝ`)プッ
まあ、鳩嫁の頭がイカれているのは元々と言う説も有りますが。
それが一般人に浸透しないのは、「理解しあえないのは何故か?」という点をもっと掘り下げて説明してくれるマスコミなり新聞なりが存在しない点が問題なんではないかと。
論点がどうで、日本と韓国のそれぞれの主張はどうで、それの根拠はこうなってて、お互い相手の主張に対する反論はこんなで、というように、一つでもふかーく掘り下げて説明してもらえれば、大抵の日本人は韓国側の態度や主張に、必ずや目が点になるでしょうね。
で、他も似たようなものだとわかると「こりゃ『理解しあえる』なんて幻想だね」と納得してもらえるんではないかと。
これでもわからないようなら、そういう人も韓国人のように結論が先にあって、それ以外を受け付けない、いわゆる思考停止状態なんですよ。
もう無くなってしまったが、エンコリを初めて見たときの衝撃と同じ思いを、多くの人に知ってもらいたい。
もしあれが無かったら、自分も今でも『話し合えば必ず分かってもらえる』と言ってたでしょうから。