ババ抜きのババ
この「日韓共闘論」は、「地政学的に中国の日本に対する侵略の緩衝地として、韓国は重要」論に似ているように思います。
これらの説に、私はあまり説得力を感じません。
「地政学的に韓国は重要」論は、海を渡るのに船しか無かった時代には、大きな説得力があったかもしれません。しかし今や航空機もあれば中長距離のミサイルも、軍事衛星もある時代です。中国がその気になれば、韓国の存在など、日本が侵攻に備えるための時間稼ぎにさえならないでしょう。むしろ「中国の対日侵攻は、韓国が緩衝地になってるから大丈夫」などと思って油断している方がよほど危険だと思います。
「日韓共闘」論に至っては、輪をかけて荒唐無稽としか言いようがありません。はっきり言って、武力衝突であれ経済競争であれ、日本にとっては韓国なんかとタッグを組む方が余程大きなハンディキャップになります。頼りない味方は、敵より始末に負えません。ましてや韓国は、いつ裏切っても不思議ではありません。韓国人にとって、確固たる正義は【自分だけが勝つこと】であり、そのためならいかなる反則もどんなに卑怯な裏切りも、彼らにとっては正当な【努力】なのですから。
武力衝突であれ経済競争であれ、日本が優勢な間ならば、韓国は喜んで日本の味方につくでしょう。しかし彼らは、日本が活躍するのを見れば「あの活躍は本当ならウリがしてたはずなのに」と妬むでしょう。もし日本が勝てば「ウリが加勢したから勝てたニダ。つまり実質的にこれはウリの勝利ニダ」と言うでしょう。
この理屈は、彼らが反日であるかどうかの問題ではありません。この場合彼らの反日は、こういう牽強付会を無条件で正当化するためのものでしかないのです。
逆に、日本が劣勢になればどうでしょうか。韓国はすぐさま鞍替えする相手を品定めし始めるでしょう。少なくとも、日本の劣勢を助けるために我が身をなげうつとか、身銭を切って援助するなどということは、まず絶対にありえません。鞍替えする相手に取り入るためなら、弱った日本を背後から襲うことさえ、彼らは全く躊躇わないでしょう。
次に中国の立場で考えてみましょう。日韓が仲良くなることは、本当に中国にとって脅威でしょうか。逆に私は、中国から見れば日韓が仲良くなる方が、中国にとっても好都合ではないかと思います。
例えば先だっての菅談話で、韓国に配慮するためにしなくても良い謝罪をした結果、中国は「何故韓国だけに?我が国にも謝罪するべきだ」と言い出しました。韓国にしてやったなら、中国にだって少なくとも同等の待遇を与えるのが当然ではないかという主張です。
あるいは、日本が竹島問題で韓国に「配慮」し続ける限り、中国は尖閣諸島についても、韓国と同じかそれ以上の「配慮」があって当然という態度を取るでしょう。
では日本が韓国に対して毅然とした態度を取り、その結果日韓関係が悪化し、韓国が日本から離れて中国と組んだ場合、中韓が日本の脅威になるという説もあります。これは単純に考えれば対抗勢力の数が増すわけですから、わずかに説得力を持ちます。しかし、これも杞憂だと私は考えます。
かつて日本が「失われた10年」に喘いでいた頃、丁度中国と国交正常化を果たした韓国は、盛んに中国に進出していました。その結果、中韓関係はどうなったでしょうか。私には、良好になったようにはとても見えません。それどころか、摩擦や衝突が増えてるように見えます。
このように対抗勢力の数が増えても、それによって敵失が増えたり、敵失とまではいかずとも摩擦や衝突で消耗し合うなら、日本にとってはそれこそ願ってもないことです。
故盧武鉉は、かつて韓国を「北東アジアのバランサーである」と壮語しました。しかし実際のところは、韓国は「ババ抜きのババ」です。最後に持ってた者が負けです。
日韓友好を推進しようとするのは、ババ抜きのルールを勘違いして、後生大事にババを抱え続けるようなものだと私は思います。
もちろん、ババ抜きのルールを熟知した上で、最後に相手が引かざるを得ない状況を構築して、そのためにあえて計算尽くでババをキープし続けるという戦略も、無くはないでしょう。しかし日本のように心理戦や情報戦に弱い国が、そんなハイレベルな戦略を取るなど、身の程知らずと言うものです。
ここは素直に、早いうちに他人にババを引かせ、その後は何とかババを引かぬように努力するという、至ってオーソドックスな戦略を取るのが、一番の良策ではないでしょうか。
案外中国もそう思ってて、「日韓友好は中国の脅威」という説を流すことで日本がババを持ち続けるように誘導してたりなんかしてなどと思うのは、私の考え過ぎかもしれません。
コメント
変換ミス
「驚異」「脅威」ただの変換ミスでしょうが、含蓄ある言葉に思えますね。
>中韓が日本の驚異になるという説もあります。
韓国は日本の領土を不法占拠している敵です。共闘だのというのは不法占拠を解消してから考えればいいことです。
むろん外交でこんなあからさまなことを言う必要はないですが、根本認識はそれ以外ありません。そこを間違えて韓国に迎合した談話を出したりするから批判される。
韓国は友好国でも同盟国でもなく、あくまでも「敵国」なのだという認識を忘れてはいけませんね。
Re: 九州の日様
> 「驚異」「脅威」ただの変換ミスでしょうが、含蓄ある言葉に思えますね。
> >中韓が日本の驚異になるという説もあります。
ご指摘ありがとうございます<(_"_)>
修正いたしました。まことにお恥ずかしい限りです(^^;
いつもいつも素晴らしい考察をされていますが、今日の内容には完全に同意します。
日本ではかなりの保守派といわれる議員や評論家でも「韓国」は必要、援助しなくては・・という方たちがそれなりにいます。私は個人的に櫻井よしこさんは好きなのですが、その櫻井さんでさえ「中国と対峙するには韓国が必要」と書かれていたのを見てがっかりしたことがあります。韓国と北朝鮮は水面下で繋がっていると信じていますので、韓国は「敵」以外の何物でもないのです。例え韓国(アメリカ)主導で半島統一ができても日本とは敵同士です。民族の血が既に反日なのですから、在日は勿論のこと、何代前かに朝鮮人の血が入っているという人ですら信用してはいけません。
極端に思えるかもしれませんが、彼らにとってわずかでも朝鮮民族の血が混じっていたら同胞なのですよ、使えるうちは・・。使えなくなると同胞ではなくなりますが、日本を害する(した、しようとした)屑が日本に居残り続けるのを許してはいけないと真剣に考えています。だって屑はどこまでいっても屑です。必ず、日本や日本人の背中を平気で狙いますから。
>韓国はババ抜きのババ
非常にわかりやすい、目から鱗の例えで感心しました。
朝鮮半島でもいいですね。
このままいくと、最後は日本と中共でババの押し付け合いになりそうで怖いです。
中韓で組んで韓国がババってことは
こうですか
(` ハ´) 再九龍!
<丶`∀´> ジョーカー!
<丶`ハ´ ) さあ!お前(日本)の罪を数えろ!
韓国がババなのは、間違いないと思います。
あの国と組むとどんな小さなコトであれ、法則が発動してしまいます。
中国は南北朝鮮を、ただの道具としか思ってないと思います。
朝鮮半島の軍事力なんかもともと当てにしてないだろうし、南朝鮮自慢のヘボヘボ軍隊も別にイラナイアルヨって感じでしょう。
でも、今の状況で日中に問題が起きた場合だと、朝鮮人たちは、中国に乗るのではないでしょうか?そうすると、日本国内にいる、特ア人が、テロとかを起こして、日本は外部と内部で戦争をしなければいけなくなってしまいます。
とりあえず、出来るだけ早く、在日朝鮮人と中国人を国外追放することが、必要だと思います。
ババについては、私も同意しますが、現在この国の与党は、それがスペードのA(切り札)に見えるようで・・・学費の無料化とかの記事を見ると鬱になりそうです(TдT)
関わりにならないのが最善策ですね。
変人だと言われても、初対面から韓国人と韓国は嫌いと言います。
朝鮮に関わり合うと、ろくなことにならない。それが史実。強い者にペコペコし弱い者には容赦が無い。世界一、最低な民族。
用韓はあり得るかも知れませんが、密接な同盟は有り得ない。
敬して遠ざけるのが朝鮮半島に対する作法です。
チョンはバカなババ
ほんとに納得です
ルールも知らないから現実逃避型中。
韓国がババであることを世間は知りません。
ババを持たない(関わりにならない)のは確かに最善策です、ババ抜きですからw
で今、ババは誰が持っているかといえば、我々日本が抱え込んじゃってます。
しかも世間は韓国がババだという認識も、そのババを使ってババ抜きをやってる認識もありません。
ルールを知らないままカードゲームや麻雀をやったことはないですか?
私はそういう経験があるのですが、日本は正に「ルールを知らないまま参加し、とにかくゲームが終わるのを待っている」状態です。
・・・もう、どっぷり関わっているのに、「関わらないのが最善」とは単なる現実逃避です。
なんせ世間では、「面倒には関わらない=考えるのをやめる=忘れる」という、歪んだ事なかれ主義が跋扈してますからね。
2010/09/08-11:36 | URL | 名無櫓 氏
オールドタイマーの保守派(変な表現ですが)にすごく多いですよね。産経新聞なんかでも日韓関係を語るときは「自由と民主主義という価値観を共有する隣国・韓国とは─」と毎度のように言います。
確かに共産主義というイデオロギーを信奉する国家とはあまり仲良くできないのはその通りなんですが、韓国人が信奉する小中華思想・いわれなき日本蔑視・身内か敵かの二分法的思考だって共産主義に負けず劣らず日本にとって有害なイデオロギーです。そういう異形の隣国の素顔が東西冷戦で見えにくくなってしまっていただけなんですが、櫻井さんたちはまだその頃の発想に引きずられているというか、習い性になってしまっているんでしょうね。
これは私の考察(?)ですから、当てにはなりませんが。
「韓国と手を組んだ方が(日本にとって)いいニダ!」
と言う、あるいは考える方々にもいくつかのパターンがあるように思います。
1つは、そう思い込まされている人達。
1つは、何も考えずに、あるいは単純に、そう考える人達。この中には保守もサヨクもおりますね。中身にはかなり差がありますが。韓国=民主国家(どこがよ)=西側陣営(東西冷戦か?!)、だからお友達、ってな方から、中韓は無条件で「○」というちょっと逝ってる方々まで。
あるいは、「ともかくお隣なんだから、仲良くね」という「小学生か?!」な方々も。
そしてあと1つは「確信犯」。韓国がどういう国か、そして日本にとってどんな存在でしかないか、薄々あるいはハッキリと認識しているにもかかわらず、「日本と韓国はお友達」を陰に陽に推し進める輩です。
そう考えると、対処法として「現状を知ってもらう」だけでは、厳しい。
相手は承知でやってるわけですから。やはり、相手のタイプによっていろいろとやり方を、手を変え品を変え、する必要があるわけです。
以前ここで、やり方が過激なのはウンヌンという話が出ましたが、私は過激なものも大賛成です。むろん、それが唯一のやり方ではありません。
しかしながら、揺さぶりをかけると言う意味では、ただ一つのやり方に固執するのはとても危険だと思います。どんなやり方も「これなら絶対!」というものはなく(あるならとっくにやってるし)、一長一短があるからです。
やはり、相手が相手だけに、かなりのしたたかさが日本人側に要求されるのではないでしょうか。
朝鮮は自ら元の奴隷になって元寇の尖兵になって日本を襲い、
朝鮮は自ら日本に併合されて朝鮮人日本兵として暴虐の限りを尽くし、
朝鮮人は、戦後は朝鮮進駐軍として日本人に暴虐を働いた。
こういう前例があるだけにね。
日韓共闘とか言ってるけど、韓国は日本の威を借りたいだけ。
朝鮮が緩衝地として役立たずだったからこそ併合する必要があった訳で・・・
朝鮮が清やロシアに事大して独立しなかったからこそ日清日露戦争が勃発
したんだよ。
朝鮮が緩衝地になり得ない事は、元寇と日清日露戦争で歴史が証明している。